草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

抵抗勢力に徹した社会党に逆戻りする守旧派野党を嗤う!

2018年10月14日 | 思想家

立憲民主党の枝野幸男が「保守」を自称しているが、抵抗勢力に徹するということなのだろう。今の特定野党は、政権構想を示すのではなく、かつての社会党のようなスタンスに終始している▼伊藤隆の『昭和期の政治』によれば、昭和30年代の前半に社会党委員長であった鈴木茂三郎は「衆議院と参議院の三分の一を辛うじて確保できて、平和憲法と、併せて国民生活を守るための国会の内外における闘争が昨日までの社会党の精一杯の任務であった。それ以外にあれこれと過大な任務を背負わされたことは昨日までの社会党にとっては過重な負担であったとも言えよう」(『ある社会主義者の半生』)と書いていた▼昭和30年に保守合同が実現したのは、占領体制から脱却のためであり、その中心テーマが自主憲法の制定であった。これに対して社会党や共産党は、革新勢力を名乗り、社会主義革命を目指すとしながらも、現実の運動においては、抵抗勢力に徹したというのが、伊藤の見方である▼「具体的な運動のスローガンとしては占領期に達成、獲得した制度・権利に対する〝保守〟勢力の〝反動〟に反対しそれを擁護するという点にほぼ限定した―つまり逆に〝保守〟的な姿勢に終始したといってよいであろう」(『昭和期の政治』)。今の特定野党は社会党に先祖返りをしているのだから、国民の支持を失って当然なのである。反対のための反対の政党に、国民は未来を託すわけにはいかないのだから。

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