フィギュアスケート・平昌オリンピック、団体ペア・フリー(ジャッジスコア)。
須崎海羽/木原龍一(日本) FS:97.67(5)
「ロミオとジュリエット」ニーノ・ロータ♪ ピンク、白シャツにブルーのベスト。大きく離れたポジションから振り返って始まる。3回転ルッツ、SPに続いて今日も決まった! スロー3回転ルッツは転倒してしまい コンビネーションジャンプは第1ジャンプで女性が両足着氷、1つだけしか認定されてないらしい。
今日はSPほどの勢いが出せなかったが、できることを懸命にやりきった。
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレク(イタリア) FS:138.44(2)
「アマルコルド」ニーノ・ロータ♪ 黒白チェックに赤。軽妙洒脱な振付をこなしながら、ツイスト、3回転トウループ、サルコウ・トウ・トウ3-2-2と鮮やか。スロージャンプも3回転ループ、3回転ルッツとばっちり。リフトから肩に乗り、さらに膝に立ってアラベスクも決まった。
全ての要素が次々グリーン標示(GOE+)になっていく。終わった瞬間、狂喜の雄叫びをあげたマルケイ。自己ベスト大幅更新にさらに大喜び
アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) FS:126.56(4)
「ゴースト」♪ ラベンダー、グレー。予定には4回転ツイストを書いていたが、3回転で素晴らしい高さを出した。サイドバイサイドの3回転サルコウはなんとかこらえたが、コンビネーションの3回転トウループで男性が転倒、1つのみになってしまった。
ソロスピンをきれいにそろえ、スロージャンプやリフトはそう悪くない。今季これまでと大体同じくらいの得点が出た。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) FS:148.51(1)
「Hometown Glory」アデル♪ ワインカラー。3回転ツイスト、そろって決める3回転ルッツ。スロー4回転サルコウは手をついたが片足で下りた サルコウ・トウ・トウ3-2-2はぴったり。
コレオシークエンスの中の肩から回るダンスリフトなどに世界観を見せる。高得点に喜ぶキス&クライ。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(OAR) FS:133.28(2)
「Too Close」「Sleeping Beauty」♪ かすかにブルーがかった白。スムーズなツイストにトウ・トウ・ループ3-2-2といいスタート。サルコウは2回転になった。スロージャンプはフリップ、ループ共にうまく下りる。
曲が変わるタイミングで衣装の止めていた部分を開いて変化をつけた。つなぎで女性がバランスを崩して手をついてしまい、転倒扱いになってしまったが、全体としてはまとまっていた。
結果、1位カナダ、2位イタリア、3位OAR、4位アメリカ、5位日本。ここまでのチーム順位は:
1位 カナダ(45)
2位 OAR(39)
3位 アメリカ(36)
4位 イタリア(35)
5位 日本(32)
日本はソチ五輪を上回る順位を狙いたいところだが、イタリアに3ポイント差をつけられた。3位アメリカとは4ポイント差だが、、、逆転は可能なのか
明日は男子フリー、女子フリー、最後にアイスダンス・フリー。さて、どうなる
フィギュアスケート・平昌オリンピック、団体女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
エイミー・ブキャナン(イスラエル) SP:46.30(10)
「Only Hope」マンディ・ムーア♪ ピンク。団体のみ出場の選手。ジャンプは全部後半に、トウ・トウ3-2、ダブルアクセル、サルコウと下りるたびに笑顔がはじける。オリンピックの一瞬一瞬をエンジョイした顔でフィニッシュ。自己ベスト更新にさらに笑顔
李香凝(Xiangning LI)(中国) SP:58.62(7)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ ブルー系グラデーション。前より上手にメイクしている フリップ・トウ3-2を丁寧に決め、全体にスケーティングがスムーズ。ルッツ、ダブルアクセルも問題なく、きれいなスピンに拍手も。プログラムを滑り込んで自分のものにしている。
ブレイディー・テネル(アメリカ) SP:68.94(5)
「Taeguki」♪ 赤。韓国の曲で滑るので、観客が大きな声援を送る。ルッツ・トウ3-3、イナバウアーからターンして3回転ループ、ダブルアクセルと隙がない。レイバックスピンもじっくりと魅せる。
自己ベスト更新も当然!の出来。
マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:46.62(9)
「Halo」「Run the World」ビヨンセ🎵 ゴールドと黒のつなぎ。3回転フリップでつまったが、根性で3回転トウループをつけて、こちらも詰まってしまった。3回転ルッツ転倒、ダブルアクセルはきれいだった。
パーカッションのステップでは手拍子が起こる。
ニコル・ショット(ドイツ) SP:55.32(8)
「ネッラ・ファンタジア」♪ ブルー系。冒頭のルッツで転倒したが、トウ・トウ3-3頑張った。体全体をしなやかに使って繊細なステップを踏む。最後にダブルアクセルを決めてフィニッシュ。
チェ・ダビン(韓国) SP:65.73(6)
「Papa Can You Hear Me」♪ 薄緑。広がった袖口がたなびいてきれい。スピードを保ちながらルッツ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセルとスムーズに決める。しっとりと情感のこもったステップ。サイドウェイズからパール、ビールマンと各姿勢を一つ一つ見せたレイバックスピン。
小さくガッツポーズ、自己ベスト大幅更新に嬉し涙。
カロリーナ・コストナー(イタリア) SP:75.10(2)
「Ne me quitte pas」セリーヌ・ディオン♪ 赤。動き出しからドラマの世界に引き込む。フリップ・トウ3-3をうまくこらえて下りる。きれいなループ、音楽の中に溶け込んでいるダブルアクセル。
スピンを終えて次の一歩に行くときの腕の動きとか、ちょっとした視線の動きとか、全てが美しい。一歩がすーっと伸びていくスケーティングは、誰にも真似できない。
スケートで見せられる全て、スケートでなければ表現できないもの全てがここにある。
宮原知子(日本) SP:68.95(4)
「サユリ」♪ ピンク。コーチとおでこをつけて「行ってらっしゃい」と送り出された。きりっと引き締まった表情から、ルッツ・トウ3-3を下りる。後半にループ、ダブルアクセルと問題なし。
日本らしい振付と間合いのステップが、大きな瞳の彼女を引き立てる。指先まで表現している姿全体が素敵。
終わって小さくガッツポーズ。ただ得点が、、、 それでも0.01点差でアメリカを上回ったのは大きいかも。
ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP:71.38(3)
「パリの空の下」「Milord」エディット・ピアフ🎵 濃紺。3回転フリップでオーバーターンしながらフリーレッグをついてしまったが、3回転トウループをつけた。ルッツは少しこらえたが頑張る。ダブルアクセルは余裕。
曲が盛り上がっていくところのステップ、たくさん手拍子をもらっていた。
エフゲニア・メドベージェワ(OAR) SP:81.06(1)
ショパン「夜想曲第20番」♪ ブルー系。フライングキャメルスピンはドーナツにしてから速度を増し、曲と共鳴しながらステップを踏む。フリップ(片手上げ)・トウ(両手上げ)3-3、ループ、片手上げダブルアクセルと完璧。
技術点表示が全部グリーン。大きな息と胸の鼓動の音でドラマチックに終わった。
このオリンピックの舞台で自己ベスト更新そして世界歴代最高。今季の苦労が報われている。
結果、1位OAR、2位イタリア、3位カナダ、4位日本、5位アメリカ。この5か国が決勝進出を決めた。
全体に得点は厳しめの感じ。回転不足は厳格に判定されているようだ。
このあとはペア・フリー
フィギュアスケート・平昌オリンピック団体アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
アデル・タンコヴァ/ロナルド・ジルバーバーグ(イスラエル) SD:44.61(10)
「Banca Banca」「Mas Que Nada」♪ 紫、黒。17歳と21歳、シニアに上がったばかりのカップル。少しバタバタする感じがあるが 勢いで滑り切った。
カヴィタ・ロレンツ/ヨティ・ポリゾアキス(ドイツ) SD:56.88(8)
「Aguanile」「Mil Pasos」「Magalenha」♪ 赤、黒。自然にラテンの雰囲気が出せている。ツイズルは少し合わなかったが、ローテ―ショナルリフトの女性のポジション変化がきれいだった。
ミン・ユラ/アレクサンダー・ガメリン(韓国) SD:51.97(9)
「Despacito」「My All」「Mujer Latina」♪ 赤、黒。大歓声の中で頑張ったが、ツイズルの3つ目(レベルを上げる特徴の一つになる)で、女性が回転を止めてしまった。衣装の後ろのホックがはずれたようで、ずり落ちそうになるのを気にしている。なんとか最後まで滑り切った。
イーグルの膝に乗るカーブリフトは、たくさん歓声をもらっていた。キス&クライにはサングラスの奴も
王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:56.98(7)
「Despacito」/サンバ♪ ピンク、黒。パターンダンスを丁寧に、ツイズルをぴったり決める。アップテンポの中でノータッチステップ、ノリがいい。「膝の使い方がよくなって、柔らかい表現ができるようになった」と解説・河合彩さん。肩から膝、背中を通って下りるリフトには大歓声。
マリー=ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) SD:57.94(6)
「Salsation」「No Hay Problema」♪ オレンジ、紫。粋な入り方のツイズルがぴたりと決まり、ノータッチステップは「2人の距離が近くてよい」と解説・河合彩さん。体を回してから男性が女性を自分の体から離してホールドするリフトは、技術の高さと見栄えで魅了した。
村元哉中/クリス・リード(日本) SD:62.15(5)
「I Like It Like That」「Mondo Bong」「Batucada de Sambrasil」♪ オレンジからピンク、黒ジャケ。最初の山場、ツイズルを無難にこなして落ち着いた。のびのびしたノータッチステップ、しっとりとパターンダンス。抱え上げから肩の上で女性がキャッチフットのローテ―ショナルリフト、おお~と声が上がっていた。
60点越えでトップに立った。ミッション・コンプリート
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:75.46(2)
「Mombo No.5」「Cherry Pink and Apple Blossom White」「Mambo Jampo/Mambo No.8」ペレス・プラド♪ ピンク系、茶系。「機械のようにぴったり合う」と河合さんが表現するほどのユニゾン、今日も存分に発揮する。代名詞のツイズル、回転の速さもすごいし「フリーレッグで遊ぶところも合ってる」と河合さん。
マンボがこの二人に似合っている。
アナ・カッペリーニン/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:72.51(4)
「Kaboom」「Skip to the Bip」「1008 Samba」♪ 赤紫、黒。女性の張りのあるスカートが可愛い。力強く歯切れのいい動きが最後まで続く。ツイズルの最後で女性が先にやめたようだが、「3つ目は2回転以上ならいいので」と解説・河合彩さん。ローテ―ショナルリフトの女性のスプリットポジションがとても美しい。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:80.51(1)
「Sympathy for the Devil」「Hotel California」「Oye Como Va」♪ 黒にゴールド、女性スカートの片側に大きくスリットでセクシー。ステップの複雑さとホールドチェンジのスムーズさ、素人目にもわかる。ツイズルぴったり、後ろ向きにジャンプして飛び乗ったリフトは首に足をからめて手を離す、アクロバティックで華やか。
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィヨフ(OAR) SD:74.76(3)
「Latin Lover」「Dance」「Quand je vois tes yeux」♪ 青、黒。全体にほどよく妖艶で、なめらかな動き。ツイズルもよかったが、ステップが見応えあった。肩に乗るローテ―ショナルリフトで締めくくった。
結果、ほぼ自己ベストどおりの順位で、番狂わせなし。10ポイントを獲得したカナダはもうフリー進出決定。日本は予定通り(?!)6ポイント獲得、フリー進出に弾みをつけている。
このあとは女子ショートプログラム