草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本国民を米国は甘く見ない方がいい

2023年09月06日 | 安全保障
 日本国民を米国に不信感を持ち始めている。口先だけの核の傘など信用できないからである。米国本土が核攻撃されない限り、他国のために核で報復することはまず考えられないからである。
 核を持たない国家がどんな運命を辿るかはウクライナを見れば明らかである。佐藤優氏が言うような「管理戦場」の場と化して、死屍累々の惨劇を呈するようになるのだ。現時点でウクライナとロシアの双方の死者は35万4千人といわれる。何発かの核ミサイルをウクライナが保有していれば、そんなことにはならなかった。
 東アジアが深刻なのは、核保有の中国、ロシア、北朝鮮が日本を敵視しているからである。北朝鮮は何度となく「東京を火の海にする」と公言している。
 にもかかわらず、米国は日本との核の共有すら認めようとしない。日本もまた「管理戦争」の場となりかねないのである。ようやく日本国民は気付き始めている。もはや核武装するのも選択肢であるということを。公に口にしないだけである。
 バイデンは日本に原子力潜水艦を何隻か提供すべきだ。その分の経費を日本が負担してもたいした金額にはならない。髙橋洋一氏が言う通りである。
 日米同盟を継続したいと思うのならば、バイデンは即刻それを行うべきである。イスラエルは公に核保有を明言していないが、核とミサイルを分離して保管しているほか、国外に展開する潜水艦に核弾頭を搭載している可能性がある。このままでは日本も、イスラエルと同じ選択をするようになる。それでも米国はいいのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今こそ国を憂うるネット民の怒りの叫びを

2023年09月06日 | ネットの世界
 今の時代は「草莽」という言葉すら忘れられてしまっているのではないか。村上一郎は『草莽論』において「草莽」の意義を切々と述べている。
「草莽はまた草茅(そうぼう)といってもよい。ともに草野、草むらを意味する。そうした草ぶかい辺りに身をひそめ、たとえ家に一日の糧なくても、心は千古の憂いを懐くといった趣の、民間慷慨の処士こそ、明治維新期に考えられた草莽の典型であったろう。威武も屈する能わず、貧賤も彼を移すことはできない、精神の自立者で、彼はある」
 今の世のネット民の地なる声は、草莽の志士の叫びであり、そういった人たちのネットワークこそが大事なのである。在野で体制の外にあるからこそ、いざというときに力を発揮するのだ。
 しかも、それは本来の国家としての社稷のために献身することである。村上は「尊王とは、社稷の中心に祭祀者としての古代の明(あか)く清く直き天皇を据える思想である」とも書いた。
 いかなるときも草莽は少数派でなくてはならない。多数派の民意の誤りを糾弾する側に立つのだ。ネットでの処士横議を通じて怒りの声を上げるのである。
 日本を取り巻く安全保障上の危機、日本解体の引き金となるLGBT法案の成立。そうした危機の只中だからこそ「草莽」という存在が見直されなくてはならないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする