マクロ経済学の学者が日本にどれだけいるか知らないが、高橋洋一の「日本の解き方」という夕刊フジの記事は大いに参考になる。人手不足になれが賃金が上がるの普通だが、それにも時間差があることを指摘しているからだ。日本経済は拡大局面に入ってきており、雇用の需要が高まってきている。しかし、正規社員の賃金は年一回しか改訂されない。非正規であればもう少し柔軟だとしても、それには限界があるのだという▼実際に賃金が上がってくるのは、半年や一年後になるというのだ。人手不足で人件費が上がれば、企業の業績に陰りが出てくるとの主張に対しても、一笑に付している。企業が儲かってきているから、その範囲内でのアップということになるからだ。異次元の金融緩和の成果が出てきているのであって、目前に迫った総選挙では、何としても自民党を勝たせなくてはならない。ここで希望の党のような「出口政策」でブレーキを踏まれれば、景気が腰折れになる危険性があるからだ▼経済の記事を解読するのは難しいが、高橋は切れ味がすばらしい。数理経済学をやっていても、言葉で説得するという術を心得ているからだ。経済政策的にみても、アベノミクスの成功は明らかである。これからは果実を収穫するときであり、希望の党や立憲民主党などの野党に任せるわけにはいかない。整合性のないユリのミクスでは日本経済をメチャクチャにするだけだ。くわばらくわばらなのである。
←応援のクリックをお願いいたします。
白虎隊探究 世紀を超える精神風土 会津教学と藤樹学への招待 | |
ラピュータ |