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香港ヒットチャート集計・2008.5.7-10

2008年05月13日 18時38分17秒 | 香港芸能

 5月7日(水)~10日(土)のヒットチャート集計です。
TVB(無線電視)・勁歌金曲5.7RTHK(香港電台/港台)・中文歌曲龍虎榜5.10/商業電台・903専業推介 5.1-7新城知訊台・勁爆本地榜 5.10
[1位=20点、2位=19点、、、19位=2点、20位=1点(10位までのチャートは1位=10点、、、10位=1点)で集計しています。発表は14点以上]
(TVB=T 香港電台=港 商業電台=商 新城知訊台=新 数字は順位)
1位 60点 他的故事 張敬軒(ヒンズ・チョン) T7港2商1新4 TVB 歌詞・試聴
2位 40点 如水 衛蘭(ジャニス) 港1新1 歌詞・試聴 Amusic
3位 34点 十七度 謝安(ケイ・ツェ) 港10商3新16 歌詞・試聴 正東
4位 32点 我的青春幽靈 鍾舒漫(シャーマン・チョン) 商8新2 歌詞 EEG <Castle>
5位 29点 路…一直都在(國) 陳奕迅(イーソン・チャン) 港8商12新14 歌詞・試聴
5位 29点 如果 恭碩良(ジュン・コン) 港6商7 歌詞・試聴
7位 28点 I Miss You 陳柏宇(ジェイソン・チャン) 港7商19新9 歌詞・試聴 SONY BMG
7位 28点 我不需要 Tiffany(國) 薛凱(フィオナ・シッ) 港3商11 歌詞・試聴 <It's My Day>
9位 27点 神啊!求求讓我睡 劉浩龍(ウィルフレッド・ラウ) 港5商10 歌詞・試聴
10位 26点 年年有今日 古巨基(レオ・クー)feat.側田/方力申/小肥/6號/INK 港12商4 TVB 歌詞・MV <勁歌金曲2 情歌王 新曲+精選>
 張敬軒「他的故事」が高得点で1位。陳奕迅、恭碩良が初登場TOP10入り。
11位 25点 無仇無怨 陳曉東(ダニエル・チャン) T10港13商13新13 TVB 試聴 <Love Moments>
11位 25点 天規 關淑怡(シャーリー・クヮン) T4商9新15 TVB 歌詞
13位 24点 毋忘我 關心妍(ジェイド・クヮン) T1新7 TVB 歌詞・試聴
14位 22点 香片咖啡 洪卓立(ケン・ホン) 港19商2新20 歌詞 EEG <Go>
14位 22点 分手要狠 呉雨霏(ケイリー・ン) T6港4 TVB 歌詞・試聴 金牌
14位 22点 一晩長大 劉徳華(アンディ・ラウ) 港9新11 歌詞・試聴
17位 21点 韻律泳 何韻詩(デニス・ホー) 港15商6 TVB 歌詞・試聴 <Goomusic Collection 2004-2008>
18位 19点 小圈子 衛詩(ジル・ヴィダル) 港11新2 歌詞・試聴 Amusic
20位 16点 有你的快樂 Joanna Wang(王若琳/ジョアンナ・ワン) 商5 歌詞・試聴 <Start From Here>
20位 16点 鑽石人生(國) 薛家燕(ナンシー・シッ) 新5 試聴 WSM <鑽石人生>
22位 15点 眼圈(國) 何超(ジョシー・ホー) 新6 試聴 <Elastic Rock>
 女優・司会者として香港で絶大な人気を誇る元気なおばちゃま、薛家燕の新曲が初登場。Joanna Wangと何超はそれぞれ新譜から2曲目が初登場。
 13点以下には、at 17や江若琳(エレイン・コン)の新曲など。朱韻詩、麥家瑜など初めて見る名前は今年の新人? 同じく新人のIrene Aも2曲目をオンエア。

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mixな人々

2008年05月13日 03時48分15秒 | 香港
 毎週土曜にやっているC-POP UNIVERSITYの定例チャットで、「杜徳偉(アレックス・トー)のお父さんはスペイン系中国人?」という話をしたら、「もしやその話の元はこれでは?」とサイトを紹介していただいた。
 アレックスとお父さんの2ショット写真!お父さんの顔を初めて見たが、一見したところ中国系にしか見えない(むしろアレックスのほうが西洋人っぽい雰囲気あるかも?!)
 フィリピン籍またはフィリピン生まれなのはおそらく間違いないと思われるが、もしかするとタガログ系などの現地フィリピン人の血は引いてないのかもしれない。血統の点だけを指して「スペイン系中国人」と表現されたのかも、と合点した。
 チャットの中で「香港の音楽界で活動するのに、“中国人”という肩書きは正統性を証明するのに必要だったのでは?」という意見をいただいた。「香港の音楽界は少数民族や外国人に対する許容度が低い印象がある」「漢族で広東語圏出身でないといけないような」香港のポップス界はそういうイメージがあるのか、と意外に、また興味深く思った。
 たしかに、明らかに漢族でない名前の人はあまり見かけない。中国だとモンゴル族やチベット族、ウィグル族などのアーティストがたくさん活躍しているし、中国名でもプロフィールを見ると満族や回族だったりする。台湾なら阿妹こと張惠妹をはじめ、原住民も多い。
 そもそも人口600万の香港に、少数民族の人はあまり住んでいないのだろう。地理的歴史的条件から住民の多くが広東系なので、広東語圏出身の人が贔屓されるのはたしか。といっても、バリバリ広東系香港人しか活躍していないわけではない。
 劉嘉玲(カリーナ・ラウ)のように中国各地から移り住んできて、それから広東語を身につけて香港芸能界で活躍している人も多いし、外国人の血を引く、いわゆるハーフやクォーターも珍しくない。
 なにぶん「子供は父の家に属する」とされるらしい中華世界なので、父方が中華系でない場合は便宜上の中華名をつけるようだ。4分の1イギリスのKaren Morrisは莫文蔚、ポルトガル中国フィリピンにメキシコも入るJoventino Couto Remotigueは恭碩良(李尊傑/李祖倫の名前もある)。JaniceとJillのVidal姉妹は中韓フィリピンで衛蘭と衛詩。姓の発音に近い音の漢字をあてていくのが基本のようだ。だからDelfinoは杜になるわけだ。杜といえば作編曲・プロデュースの杜自持はAndrew Tuason。
 (なお、日系の人は姓がもともと漢字なのでわざわざ中華名をつけることはない。)
 日本では混血の人をハーフと言ってしまうことが多いが、香港では3つ4つの民族の血を引く人もいたりしてややこしいので、mixと呼ばれる(発音はミクシに近い)。
 mixが珍しくないせいか、血統は売りにもしないが隠しもしないという感じ。公式サイトやファンサイトのプロフィールにはたいてい出ている。「誰それの本名は?」なんてクイズにちょうどよかったりして(笑) 実は杜徳偉の本名(Alejandro Delfino)も雑誌のクイズで知った
 バックミュージシャンや作曲家には、バリバリ外国人も多く活躍している。ドラムのAnthony Fernandezとか、ベースのRudy Valbuena(つづりに自信がない^^;)とか、ピアノのRoel Garciaとか。作曲とサックスのWinkことVastine Pettisは最近どうしてるかな? フィリピンっぽい名前と顔の人がわりと多いような…。シンガポールの人もよく参加するので、Iscandal Ismael(作曲)とかMelchior Sarreal(ドラム)とかShar Tahir(ギター)なんてエキゾチックな響きもおなじみ。
 フィリピン人の音楽センスは香港でわりと高く評価されてるように思うので、アレックス・トーのお父さんがフィリピン籍であることは、ミュージシャンとしてはむしろ“売り”だったんじゃないかと推測する。
 最近とみに多様化が進む香港ポップス、方大同(カリル・フォン)のように、香港を拠点にしながらあくまで広東語曲を歌わない人まで出てきた。Solerの二人ははマカオ生まれ育ちで広東語を話すけど、血統的には中華系ゼロ(父:イタリア、母:ミャンマー)。国際都市を自負する香港の人々は、様々なバックグラウンドを持つ人たちが活躍するのを当然受け入れるべきだと考えているのだろう。それぞれの文化とセンスを持ち寄っていいものを作る環境が続くことを祈る
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