草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

特攻隊を見送りし高峰秀子追悼 5首

2011年02月15日 | 短歌

 女優高峰秀子は昨年12月28日に死去したが、大東亜戦争の末期には特攻隊基地を慰問し、出撃前の若者と一緒に「同期の桜」を合唱した。あまりにも不憫に思えて、彼女自身が半べそになってしまったという。  

 特攻の若き血潮に涙せし乙女心のほのかに匂える  

 関行雄あなたの文に名とどめん南の空に爆音ありし  

 館山で敗戦の日に黒髪を束ねてありしと人は伝えん  

 デコちゃんに励まされつつ敵艦に体当たりせしブロマイドごと  

 マフラーの白さ競えし特攻の少年の眼を忘られんとも

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仏教語の方便ではなく嘘で固めた民主党政治

2011年02月15日 | 思想家

 方便という言葉を持ち出して、鳩山由紀夫前首相は自己弁護している。いい加減にして欲しいものだ。海兵隊の抑止力を認めたのは、普天間基地を辺野古に移転するためには、それしか手がなかったからだという。鳩山由紀夫前首相にとどまらずに、民主党政治にとっては、方便は付き物のようだ。先の衆議院選挙で、財源の裏づけのないバラマキのマニフェストを掲げたのも、国民から票をもらう方便だったのだろう。しかし、方便というのは、そもそもが仏教語である。辺陬の地会津にありながら、最澄と論争した徳一は、法華経を権(かり)の教えとして批判した。「誰もが仏様になるというのは、仏教とは無縁である」と主張した。それでいて、法華経そのものを否定したのではない。成仏できない人がいるとしても、その教えに励まされることになるからだ。「嘘も方便」というのは、あくまでも結果オーライなのだ。菅直人首相や鳩山前首相のように、嘘で固めるのとは違うのである。さらに、方便というのは、達成すべき目標があって、そこまで連れて行くために、真実でない言葉を吐くのである。政治的な理念や国家観もない政党には、そんな芸当ができるはずがない。

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