いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

新しい街でもぶどう記録;第441週

2023年04月29日 18時25分58秒 | 草花野菜

▲ 今週のみけちゃん
▼ 新しい街でもぶどう記録;第441週

■ 今週の草木花見

■ 今週の YAMAZAKI

Google[プリン風味スフレ]

■ 今週の呼び売り

JR駅の コンビニ New Days の店頭で声出して、「峠の釜めし」を販売していた。お昼。「あと4個です!」と売り切りを目指していた。店舗あたりの販売数のノルマがあるのだろうか

荻野屋の峠の釜めし web site

「益子焼の器が重い」というお客様の声を受けて誕生したパルプモールド容器の峠の釜めしです。

パルプモールド容器:益子焼、紙製容器の並行販売

■ 今週のもったいない本舗

■ 今週の特異アクセスページ

篠田桃紅 昔日の彼方に; 前衛、商業的「成功」、そして、桃紅-弦一郎-NY ライン、あるいは、おいらの「冷戦下のCIAの美術工作」的感覚

何があったのだろうか?

■ 今週の握り

グリーンアスパラの握り。魚屋路。初めて知った、グリーンアスパラをネタとした寿司。でも、握ってはいない。載せているだけ。おいらのばあちゃんは、板前さんを雇って、寿司屋もやっていた。札幌でだ。昭和の時代だ。もし、ばあちゃんが、このグリーンアスパラの握りを見たとしたら、驚愕するに違いない。一方、その頃、おいらががきんちょだった頃、やたらアスパラを食べさせられた記憶がある。高級感は全くない。そして、穂はともかく、茎が堅かった記憶がある。もしかして、トウが立ったB級、C級のアスパラガスであったのだろうか?そして、ホワイトアスパラの缶詰というのも、やたら食べさせられた記憶もある。

なお、今回食べた感想は、寿司にする必要性が感じられない。茎は、水っぽかった。生涯、最初で最後のグリーンアスパラの握りであった。

■ 今週の「体験」;「進駐軍体験」

 

ネットでみた文章で、1936年生まれの蓮實重彦(wiki)が、1935年生まれの大江健三郎(wiki)と共通の「癖」を持っていることを示し、その「癖」を"あの偉大なる世界的な大作家との類似点らしきもの"と表し、驚きを書いている。その「癖」とは、コーヒーを飲むときに多量の砂糖を入れることだ。そして、蓮實が初めて「本格的」なコーヒーを飲んだ時の思い出をかいている。

ちくま書房 web site  蓮實 重彦   この世には、どうやら珈琲にたっぷりと砂糖を入れねば気のすまぬ世代というものが存在しているようだ

その思い出は、占領時代ならではの出来事である。芸が細かいのは、東京の「中産階級」は戦前は欧米風、あるいは、アメリカ風の風俗があり、戦時でその風習が失われ、戦災による困窮ですぐには戦前の生活が戻らない状況で、代用品のまがいものに接している、蓮實少年が、本物のコーヒーに渋谷の「闇市」で邂逅する話。そのコーヒーは占領軍の横流し品に違いないのだ。それを蓮實は「進駐軍体験」といっている。そして、大江もコーヒーと出会ったのは占領下の進駐軍の影響下に違いないと思うのだ。

ただし、大江がなぜ多量の砂糖を入れるかの動機、原因は考察されていない。普通に思うに、飢餓世代の栄養摂取が動機にほかならないと思う。例えば、1931年生まれの平川祐弘(wiki)は、戦後まもなく渡欧した時、コーヒーだか紅茶にやたら砂糖を入れていて、それを友人にカロリーとってると指摘されたと、どこかに書いていた。

   

この文章で蓮實は同じ東大仏文の先輩ということで大江を挙げ、2学年の違いだが、同じような時代を生きてきたよね、「進駐軍体験」と話しを進める。ところで、蓮實の「進駐軍体験」には米兵も暴力も屈辱も出てこない。大江と同じ年に東大仏文を出た1934年生まれの海老坂武(wiki)は、「ギブ・チョコレート!」と米兵に訴え、パンパンさんの助けも受け、チョコレートを手にしている(愚記事:ギブミーチョコレートにおけるパンパンの役割、あるいは、媒介者)。「進駐軍体験」!

そして何より、蓮實が通っていた小中学校の3年先輩の昭仁上皇は、ジミーと名付けられ英語教育を受けることになる。「進駐軍体験」!。

同じく、その小中学校に通っていた、蓮實より4つ後輩の1940年生まれの麻生太郎(wiki)は回顧している、;

あの頃はやっぱり腹いっぱい食いたいなあというのが、夢じゃなかったですかねえ。子供の頃は敗戦直後でした。当時進駐軍っていったんだけど、アメリカ人の兵隊がくれたベイビールースというピーナッツが入ったヌガーのチョコレートがあった。今思ったらとても甘くて、食えたもんじゃないんだけど、当時はうめぇーなと思って」 https://www.youtube.com/shorts/yXp_TDYhJfY

「進駐軍体験」!

というか、横流しの物資の享受は、特段「進駐軍体験」と称することでもないのではないか?何より、屈辱感がない。というか、「敗戦」直後、屈辱感なぞなしに過ごしていましたよとのアピールなんだろうか?

そもそも、大江についていえば、「進駐軍体験」としてのコーヒーなんかより、のちのつくりばなしではあるが、黒人兵を「飼育」してしまうのだから。もっとも、その黒人米兵は「進駐軍」兵士ではないのだが(捕虜だ)。さらには、『人間の羊』もある。

■ 今週の現生日本人みんなの「進駐軍体験」

われらがネトウヨ界隈の一部では、彼を「総督」と呼ぶらしい。植民地/属国の「総督」ということらしい。

Twitter [エマニュエル 総督]

「進駐軍体験」などという軍人=日本占領・管理の最高責任者。マッカーサー元帥を超えて、「総督体験」だ。



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