いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

ここにも来るよ「魯迅」

2008年01月04日 19時59分21秒 | 中国出張/遊興/中国事情


このブログにアクセスする検索キーワードのうち、かなり多くを占めるのが「魯迅 故郷 感想文」というものです。おそらくは中学校国語の教科書に掲載されている魯迅の短編「故郷」の読書感想文が冬休みの宿題として出され、それを手っ取り早く仕上げようという全国の少年少女の皆さんがググってここに来ているんだと思います
ブログ「福耳コラム」:新春プレゼント魯迅「故郷」の感想文

ここに来るのは「故郷・感想文」ではないけど、魯迅&なんとか、辮髪とか阿Qとか。

おいらのブログに現れたる魯迅
感想文の宿題書くには全然役立たないだろうにね。
全国の少年少女の皆さん、検索・来訪ご苦労さまでした。

▼彼らはグレるのだろか?
全然違う話で、中国経済は北京オリンピック終了後、急速に冷却し、いわゆるバブルがはじけるのは必至と予測されている。事実、竹中平蔵さんは小泉内閣終了後中国に招待され、会う中国要人にしつこく、日本の不良債権処理の実際を聞かれたと証言している。つまり、中国支配層はバブル崩壊と不良債権処理を政治日程に入れているのだ。その経済の冷却を予想してか、今年は北京大学を卒業した学生でさえ3-4割(確かな数字は忘れた)が職がないらしい。

一方、よく日本の子供は学習意欲、「出世」意欲がなく、それに引き換え中国や韓国の子供たちは意欲的とよく言われる。

財団法人日本青少年研究所;高校生の意欲に関する調査

たとえば;
「将来のためにも、今がんばりたい」と考える小学生も、
東京48.0%
北京74.8%
ソウル72.1%
で、日本は将来の夢に向けた学ぶ意欲が低くなっている。
とか、いわれてる。

でも、こんなに急に中国のバブルは減縮し、「将来のためにも、今がんばりたい」と考える小学生に冷や水を浴びせている。

「北京大学は出たけれど」の学生は、グレるのだろか?

アタマのいい奴は欧米に行くだろう。日本資本もバカでなけりゃ、こんな格安の人的資源はないので、がっちり「搾取」してやろうと雇用するのが経済合理主義に則った行為。ちなみに、BP(British Petroleum)は研究所の拠点を中国に移した/す。これは低賃金の人材(技術者・研究者)目当てであると思われる。


▼「北京大学は出たけれど」の学生の一部が都会との格差が激しい農村に行って、21世紀の毛沢東が出てくるかもしれないこともまた考えられる。貧乏は富貴を包囲する。

そうしたら、支那富貴難民が多量に日本に来て、九州や北陸あたりに「上海」がたくさんできるかな?