先月高知へ行ったときには初めてオキゴンベCirrhitichthys aureus (Temminck and Schlegel)を採集することができました。ゴンベ科の魚を釣るのは、ヒメゴンベ以来、2種類目です。オキゴンベは初めてブログ登場となります(文字だけは、以前から登場していましたが)。
ゴンベの仲間は大変丈夫で、人によくなれ、飼育もしやすいという、いいこと揃いのように見えますが、実際にはかなり性格が強いためほかの魚と一緒に飼育するのには注意が必要となります。ゴンベの仲間は鰾を有しないようで、やや深い磯から採集されたものが状態よく飼育されることもあります。
オキゴンベは浅い~やや深い磯に生息することが多いです、今回は高知の防波堤、しかも底が見えるような場所で釣ることができました。
採集した時は黒っぽいまだら模様が入っていましたが、現在は薄いピンク色で、模様も薄れてしまっています。餌は配合飼料や魚やイカなどの切り身をあげています。しかし、このほかに海底の生き物ならいろいろ食べているようで、クモヒトデも捕食されてしまいました。
こちらは(たぶん)アオヒゲヒラホンヤドカリPagurus decimbranchiae Komai and Osawa、十脚目ホンヤドカリ科のヤドカリです。ホンヤドカリ科の種類は、ケアシホンヤドカリや、ヤマトホンヤドカリ、オイランヤドカリはなぜかあまり長生きしないのですが本種はどうでしょうか。一見地味ですが、明るい色の脚や、きれいなひげなど、よく見たらきれいな種類です。サンゴヤドカリの仲間も探したのですが、このアオヒゲヒラホンヤドカリばかりのような印象をうけました。