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華流って?

2005年10月01日 00時48分52秒 | Weblog

 F4がブームになって以来、華流は韓流に取って代わりかねない勢いだ。(韓流ドラマの放送権料が高くなってしまって、日本のTV局が新たな買い付けに二の足を踏んでいると聞く。)
 この華流という言葉、ブームのはしりの頃は台流と呼ばれていたような記憶がある。今でも台湾のサブカルチャーという意味で台流、あるいは颱風と呼ぶ人もあるようだ。華流が使われるようになったのは、台流だと台湾限定になって不便だから?と勝手に思っていた。例えば、大陸のアーチスト・胡兵が日本でライブをやる!なんて情報に、「台流スター上陸!」とタイトルをつけて報道するわけにいかないではないか。「頭文字D」も主役は台湾人だけど香港映画だし香港人いっぱい出てるし、中華の華ならぴったり?と、どこかの誰かが思いついたんだろうと推測していたのだが・・・。
 Yahoo!辞書の新語探検に「華流」が出ているとzhiziさんのブログ・zhiziの香港迷日記にあった(9月8日の「二つの違和感」)。Yahoo!の「華流」定義を引用すると:

もともとは中華民国(台湾)の「華」をつかって「韓流」をもじったもので、台湾の映画、テレビドラマなどのエンタテインメントをさしていた。しかし、次第に香港、中国本土など中国圏全体のエンタテインメントを指すようになっている。ブームを引っ張っているのは、日本の少女コミック『花より男子(だんご)』を原作としたテレビドラマ『流星花園~花より男子~』で主役を演じている四人組の「F4」である。F4は、ジェリー・イェン、ヴィック・チョウ、ヴァネス・ウー、ケン・チュウの4人で構成されているが、身長180センチメートル以上のイケメンぞろい。台湾のみならず、香港やシンガポール、インドネシア、フィリピン、タイなどでも、「華流」ブームを巻き起こしている。女性シンガーでは1999年にデビューしたジョリン・ツァイが、アジア全域で200万枚以上のアルバムを売り上げており、ファッションリーダーとしても注目される存在。テレビドラマについては、台湾ドラマ限定の呼称「台流ドラマ」でも親しまれている。

 これをご覧になったThe Minstrel's GardenのVincentさんが、「“中華民国(台湾)の『華』”ではなく“中華の『華』だ」「中華世界に対する誤解だ」と抗議している。私も、華流の前に台流だった記憶があるので、中華民国の華とはとても思えない。台流から華流に変わった経緯を、ちゃんと把握している人は誰かいないかしら? いたら詳しいこと教えてくださ~い
 華流ブームになってから、香港はすっかり脇役になってしまったようでちょっと寂しいのだが、元々香港と台湾の芸能界は交流が盛んだった。昭和60年発行の「香港旅の雑学ノート」(山口文憲著、文庫版)にも記述があるくらいだ。香港でパッとしなかったが台湾でブレイクして凱旋してきたり(郭富城とか)、台湾人だけど年に1回は香港映画に出てたり(任賢齊とか)、最近では香港-台湾-大陸の芸能界を渡り歩く人までいる。今では香港の芸能人は“大中華圏”と呼ばれるマーケット(中国大陸、香港、台湾にシンガポールやマレーシア等の華人が多い地域を加えたもの)のどこへでも行って仕事してる感じだ。台湾と大陸の交流も最近は問題ないようで、お互いにドラマに出たりライブやったり共演したり。そもそも台湾のポップス界には大勢のシンガポール人・マレーシア人が活躍してるし、、、「華流」は、実はそんな現状を追認した言葉かもしれない。
 韓流を韓国語式に「はんりゅう」と読むように、華流を北京語式に「ふぁりゅう」と読む人もいるけど、これはなんだかぴんとこない。「ふぁりゅう」と言われてしまうと、香港の出る幕が全然ないような気がしてしまう。ちなみに広東語読みだったら「わーらう」。香港人が見たら、「華仔(劉徳華)の流儀」だと思ったりして?(ありえねー>自分)

コメント (2)
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