Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

阿久悠さん

2007年08月12日 16時19分40秒 | Weblog
 病気のことを知らなかったので、亡くなったニュースを聞いたときは驚いた。ついこの間、テレビで見かけたばかりだったのに。
 NHK・BS2「通」で、「ジョニーへの伝言」を熱く語る半田健人の映像を見ながら、「この人、本当に23歳?」と苦笑いしていた。若い世代にも、歌謡曲の魅力を評価する人たちがいることを、喜んでくれていたかしら?
 追悼番組で次々流れる曲を聴きながら、あらためて守備範囲の広さに驚く。「たそがれマイ・ラブ」(大橋純子)「夏女ソニア」(もんたよしのりwith大橋純子)「気絶するほど悩ましい」(Char)等。歌謡曲や演歌に、二ューミュージックもロックも、だった。
 そして、バリバリのロック兄ちゃんだったCharが、阿久悠さんの詞の世界を見事に表現する歌唱力を持っていた。今のJ-POPのバンドボーカルに、上の世代が書いた詞を歌いこなせるだろうか? 音楽人の基礎力が高い時代だったし、だからプロの作詞家と歌手のぶつかりあいが生きた。
 岩崎宏美「ロマンス」を聴きながら次男が言った。「最近の歌より、こういう歌のほうが聴きやすい」無理な早口になることがない、日本語本来のリズムを生かした詞だからだろう。
 香港で多くの名曲を残した作詞家が亡くなったとき、作品を集めた追悼アルバムが出た。阿久悠さんの代表作を集めたら、何枚組になるだろう? 10枚組でも足りない?!
 歌がドラマを描いた時代の終わりかもしれない。ご冥福を祈る。
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