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世界ジュニア男子FS(後追いピックアップ)

2025年03月01日 20時58分29秒 | フィギュアスケート

 後追い、ピックアップで見たいところだけ
 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2025男子フリージャッジスコア)。

<G1>
パトリック・ブラックウェル(アメリカ) SP:62.00(21) FS:138.06(12) Total:200.06(13)
 「Smoke and Mirrors」♪ 裾の長い黒。4トウ、なんとか立った。3アクセル+2アクセル、3アクセルとシャープ。後半の3フリップ、3ルッツ+3トウ、3トウ+オイラー+2サルコウとこらえる形になった。コレオではイリア・マリニンのラズベリーツイストみたいなのが入り バックフリップをびしっと決めてフィニッシュ

李嘉鋭(Jiarui LI)(香港) SP:63.87(19) FS:115.53(18) Total:179.40(18)
 「Dream(Field Day)」♪ 黒にゴールドのストーン。2011年3月生まれの13歳(たぶん今大会最年少)。3ルッツ+3トウややふらつき、3フリップ+2トウ決める。コレオで仰向けスライディングから寝そべる振付だったが、起き上がるのにややもたついて、転倒扱いになってしまった 後半3フリップ+1アクセル+2アクセルなど最後まで頑張りぬき、大きな拍手をもらっていた。

<G2>
キャスパー・ヨハンソン(スウェーデン) SP:65.85 FS:129.76(14) Total:195.61(14)
 「Crossings」「Camping」「Freya」♪ 黒にワインカラー。右回りジャンプの選手。軽々と4トウ+3トウ!(qついたけど)。4サルコウは転倒。後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2アクセルときれいに決める。
 キャメルスピンで足首辺りをホールド、エッジをキャッチするのとはまた違う姿勢になる。「背が高いがよくコントロールしている」と解説のテッド・バートンさん。コーチの1人はかつて姉妹で活躍したヴィクトリア・ヘルゲションさん。

タミル・クーパーマン(イスラエル) SP:68.17(17) FS:141.32(10) Total:209.49(11)
 プッチーニ「トスカ」より「星は光りぬ」♪ 白からグレー。さりげなく跳んでしまう4サルコウ、4トウ+2トウ、3アクセル+3トウ。。。癖もなく高さも流れも良い。2本目の4トウ転倒、3ルッツ+2アクセル+2アクセルは良かったが3フリップでステップアウト。
 ハイドロを入れたコレオ、もう少し長くやりたいかな? ジェフリー・バトルを渋めにしたような風貌。自己ベスト更新。

<G3>
アーレット・レヴァンディ(エストニア) SP:72.42(12) FS:146.48(6) Total:218.90(8)
 「Brotsjor」「G-minor」「Title Of The Glory」「Gravitational Forces」「Obscura」♪ 黒系。スタートのポーズからして芸術的。高々と上がった3アクセル、3フリップ+2アクセル、後半3ルッツ+3トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウ。大きなイナバウアーからキャッチフットのスパイラル、膝曲げイーグルのコレオから、音に合わせてパン!と下りる両手上げ3ルッツ、カッコよい。
 動きがしなやかで音によく合っていた。シーズンベスト更新にコーチの母と頬を寄せ合って喜ぶ

田桐赫(ティエン・トンハー Tonghe TIAN)(中国) SP:72.46(11) FS:120.93(17) Total:193.39(15)
 リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」♪ ダークグレー。アクセルは1回転になってしまったが、2アクセル+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2トウと決める。オーバーターンしたり片手をついたりしても、流れを切らずに耐えられる。後半曲がアップテンポになっていく中でスピードを上げ、ハイドロやスライディングのコレオ、スピンと頑張った。
 この大会がハンガリー開催なので選んだ曲かな 観客も乗ってくれた。独特の愛嬌があるキャラでちょっと気に入ってます

ヤンハオ・リ(ニュージーランド) SP:72.96(10) FS:142.89(9) Total:215.85(10)
 「Earned It」「Funny」♪ 黒の左胸に赤いバラ。背が伸びて足も長くなってる きれいな3アクセル+2トウ、2本目のアクセルはパンクしたが、3ループ、3サルコウと下りて落ち着く。後半の3ルッツ+3トウはスピードも幅も申し分なく、さらに3ルッツ+2アクセル+2アクセルが決まった。ジャンプやスライディングのコレオで盛り上げ、Y字バランス風スピンでフィニッシュ。
 得点はもう少し出ると思ったかも。ここで2位につけ、10位以内を確定させた。

イ・ジェクン(韓国) SP:74.24(9) FS:137.78(13) Total:212.02(11)
 「Archangel」♪ グレー。4トウに挑み片手をつく。3アクセル+3トウ、ややこらえた。後半に単独3アクセルなんとか、3ループ+2アクセル+2アクセルは入る。伸びのあるスムーズな滑りだが、こらえる筋力はまだ足りないかも。

ゲンリク・ガートン(ドイツ) SP:74.37(8) FS:144.57(7) Total:218.94(7)
 「It's a Man's Man's Man's World」「This Is A Man's World」「I Got You (I Feel Good) 」♪ 黒にゴールドとシルバー。いきなり4フリップ!そして4ルッツ+3トウ ループはパンク 後半3アクセル、さらに4ルッツに挑戦して転倒したが、3フリップ+2アクセル+2アクセル、3フリップ+2トウとまとめた。
 キャメルスピンは苦手のようで ノリのいい曲に合わせた振り付けも頑張って、自己ベスト更新。

高橋星名 SP:76.85(7) FS:139.60(11) Total:216.45(9)
 ヴィヴァルディ「四季」♪ 白水色青。冒頭のルッツでパンクしたが、ミスはそれだけ。3アクセル+2トウ入り、後半の3アクセル、3ループ+3トウ、3フリップ+2アクセル+2アクセルと盛り上げる。イナバウアーから回転ニースライド、スパイラルからピボットのコレオ。アップテンポの終盤は手拍子の後押しを受けて、愛らしい表情でフィニッシュ。
 得点には納得の顔。

 グリーンルームのカウチには、ゲンリク・ガートンが座っている。

<G4>
チェ・ハビン(韓国) SP:77.22(6) FS:150.06(4) Total:227.28(5)
 「Tae guk gi」♪ 白。曲は「太極旗」の意味だと思われる。4サルコウ鮮やかに、4トウは惜しい転倒。3ルッツ+3トウ、3アクセル+2アクセルがきっちり入る。後半も3アクセル、3フリップ+オイラー+3サルコウと頑張る。壮大になっていく曲によく乗っていった。
 ハイドロからスライディング、クリムキンイーグルのコレオ。今はまだ小柄だが、このままジャンプ技術がキープできるといいな
 キス&クライでは花冠を頭に乗せて、得点が本人はよく見えずに目を細め、コーチには頬っぺをむにゅむにゅされ 見事に自己ベスト更新。

アダム・ハガラ(スロバキア) SP:80.89(5) FS:153.04(3) Total:233.93(3)
 「ジェームス・ボンドのテーマ」♪ 黒系。3アクセル+2トウを余裕を持って決め、単独3アクセルも下りる。3フリップ+3トウ、後半3ルッツ+2アクセル+2アクセル、片膝スライディングから3フリップも見事。
 きりっとした表情から決意が伝わってくるような・・・。キス&クライでは大きな鹿のぬいぐるみを抱いて、自己ベスト更新に笑顔。トップに立つ。

中村俊介 SP:81.29(4) FS:144.40(8) Total:225.69(6)
 「Lamentations of the Heart」「lo Ci Saro」♪ グレー。4トウは転倒したが、その後は気持ちのこもった力強い演技。3アクセル+2トウ、3ルッツ+3トウ、後半3アクセル、3ルッツ+2アクセル+2トウなど。リンクを縦断するランジでスライディングのコレオは盛り上がる。体の線や所作の美しさもしっかり見せた。
 自己ベストだがこの時点で3位、表彰台は少し遠くなった…

ジェイコブ・サンチェス(アメリカ) SP:82.88(3) FS:147.53(5) Total:230.41(4)
 「lo Ci Saro」アンドレア・ボチェッリ♪ 白緑黒。直前の選手と同じ曲 素晴らしい3アクセル+3トウ、単独3アクセル、美しい両手上げ3フリップ+2トウと続いて、これは優勝する勢いか?と思ったが、後半まさかのルッツでパンク、続けた2アクセルでステップアウト。得点としてはこのミスが響いた。
 滑走姿勢がきれいで、ハイドロやダンスジャンプ、バタフライを組み合わせたコレオも見ごたえがある。既にシニアのCSにも出ているので、来季はシニアをメインに出場していくのかな。

中田璃士 SP:86.04(2) FS:162.95(1) Total:248.99(1)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 白襟で青や緑など。ぐいっと酒をあおる振付から、4トウ、膝と手をつく。4トウ+3トウ、完璧! 短い助走から3アクセル+オイラー+3サルコウ、単独3アクセルも素晴らしい流れ。キャメルスピンもきっちり、ヒールエッジを入れる。
 後半、3ルッツ、3フリップ+2アクセル、3ループと決めると振付に入っているかのような両手ガッツポーズ クリムキンイーグルから、激しい闘いを表現するコレオは手拍子を誘う。天を指すスピンでフィニッシュすると、氷に突っ伏した。
 得点にはコーチ2人とそろって静かに頷く。自己ベスト更新でトップに立った。

ソ・ミンキュ(韓国) SP:86.68(1) FS:154.77(2) Total:241.45(2)
 「雨に唄えば」♪ 白シャツにグレーベスト。軽快に滑り出し、鮮やかに3アクセル+3トウ。しかし2本目の3アクセルで転倒 とはいえミスはそれだけで、3ループ、3フリップ+2トウ、後半も3フリップ+2アクセル+2アクセルなど、美しい流れで高いGOEをもらっていた。
 リンクいっぱいにイーグルのコレオ、ミュージカルの場面のように踊っていくプログラムを会場も堪能した。一歩がよく伸びるスケーティングが光る。

 結果、中田璃士が優勝、2位ソ・ミンキュ、3位アダム・ハガラ。昨年と位置が少し変わっただけで表彰台のメンバー変わらず。4位ジェイコブ・サンチェス、5位チェ・ハビン、6位中村俊介。高橋星名は9位だった。
 来季枠は、日本・韓国が3枠、スロバキア・アメリカ・ドイツ・エストニア・ニュージーランドが2枠となった。
 1位と2位の2人は来季もジュニア。3位アダム・ハガラはジュニアを卒業し、世界選手権ではオリンピック出場枠獲得を目指す。
 残る競技は女子フリーペア・フリー


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