文藝春秋を読まなくなってどのくらい経っただろう。たまたま今日入ったコンビニで10月号を手にして腰を抜かさんばかりに驚いた。あまりにも内容が貧弱であったからだ▼巻頭の文章がNHKの論説委員の女性とやらで、それだけでうんざりしてしまった。安倍総理を批判しているつもりだろうが、あまりにもピンボケで嗤ってしまった。もっと書き方があるだろう。既得権益に守られた人間の言葉には、説得力がまったくない。北朝鮮問題を語らせるにあたって、よりによって丹羽宇一郎登場させては駄目だろう。人選ミスも甚だしい。さらに、チャンネル桜のキャスターであった古谷経衡が「ネトウヨ」を論じていたのにもビックリした▼文藝春秋が読まれたのは、保守的な文化人が執筆していたからだ。岩波の「世界」が進歩的な文化人の牙城であったのに対して、日本文化会議、日本文化フォーラムの人たちが健筆をふるっていた。そこに立花隆らのルポライターが世間を驚かせるようなことを書いたのである▼古谷が百田尚樹、青山繁晴らを二流の保守系文化人と決めつけているのにも違和感を覚えた。二人とも「ネトウヨ」を煽っているのだそうだ。百田や青山は事実にもとづいた発言をしている。レッテル貼りをしているのではない。かえって文藝春秋の伝統が百田や青山に受け継がれているのである。こんな体たらくでは文藝春秋が売れなくて当然ではなかろうか。
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