今の日本の左翼は堕落しきっている。まともな人間であれば赤面してしまうようなことを平気で口にするからだ。青木理や玉川徹の韓国擁護などはその典型であるが、何も彼らだけに限らない。国立大学の教授までもが韓国擁護の立場からしか物が言えなくなってしまっている。左翼的な思想に与しなければ、アカデミズムの世界では生きてはいけないからだ▼特定の人間や勢力に媚びる者たちを「おけら」と揶揄したのが太宰治であった。「おけらというものがある。その人を尊敬し、かばい、その人の悪口を言う者をののしり殴ることによって、自身の、世の中に於ける地位とかいうものを危うく保とうと汗を流して懸命になっている一群のものの謂である。最も下劣なものである」(「如是我聞」)。太宰からすれば、そういった者たちに共通するのが「国定忠治の映画の影響」なのである▼自らの主義主張があって発言しているのではなく、親分子分の関係が絶対なのである。思想家や物書きは徒党を組んではならないのに、弱い者たちほど群れたがるのだ。あくまでも太宰は志賀直哉に一矢報いんがための文章であったが、今の日本の左翼にもあてはまるのではないか。徒弟制度のようなアカデミズムには左翼がはびこりやすく、偉そうなことを語っても国定忠治レベルでしかない。そんな者たちに私たちは騙されてはならないのである。
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