草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

アジアの人々を覚醒させた日露戦争の勝利は誇るべき歴史だ!

2015年08月16日 | 思想家

安倍首相は今回の談話で日露戦争の意義を説いていたが、日本が勝利したことでアジアの人々は目覚めたのである。それまでの300年間にわたる白人による植民地支配は根本から揺らぐことになった。保田與重郎は『明治維新とアジアの革命』のなかで「日露戰争の最終決戰であった奉天曾戰の規模は、ロシア軍約三十二萬、我が軍二十四萬九千八百、敵の損害約九萬、我方の死傷七萬二十八、當時歐洲最強と稱せられたロシア陸軍を擊破し、日本の兵の強剛と、わが軍部の統率力の優秀さを、あまねく世界に示した。つゞいて日本海に於て、バルチツク艦隊を數刻の間に全滅せしめたことは、陸海相まつて、西洋のアジア侵略に對いる強大な決定的打擊を與へたものである」とまで書いている。「日露戦争は世界史を一變する今世紀(20世紀)最大の事件だった」のである。孫文が革命家となったのも日露戦争がきっかけであった。保田が主張するように、白人の武器による支配に抗して、アジアの人々は「道義回復」を求める独立運動に立ち上がったのである。しかし、それが達成されるには、大東亜戦争での日本の敗北を待たなければならなかった。高い理想を掲げた日本がなぜに敗れなければなかったか。それは「道義回復」の精神が、日露戦争以降色あせてしまったからである。安倍首相の歴史の見方は保田に通じるものがある。明治維新から日露戦争までの日本人の歩みは王道そのものであり、日本人の誇るべき歴史なのである。

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コメント (1)
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