いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

郵貯350兆のなぞ

2005年08月20日 18時16分00秒 | その他
◆報道によると郵便貯金の預け金額は約350兆円とのこと。本当なんだろうか?

だって、日本人は1億人。350兆を1億で割ると;

350000000000000 割る 100000000 = 3500000

つまり、ひとり頭 350万円となる! おいらの計算間違いなら お笑ぐさ でおしまいなので、以下上記の計算があっているとの前提で話をすすめる。

ひとり350万円も郵便局に貯金もっているのか? 子供、若者そして びんぼーぬん などそう貯金はないだろうから、持っている人はもっているのか。預け入れ限度額が1000万円なのでめいっぱいの人も多いとしか考えられない。

◆そこで、なぜ日本人は郵便局にそうたくさんのお金を預けるのだろうか?それは郵便局に預けることは政府に預けることと同じだから安心できるから、が最大の理由と見るしかないだろう。

◆でも、郵貯は相当焦げ付いているだろう。財政投融資で採算の取れない事業に相当金を注ぎ込んでいるらしいではないか。郵貯・簡保のおばかレジャー施設も有名。焦げ付きは相当。さらには国債。郵貯でかなりの国債を買っています。現在の政府の借金は事実上返せないでしょう。

◆で、どうなるかと仮想・思考実験すると、焦げ付きはすべて税金で補填。税金は国民以外払う人がいない。国の借金、国民ひとり頭700万円くらい。これを払えない ぬんげん は日本国籍剥奪。北%&にドレイとして売却。(この2文はじょーだんです、もちろん)そして、集めたお金を、郵貯の通帳をもっている預金者に返す。つまり、国民から国民に財産が移動するわけです。このとき、少なからぬドレイが生まれます。

◆なぜ、政府の借金や郵貯の焦げ付きが起きたかの理由のひとつは、政府が借金が可能であったことであり、それを可能にしていたのが郵便貯金なのです。つまり、政府によって自分の財産の安全を確保しようとした国民の行為が、政府の無造作な借金を財政的に可能にしたのです。もちろん、理論的には、膨大な郵貯を優秀な政治家や官僚が適切に投資し、少なからぬ収益をあげて黒字をだす、ということもありえますが、現実は大赤です。

◆郵政民営化は、郵貯350兆円を米国外資にくれてやる陰謀である、との説がありますが、そんなことより、すでに焦げ付いているのではないですか? その焦げ付きに目をむけず、言及せず、あたかも郵貯は宝の山だという欺瞞に耽っているような気がします。