魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

フィリピン魚75.ナミダテンジクダイ

2012年08月03日 15時40分10秒 | 魚紹介

今日のフィリピン魚は、テンジクダイ科のナミダテンジクダイNectamia savayensis (Günther)です。

ナミダテンジクダイは、従来はテンジクダイ属の中に入れられていましたが、最近は別の属に入れられていることも多いようです。今回は、とりあえず別属としておきます。

ナミダテンジクダイの特徴は、体側にある細い白色横帯です。その数は6-10本前後、輪郭は明瞭です。よく似たバンダイシモチは体側に2本の太い横帯があり、このほか尾柄部にも太いのが1本あります。

これはホソスジナミダテンジクダイNectamia fusca (Quoy and Gaimard)です。この種は、側線より下に5から6本の暗色横帯があり、それらはあまり明瞭ではありません。日本にはこれらの3種が分布し、フィリピンにはもう2種、Nectamia similis FraserNectamia viria Fraserが生息しています。

 ●飼育

ホソスジナミダテンジクダイは、以前喜界島で採集したものを飼育したことがあります。

テンジクダイの仲間は外見から雌雄を見分けるのが難しいと思います。そのため何匹か一緒に飼育していきます。しかし、以前3匹を飼育していると、2匹しか残りませんでした。海の中では小さな群れでいたりしますが、狭い水槽内では争うようです。輸送のみ気をつければ、大変丈夫な魚です。魚肉やエビなども食べますが、人工餌にもよく餌付きます。

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クロユリハゼ

2012年08月01日 21時24分18秒 | 魚介類飼育(海水)

 

先日、高知へ行ってきた際に採集しましたクロユリハゼ科のクロユリハゼPtereleotris evides (Jordan and Hubbs)です。成魚は体の前と後ろで色彩が違うという魚ですが、その兆候があらわれ始めています。

いきなり下の遊泳性ハゼ水槽に入れるのはちょっと心配でしたので、しばらくは上の水槽で餌付けすることにしました。ゆくゆくは下の水槽でオグロクロユリハゼと混泳させたいと思います。餌は最初コペポーダで様子を見ようと思いましたが、最初からメガバイトレッドのSサイズを食べていましたので、問題はなさそう。

同科で、習性も似ているが別種のサツキハゼParioglossus dotui Tomiyama (左) と一緒に入っています。サツキハゼは合計6匹、クロユリハゼは4匹、計10匹の群れとなっています。

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