フィギュアスケート・ロシア選手権2012のプロトコル(大会全体の公式記録)発見(ロシア語が読めないので、ロシアスケート連盟のサイトで当てずっぽうにクリックしたら、たどり着いた^^;)ジャッジスコアのページは、以下のとおり。
男子 ショートプログラム P36~44 フリー P46~54
女子 ショートプログラム P58~66 フリー P68~76
ペア ショートプログラム P20~25 フリー P27~32
アイスダンス ショートダンス P7~10 フリーダンス P12~16
最初がアイスダンスで次がペアというあたり、カップル種目が盛んなロシアらしい。
プルシェンコのフリーで、技術点が77.77とそれほど伸びなかった理由が判明した。ジャッジスコアを見ると、中盤7番目の要素として3Lz+SEQ(3回転ルッツのみのシークエンス)が表示されている。ジャンプ1つだけでシークエンス扱いというと、その前に同じ種類の3回転以上のジャンプを跳んだせいか?と思ったが、直前の2Lz(2回転ルッツ)のほかにルッツはないので、それには当たらない。
じゃ何?と映像を見返すと、ここで跳んだのは3回転ルッツ+2回転トウループ+2回転ループのコンビネーション。ただルッツを下りた後、ちょっとターンみたいなのが入ってしまっている。
そこでルールをチェックすると、、、ジャンプ>明確化P16「第1ジャンプ後にステップ・アウトまたは体重移動を伴うフリー・フットのタッチ・ダウン+別のジャンプ」のところに、「スケーターが第1ジャンプでステップ・アウトし、ただちに続けて別のジャンプを行った場合、その要素はジャンプ・コンビネーションのままとはならず」。フリーの場合は「第1ジャンプ+SEQ」、つまりジャンプ1つだけのシークエンス扱いになってしまったのだった。
シークエンスはジャンプの基礎点合計の0.8倍。3回転ルッツ6.0×0.8×後半の1.1=5.28で、さらにGOEもマイナスされてしまっていた。本来は3回転ルッツ+2回転トウループ+2回転ループに後半1.1倍で10.01稼ぐ予定だったと思われる。2回転になってしまった単独ルッツを3回転にして、要素全体の基礎点で76.84、GOE加点で80点以上をねらう構成なのだろう。
世界選手権に照準を合わせて調子を上げてこられるか。正直、演技構成点は“盛り過ぎ”の印象なので、国際大会でどの程度の評価が出るか。やっぱりヨーロッパ選手権はチェック必須
女子で名前が読めなかった選手について、Wikipediaに英語の記事があって情報が得られた。5位エレナ・ラディオノワ、8位エフゲニア・メドベデワの2人は12歳で世界ジュニアに出場できないそうだ。
今季シニアのグランプリファイナルに進出したトゥクタミシェワは6位。ジュニア年代の中で、優勝のソトニコワ、2位のリプニツカヤに次いで3番手、かろうじて世界ジュニアに出られそう。もっとも、ロシアはジュニア選手権が2月にあるので、最終的にはその結果で決まるのかもしれないが。
レオノワが3位、グランプリシリーズでは苦戦していたマカロワが4位。この2人がヨーロッパ選手権・世界選手権に確実に出られるのは今季まで
ペアでは、ボロソジャル/トランコフ組と川口悠子/スミルノフ組が出場していない。医療上の理由で欠場を認められたということで、グランプリファイナルの結果からヨーロッパ選手権への出場は内定している模様。
他国の国内選手権まで、結果をチェックしたりテレビで放送したりする時代って、少し前までは想像もできなかった。It's a small world、って感じ