経済成長は虚妄であるということについて貴方に同意してもらわなければならない。
(中略)
二〇〇年余のあいだ加速的な経済成長(商品のイノベーションを含めて)の実験をしてきた結果がこの有様なのだから、逆の実験として、たとえば五〇年くらい、経済成長をとめてみるというのはどうだろうか。せめて、その可能性について、知識人たちはもっと深めてみるべきだと思われる。それがもたらすであろう成果と混乱の両方を、経済的のみならず、政治的にも文化的にも、考察する必要がある。そうした研究の過程と結果をもしわれわれ庶民が共有することができるならば、そのことじたいが、ゼロ成長あるいはマイナス成長をできるだけ少ないコストで迎え入れる準備となりうるのではないか。
西部邁、「庶民の生活感覚」、1980年、初出「通産ジャーナル」、『大衆への反逆』(1983年)所蔵
↓ 日本のGDP (1980-2016)
元データ: http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp.html
↓ サラリーマン年収 (1965-2011)
平成になって、本当に国家国民経済の伸びが平らに成った。 経済平成(けいざいへなり)時代。
平らに成ったのは経済成長上昇率で、地面は波打つ激動の時代。 なんて、時代だ!
「虚妄」の御代 実験の50年@30年の御代 実験の50年@残り20年の御代???
↑ 西部はなんら政府や日銀を使役することなく、自然に実験
↓ 国を挙げた社会「工学」実験
ただいま実験中 (関連愚記事:カネで買えないもの、それは、経済成長、あるいは、ΔG )
■ まとめ
朝日新聞は、37年遅れて、西部邁をコピペしているのだ。 Google [経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」]
なお、現在、西部邁はアベノミクスを「ウソばなし」と評している (1/3【討論!特別版】世界の現在-西部邁氏を囲んで[桜H28/6/11] )。
● 補遺; 西部邁 (1980, 2016)
1980 2016