魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

カスリイシモチがもうすぐ1年と、近況報告

2024年10月20日 11時59分13秒 | 魚介類飼育(海水)

久しぶりのぶろぐでした。お葬式など理由がありぶろぐが更新できず。さて、テンジクダイ科のカスリイシモチ。昨年いつものポイントで夜釣りで釣れてきたのがこの子。肉食性がつよくサビキ仕掛けについていたキビナゴを丸呑みする大食漢。我が家では魚のミンチのほかホワイトシュリンプもあげているが、配合飼料もよく食べる。協調性はあるものの口に入る小魚は捕食してしまうので混泳は同じくらいの大きさの魚との組み合わせに限る。後ろにちらっと姿が見えるクマノミも我が家にやってきてから来週で6年になる。

こちらはセグロマツカサ。ナミマツカサの大きいのに追いかけまわされたあと鰭が短くなってしまったが、ここまで回復。我が家にやってきて今年で5年になるが、元気に餌を食べている。ちなみに配合飼料はメガバイトレッドとオメガワンのペレットフードを与えている。

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タバネサンゴを購入

2024年10月14日 15時13分33秒 | 魚介類飼育(海水)

10月3日に前回ご紹介したオオタバサンゴのほかにタバネサンゴも購入。枝状になっているが丈夫で飼いやすい好日LPSである。これもオオタバサンゴほどではないが長期飼育した経験がある。5年は余裕で飼育できる。ただしこのサンゴはオオタバサンゴ以上に照明が重要と思われるので、水槽でもZOOXのフラグラックの上に置いている。照明からエネルギーを得ることができる好日性ハードコーラルであるが、口部に餌を持って行ってあげると食べる。餌についてはオオタバサンゴと同様である。

フラグラックが汚くて申し訳ない。左にあるのはヤッコアミメサンゴである。色は落ちてしまったがそれ以外の調子は悪くはなさそうである。あまった餌は奥に写っているキンセンイシモチなどが食べてくれるだろう。

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オオタバサンゴを購入

2024年10月13日 10時47分47秒 | 魚介類飼育(海水)

先週10月3日にコーラルタウンさんの生体セールでサンゴを購入。そのうちの一種がオオタバサンゴ。オオタバサンゴは毒性が低く極めて丈夫で飼育しやすいサンゴである。10年以上前にラパスさんで購入して以来のものだが、この水槽には(減退してしまいフラッギングしたものの)そのときのオオタバサンゴが今でも元気でいる。今回のオオタバサンゴも長く飼育してあげたい。なお写真の左にちょっとだけ写っているサンゴはカビラタバサンゴで、2011年11月に購入したものであり、来月になれば我が家に来て13年になるという長寿サンゴである。ちなみにこのカビラタバサンゴを購入した観賞魚店「名東水園リミックス mozoワンダーシティ店」は現存しない。

フラッシュ撮影のオオタバサンゴ。一部のポリプがメタリックグリーンになっている。こういうのは青色LEDのもとで美しく輝くだろう。もちろん骨格はサンゴ用のジェル状接着剤で固定している。餌についてはたまに与える程度であるが我が家に来てからもう2回ほど給餌している。おもにバイタリスのSPSフードを使用しているが、これをレッドシーの添加剤「リーフエナジー+ コーラルニュートリション」に溶いてピペットでサンゴに直接給餌している。その際はポンプを止めている。餌が散らばると効率がよくなく水を汚す可能性もあるためだ。

 

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ユリウツボ

2024年10月08日 06時44分50秒 | 魚紹介

こんにちは。さいきんうちの会社の人が何かやらかしたらしく、今週は月・火だけでなく水・木もお休みの予定だったが水・木も仕事が入りちょっとブチ切れ気味の椎名さんです。今日も前回のハワイウツボと同様に、小笠原諸島産のウツボのご紹介。やはりハワイウツボと同様、長らく探し回ったがようやく手に入った!という種である、ウツボ科・ウツボ属のユリウツボ。

体は茶色で、体側には薄い黄土色斑があり、それは大きい。背鰭にも同じような斑点があり特徴的である。その斑紋はぼやけており、ハナビラウツボなどのように明るいという感じではない。また写真からは体側のしわの入り方もよく観察できる。

ユリウツボの顔。上・下顎には鋭い歯が並ぶウツボらしい特徴を持っている。コケウツボにも似ているが顎は湾曲しておらず、完全に閉じられる。鼻管も長くよく目立っている個体である。歯には鋸歯はなく、ミナミミゾレウツボやその辺とは区別しやすいだろう。伸びた鼻管は暗い海で餌をさがすのに役に立つに違いない。

本種によく似ているものに台湾から報告されたGymnothorax niphostigmusというウツボ科魚類がいるが、この種は臀鰭が白く縁どられることや体側の斑紋の形などにより、ユリウツボと見分けることができる。この種は近年日本からも記載されワタユキウツボという名前がつけられた。鹿児島や長崎などで水揚げされることもあるだろうから、よくチェックしないといけない。

ユリウツボ基本的に深場にすむウツボらしく、水深100m前後の岩礁域から、底曳網やつつなどで漁獲されている。しかし状態よく水揚げされることもあり、そのような個体は観賞魚としても流通されることがあり、水族館で飼育されていることもある。しかし高水温には弱いと思われ、低水温をキープしないと、満足に飼育することはできないだろう。

ユリウツボは学名がころころと変わりややこしい魚である。従来はGymnothorax mierozewskiiという学名や、Gymnothorax leucostigmaという学名が使用されてきた。しかしながら現在はGymnothorax prionodonという学名が使用されている。このG.prionodonはニューサウスウェールズをタイプ産地とするもので、南半球のものである。しかしオーストラリア産のものの見た目は典型的な日本産のユリウツボとは異なっているように思える。もっと詳しく調べてみたいところである。というかPrionodonって鋸状の歯、という意味なので日本のとは違うのかもとおもいきや、どうもオーストラリアミュージアムによれば誤りなのだとか。なおFishbaseのものは台湾産のものであり、これはおそらく日本のユリウツボと同種であろう。今回もハワイウツボと同様にHN「魚のげぼ」さんよりいただいたもの。いつもありがとうございます。

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ハワイウツボ

2024年10月06日 16時32分40秒 | 魚紹介

先日我が家にやって来た深場のウツボ科。ウツボ科・ウツボ属のハワイウツボ。名前に「ハワイ」とあり、実際にハワイ諸島にも分布するが、日本でも小笠原諸島、静岡県、和歌山県、沖縄諸島、尖閣諸島などに見られる。国外での分布はハワイ諸島のほか、澎湖諸島、西沙諸島、南沙諸島、インド—西太平洋に見られる。基本的に深場の種で、水中写真も撮影されているものの、水深50~250mほどにすむようである。

眼が黄色いのが特徴的。このハワイウツボによく似たもので、混同されてきたものにオキノシマウツボというのもいるが、このオキノシマウツボは眼が黄色くないようで、同定形質のひとつとして使えるかもしれない。ただし、死後しばらくすると眼が赤みを帯びてしまうので注意が必要だろう。頭部には小さな黒色斑があるのも特徴的だが、このような模様はオキノシマウツボでは確認できず、同定ポイントとなっている。なお1975年の「魚類図鑑 南日本の沿岸魚」に掲載されている「オキノシマウツボ」の写真はハワイウツボである。解説では「ハワイウツボとも。」とあり、当時はこの仲間の分類が混乱していたことがうかがえる。のちの益田・アレンによる「世界の海水魚」ではオキノシマウツボとハワイウツボはそれぞれ別種として扱われているが、オキノシマウツボはGymnothorax sp.とされた。その後1992年にGymnothorax ypsilonという学名がつけられた。

ハワイウツボの特徴として体側の横帯は臀鰭でつながる、というものがあるが、この個体はその特徴がしっかりと現れていた。教科書(日本産魚類検索第三版)通りの斑紋で感動!オキノシマウツボはこの模様がつながっていないようである。

今回の小笠原諸島産のウツボはこのほかにもう1種入っていたのだが、それはまた後でご紹介したい。小型種であるが後程食してみたいと思っている。ということで久しぶりの「魚のぶろぐ」らしいぶろぐ記事であった。今回のハワイウツボはHN「魚のげぼ」さんより。いつもありがとうございます。

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