フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、ペアの表彰式を見た。
銀メダル、三浦璃来/木原龍一。表彰台に日本のペアがいる。なんと誇らしいことだろうか
グランプリシリーズで日本代表ペアが表彰台に上るのは、初めてではない。高橋成美/マーヴィン・トラン組は、2010年NHK杯3位・ロシア杯2位、2011年NHK杯2位と3度経験がある。2011年はスケートカナダ4位と併せてグランプリファイナルに進出した(6位)。
そう、2011年NHK杯以来の日本ペア表彰台。そして、日本国籍を持つ者同士のペアとしては、初めてなのでは、、、 こちらの記事でもそう書かれている。
彼らに続くペアが、再来週のペア予選会に出場予定。三浦璃来選手の前のパートナー、市橋翔哉選手が柚木心結選手と結成した。日本にペアが増えていくといいな
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:58.14(11)
棄権
アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:67.60(10) FS:149.92(7) 合計:217.52(9)
「Daft Punk Medley」♪ 黒に金のライン。冒頭の4トウこらえ、3アクセル入る。4サルコウも頑張った。2本目の4トウは2回転になったが3トウをつける。後半3ルッツ+オイラー+2サルコウ、3フリップ+2トウ。
行くぞ!という感じで入っていくステップで盛り上げる。かなり気合が入っていた
アルトゥール・ダニエリアン(ロシア) SP:68.74(9) FS:146.19(8) 合計:214.93(10)
リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 黒の胸元と袖口に金。細身の体で軸の細いジャンプ、4トウをするするっと跳ぶ。4サルコウは転倒、ターンからの3アクセルはステップアウト。しかし両手上げ3ルッツ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、両手上げ3フリップ+両手上げ3トウとばっちり、3ループには2アクセルを繋げて転倒のリカバリーも。
ロシアらしい端正な感じのスケーティングがいい。今年18歳になる若手、これからどんな風に伸びていくかな
ダニエル・グラスル(イタリア) SP:70.88(8) FS:150.55(6) 合計:221.43(7)
「Interstellar」「Armageddon」♪ グレー系。4ルッツは手をつき、4フリップ転倒。4ループを下りると+オイラー+3サルコウに 単独3アクセルはきれいに入った。
4回転ばかり跳んでいると、3回転は楽すぎ? 3ルッツ+3トウ、3フリップ+3トウと気持ちよさそうに決めた。ステップもレベル4が取れて、大きなイーグルのコレオ。スピンでは特徴的な片足を抱えるアップライト姿勢。
ナム・ニュエン(カナダ) SP:74.32(7) FS:145.28(9) 合計:219.60(8)
「ミ・マンケライ」ジョシュ・グローバン♪ 白シャツ。最初の4サルコウがとてもきれいに決まった アクセルが1回転になったが、3ルッツ、3アクセル+2トウと下りて落ち着く。ステップもしっとりと見せる。
3フリップ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウが入り、最後の3ループはこらえた。イナバウアーで情感のこもったコレオ。
<G2>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:75.43(6) FS:152.04(5) 合計:227.47(6)
「Summer of 69」「Run to You」「Heaven」♪ 黒で両袖が白。冒頭の4サルコウ、惜しいステップアウト。ターン連続のトランジションから3アクセル、きれい 3ルッツ、3フリップ+2トウ+2ループと決まる。
ステップは一歩が大きく動きも大きく、カッコいい。後半3アクセル+2トウを決めたが、フリップ2回転、3ループでステップアウト。
コレオに入るところで一瞬バランスを崩しかけたが大丈夫。力を振り絞った。
SPでは客席に妻と娘がいたようだ。パパ、頑張ってます
佐藤駿 SP:80.52(5) FS:166.53(4) 合計:247.05(4)
「オペラ座の怪人」♪ 黒ジャケに黒タイ、手袋が黒と白。4ルッツ、ステップアウトしたが片足で立った。4フリップ転倒。4トウ+2トウ、影響を受けずに決められた。もう一つ4トウがするっと入る。3アクセルに2トウをつけ、後半3フリップ+オイラー+3サルコウにしてきた。
丁寧に踏むステップから、イーグルを組み合わせるコレオへ。最後のスピンを見ていたら、羽生結弦の衝突事故直後のフリーをふと思い出した。
肩の脱臼があった中で、最後までよく頑張った。次に繋がる試合になった
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:82.89(4) FS:186.48(2) 合計:269.37(3)
モーツァルト・メドレー♪ 上から白青黒。6本の4回転を予定に入れたプログラム、まず4ループが決まる 次のルッツが2回転に。4フリップ+3トウばっちり、サルコウは2回転。後半3アクセルはきれいにツイズルに繋げ、4トウ+オイラー+2サルコウ、最後に4トウ+3トウを下りたのは立派
曲がロックアレンジに変わって一気に踊り出すと"It's show time!"という感じ 彼はこういうのが好きだ、、、
ジミー・マー(アメリカ) SP:84.52(3) FS:143.60(10) 合計:228.12(5)
「Attack On Titan」♪ 紫と金。4トウ+3トウ、難なく決めてしまった 2本目の4トウはステップアウト。3ループから片手上げツイズルの流れがいい。3アクセルはステップアウトとパンクでいまいち
3ルッツ+オイラー+3サルコウ頑張るがステップアウト。
3フリップを決めて感情を爆発させるコレオに、コンビネーションスピンの中のキャメル姿勢はちょっと回転遅い
宇野昌磨 SP:89.07(2) FS:181.61(3) 合計:270.68(2)
ラヴェル「ボレロ」♪ 黒に金で飾り。センセーショナルな前奏から、4ループは片手をついたがこらえる。4サルコウは両足でダウングレード。4トウ+2トウしっかり、3アクセルは膝を深く折って耐えた。
コレオはゆったりとイーグルで。後半4フリップも凄い膝で頑張る 4トウ+2トウ安定、3アクセル+オイラー+3フリップは必死で
コンビネーションスピンにVがついてしまったが、最後の怒涛のステップは力を見せつけて最高潮
ランビエールさん、いいプログラムを作ってくれた。あとは完璧にやるだけ!
なんだか今日の昌磨はいつもより大きく見えた チェンよりPCSが下になったのは、ちょっと納得いかない、、、
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:97.43(1) FS:198.13(1) 合計:295.56(1)
「グリーン・デスティニー」♪ 白系チャイナ風。4ルッツが軽やかに決まると、もうノンストップ 4フリップ、4サルコウ、4トウと楽々と跳ぶ。跳べる種類が多いので、前半に単独で次々4回転を入れることができるのだ。
すらっと背が高いのでイーグルを続けるだけでも見栄えがする。4サルコウ+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウ、最後に3アクセル+2トウまで予定通り跳びきった。
シットスピンのあたりから手拍子が起こり、三味線の音がリズムを刻むステップもきびきびと、最後は曲に合わせて会場全体が手拍子。
人生最高の演技、最高の得点に嬉し涙 4回転3本にqがついたが、回転不足にならなかったのは大きかった。
結果、優勝はヴィンセント・ジョウ、2位宇野昌磨、3位ネイサン・チェン。かなり予想外かも 佐藤駿が4位、5位ジミー・マー、6位ブレジナ、7位グラスル、8位ニュエン、9位シャオ・イム・ファ、10位ダニエリアンとなった。
明日は3:18からアイスダンス・フリーダンス、5:02から女子フリー。リアルタイムは厳しいので、後でアーカイブを見よう
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
イヴリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ) SP:54.03(8) FS:93.58(8) 合計:147.61(8)
「Dreaming With a Broken Heart」♪ 水色、黒。きれいなデススパイラルから。3トウで女性が転倒、コンビネーションにできず。スロー3ループも転倒。次のサイドバイサイドジャンプは2サルコウで揃え、スロー3トウは手をついたがなんとか立った。
リフトを下ろす前に肩に座らせたり キャリーリフトは頑張った。丁寧なペアスピンでフィニッシュ。曲とこのペアの雰囲気は合っていた。
チェルシー・リウ/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:60.16(7) FS:115.24(7) 合計:175.40(7)
「Becoming Human」♪ 白に青とピンク、グレー。女性の2本三つ編みが可愛い 片手上げの3ツイストが高い。3サルコウは耐えたが3トウで男性が転倒。スロー3ループは転倒、後半のスロー3ルッツはなんとか。
複雑なトランジションから入るデススパイラル、女性のウェストをキャッチしながら入るペアスピンは出方もダンスリフトのようで工夫がある。イーグルの膝に立ってから持ち上げるリフトは逆立ち姿勢に。スプリットポジションのリフトは下ろすときに男性の首に足をかけて回転、いろいろアクロバティックで盛り上がった
アリーナ・ペペレワ/ロマン・プレシュコフ(ロシア) SP:64.15(6) FS:118.97(6) 合計:183.12(6)
「Orpheus and Euridice - The duet I」♪ パステルイエロー、白シャツ。3ツイストはレベル3、コンビネーションジャンプは2トウx3となった。3サルコウで女性が転倒したが、スローは3ループ、3サルコウともに完璧
リフトを下ろす前に肩に乗ってから男性の膝に手をついての逆立ち姿勢などの工夫。ハンドインハンドのリフトも下ろすまでスムーズ。余韻を残すようにデススパイラルでフィニッシュ。
これからロシアのトップに上っていけるか、楽しみなペア
アレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:66.37(5) FS:136.60(2) 合計:202.97(4)
「Fix You」「Redemption Through Love」♪ 青、黒。3ツイストから3トウ+2トウを揃える。3サルコウは2人の距離が遠めになったが決まる。スロー3ループきれい。
後半にどんどんスピードを上げて、リフトは男性の片手のホールドだけで女性は大きく手を広げてアピール。スロー3フリップはわずかにフリーレッグをついたが大丈夫。勢いのあるコレオからリフトで締めくくった。
まずはいい演技でフリーを通せたのがよかった
<G2>
ジェシカ・カララン/ブライアン・ジョンソン(アメリカ) SP:68.87(4) FS:128.55(5) 合計:197.42(5)
「Who Wants To Live Forever」クイーン♪ 紫、黒に右袖に紫。3ツイストの高さが半端ない。3トウで女性が転倒、2サルコウで男性が転倒したが、ミスはそれだけ。デススパイラルでは、男性の空いている手と女性の手の動きが呼応していて素敵 スローは3サルコウ、3ルッツ共に雄大
リフトも空中姿勢の迫力や下ろすときに男性の背中から前へ回したりする動きがよかった。
三浦璃来/木原龍一 SP:72.63(3) FS:135.57(3) 合計:208.20(2)
「Woman」♪ 黒の裾にグレーとピンク、黒。2人が並んで膝をついた姿勢からスタート。しっかり3ツイストを決め、3トウ+2トウ+2トウ決まった リフトの空中キャッチフットもスムーズ。スロー3ルッツで勢い付き過ぎて転倒、フェンスにぶつかったが、すぐペアスピンをまとめる。
3サルコウをしっかり下り、スロー3ループ頑張った 璃来ちゃんメンタル強い
デススパイラルのレベルも落とすことなく、のびのびと表現するコレオで終わった。
見事にベスト更新、表彰台確定 絶対アメリカ勢に勝ってほしいと思ってたけど、よくやった
アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー(ロシア) SP:75.43(2) FS:130.10(4) 合計:205.53(3)
「マラゲーニャ」♪ 赤のスリップドレス、黒。冒頭の3サルコウ+オイラー+3サルコウ、最後に女性が転倒。次の3トウはきれいに揃った。片手上げの3ツイストはレベル4。上げてすぐ女性のお腹あたりを片手でホールドするリフト、ちょっと面白いスプリット姿勢。次のリフトで男性がややもたついて、距離が稼げなかった。男性片足で女性を背中に乗せるコレオが特徴的。
ミスが出たせいで、日本ペアを上回れず。
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:80.36(1) FS:142.14(1) 合計:222.50(1)
「Lighthouse」♪ グレー。冒頭のサルコウは女性が2回転に。3ツイストは文句ないレベル4。3トウ+2トウを下りたところで男性がステップアウト、3つ目が入らなかった。しかしスロー3フリップ、スロー3ループの見事さに息をのむ
リフトの姿勢、下ろし方、トップクラスのペアがよくやるような動きなのだが、その一つ一つが洗練されていて、ただうっとり 最後のリフトは女性を回転させてそのまま上げた。
しっかりやりきった表情でフィニッシュ。当然のスコアが出た。
結果、優勝はタラソワ/モロゾフ、2位に三浦/木原、3位ボイコワ/コズロフスキー。ロシア勢の間に日本のチームが割って入るとは 4位クニーリム/フレイジャー、5位カララン/ジョンソン、6位ペペレワ/プレシュコフ、7位リウ/オシェイ、8位ウォルシュ/ミショーとなった。
三浦/木原は今季まだまだ伸びると思う。ここで2位になったことで、ファイナル進出も可能性が出てきた。本当に今季これからが楽しみ 怪我だけは気をつけて!
この後は男子フリー。佐藤駿、宇野昌磨、頑張れ~~~
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
クセニア・シニツィナ(ロシア) SP:71.51(3)
チャイコフスキー「子守歌」♪ オフホワイト。スムーズな2アクセルから、全体に瑕疵のないプログラム。両手上げ3フリップ、後半両手上げ3ルッツ+3トウ。レイバックスピンはパールから足首あたりをホールドするビールマン。以前リプニツカヤがやっていたキャンドルスピンに近いくらいの姿勢だが、背中にぴったり足をつけないほうが背中のアーチが見えていい。
オードリー・シン(アメリカ) SP:62.82(9)
「The Giving」♪ 白からラベンダー。以前、本田真凛が使った曲。冒頭の3トウ+3トウ、2アクセルと決まったら、自然に笑みがこぼれる ゆったりと大きく体を動かすステップでレベル4。後半3ループはややこらえた。
全体に爽やかな、好感の持てるプログラム。
ダリア・ウサチョワ(ロシア) SP:76.71(2)
「Never Enough」♪ ペールオレンジ。足を高く上げてから2アクセル、降りてイーグルに。3ルッツも入りから自然。リンクを横断するイナバウアーから幅のある3フリップ+3トウに歓声が上がる。
ステップではきれいな軌跡を描く足さばきに見とれてしまった。こちらも美しい足首ホールドビールマン。今季シニアに上がったばかりだが、選手としての完成度が高い
横井ゆは菜 SP:54.77(12)
「マラゲーニャ」♪ 赤黒、髪に赤い花。GPデビュー 振付は宮本賢二。リンクを大きく使って滑り出し、流れに乗って2アクセル。3フリップ+3トウも頑張る(フリップはq)。後半のルッツが1回転に
すぐ前に滑った選手と比べてしまうと、スピンの回転速度が遅く感じてしまう しかし音楽に溶け込んだステップは情感豊か。ヘアカッターまでのレイバックスピンも、ビールマンとは違った味わい
アンバー・グレン(アメリカ) SP:67.57(7)
「Circles」「Experience」♪ ワインカラー。力強いスケーティング。3フリップ+3トウを下り、3アクセルは回避して2アクセル、降りてすぐスプリットジャンプ。後半ターンから3ループはこらえた。
勢いがあって無理な動きがない心地よさがある。
スター・アンドリュース(アメリカ) SP:61.94(10)
「At Last」♪ ベージュとブルー。曲は自身の歌唱。歌上手くなってる 冒頭の3トウ+3トウはステップアウトしたが、ブラケットからの2アクセル決まる。フライングキャメルスピンでもいい感じに盛り上がり、後半3ループ入った。ビールマンスピンでフィニッシュ。
<G2>
宮原知子 SP:66.36(8)
「小雀に捧げる歌」♪ ブルーグレー。客席から「ガンバ!」と声がかかる。しっとりといい表情で、3ルッツ+3トウをしっかりと決める。トランジションをよく見せてからの2アクセル、3フリップはわずかにステップアウト。
I字姿勢、レイバック→サイドウェイズ→ヘアカッター→ビールマンと全ての姿勢をじっくり見せるスピンも見事。ステップでは表現する喜びを感じた
ジャンプのqと回転不足は課題として残る…
キム・イェリム(韓国) SP:70.56(6)
リスト「愛の夢」♪ ブルーにストーンやパール。両手上げ3ルッツ+3トウを鮮やかに決める。ターンからの2アクセルもきれい。ちょっとフェンスに近づいてしまったが、3フリップをうまくまとめた。
ジャンプが決まって、ステップは伸び伸びと レイバックスピンの代わりにシットスピンでフィニッシュ。168cmのすらっとした体型で、一つ一つの動きが映える。
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:61.36(11)
「Steppe」♪ 青緑黄色ピンク。両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、頑張った 両手上げ3ルッツも決まり、2アクセルはベスティスクワットから決めて笑顔。キャメルスピンで高く足を上げた姿勢がきれい。
相変わらず笑顔がキュート
ユ・ヨン(韓国) SP:70.73(5)
「Whirling Winds」♪ ブルーグレーのストーン。3アクセルに挑んで転倒したが、引きずることはなかった。3ルッツ+3トウをびしっと決め、後半3フリップも問題なし。ステップをしっかり見せて大きなイーグルの連続への流れがよかった。
キス&クライにはタミー・ギャンブルさんと濱田コーチ。
坂本花織 SP:71.16(4)
「グラディエーター」♪ 水色グレー。足を前に高く上げてからの2アクセルはスクワットイーグルにつなげ、"trademark"と言われる。3ルッツへの流れもスムーズ。I字スピンの最後に片手を離すところが目を引く。後半フリップが2回転になったが、慌てずに3トウをつけた ラストのビールマンも片手を差し出すところがミソ
ミスがあってもこの得点が出せた。
アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) SP:77.69(1)
「Love Story」「Appassionata」♪ 赤に少し青。髪を赤っぽく染めているような? 2アクセル、3フリップ、スクワットイーグルからの両手上げ3ルッツ+3トウ、どれも高いGOEがつく。
いい感じに大人っぽくなってきている。動き全体に子ども子どもしたところがなくなって、情熱的な曲をこなせるようになった
結果、トゥルソワがトップに立ち、2位ウサチョワ、3位シニツィナとロシア勢が上位に。坂本花織が4位、ユ・ヨンが5位キム・イェリム6位と韓国勢が続く。地元アメリカ勢は7位のグレンが最高。
宮原8位、横井12位、フリーで順位を上げられるか。坂本は表彰台に届くか。
フリーは明日の朝5:02から。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第1戦スケートアメリカ、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
アナベル・モロゾフ/アンドレイ・バギン(ロシア) RD:68.79(5)
「By Body Is A Cage」「Boom Boom Pow」♪ 黒ホットパンツ、黒。ミッドナイトブルースから入り、全体に切れのあるスケーティング。肩に腰かける姿勢から横抱きのローテ―ショナルリフト。
小松原美里/ティム・コレト RD:63.56(7)
「Le Freak」「What You Won’t Do For Love」♪ ショッキングピンクにブルー、同色襟付きシャツ。いい練習が積めている感じで、きれいなツイズルから。ミッドナイトブルースのキーポイントが取れてないが、、、今季初戦でチェックが不十分だったか ローテ―ショナルリフトは片足を抱えるホールドから横向きに、自在に操っちゃう
モリー・セサネク/イェホール・イェホロフ(アメリカ) RD:61.07(9)
「Uptown Funk」「Fallin(remix)」「24k Magic」♪ 黒パンツ、白Tに黒ジャケ。女性が男性の前から背中に乗って降りる振付でスタート。速いツイズルがよく合う。ステーショナルリフトは一瞬片手で。ステップの中で男性が氷に両手とお腹をついての動き、ブレイクダンス風で盛り上がった。
カロラーヌ・スシース/シェーン・フィーラス(カナダ) RD:63.08(8)
「What's Love Got To Do With This」「No More Tears」♪ グレーの上に紫、グレーのシャツに紫のスカーフ。肩上から膝上に乗ってまた肩上から下りるストレートラインリフト。ミッドナイトブルースはキーポイント1つ、今季の課題は揃えるのが難しい。ツイズルで男性がレベルを取りこぼした模様。
男性が女性を跨ぐ動きなど、ファンキーに決めた。
<G2>
ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド) RD:65.30(6)
「Quick Musical Doodles」「Glory」♪ 赤系に黒のだぶだぶパンツ、黒。イーグルのストレートラインリフトは女性側から男性の上に乗ったり寄りかかったりせず、男性のホールドだけで。女性の背中を使って側転 ツイズルがとてもよく合っていたが、ミッドナイトブルースはレベル1(キーポイントYが1つ)。今回認定が厳しい、、、
オリヴィア・スマート/アドリアン・ディアス(スペイン) RD:74.06(4)
「Proud Mary」ティナ・ターナー♪ 赤スリップドレス、黒。最初からスピードに乗っていく。後半は同じ曲でテンポがぐんと速くなり、ノリノリのツイズル。作品として完成度が高い
ローレンス・フォルニエ=ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:75.33(3)
「Careless Whisper」「I Want Your Sex」「Freedom!90」♪ ピンク、ワインカラーの上に黒ジャケ。ステーショナリーリフトから入り、スピード感のあるミッドナイトブルース(レベルは1だが)。女性の運動能力の高さを見せつけるような素早い動きのトランジションが目を引く。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:83.58(1)
「Nasty」「Rope Burn」「Rhythm Nation」ジャネット・ジャクソン♪ 黒にストーン。ミッドラインステップから入り、女性が片足を男性の靴の上に置き、男性が女性の片足と片腕を持つステーショナリーリフト ミッドナイトブルースのレベル3はさすが。ツイズルで男性がわずかにふらついたと思ったらレベル3。審判の人よく見てる
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:82.55(2)
「Myboi」「Bad Guy」♪ 黄緑、黒。ミッドナイトブルースのレベルは2、そんなの関係ねえ リフトは下ろし方まで見せる。曲のテンポがじわっと上がるところですっとツイズルに入り、ミッドラインステップの途中では揃って氷に手と膝をつく振付。細かいところの動きが、今季のテーマ"street dance"を表現していた。
ハベル/ドナヒューにわずかに届かず。
結果、ハベル/ドナヒューがトップ、2位にチョック/ベイツとアメリカ勢、3位フォルニエ=ボードリー/ソレンセン、4位スマート/ディアスまで同じコーチの門下生。5位モロゾフ/バギン、6位カリゼク/スポディレフ。
小松原/コレトは7位。フリーで順位を上げていきたい