草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

会津藩士永岡久茂の「独木誰か支えん」の漢詩を口遊む

2023年09月07日 | 漢詩
今の日本の現状は会津藩が辿った運命に似ているような気がしてならない。僕が口遊んでしまうのは会津藩士永岡久茂の漢詩である。

「独木誰か支えん」
 独木誰か支えん大廈(たいか)の傾くを。
 三州の兵馬乱れて縦横たり。
 羇臣(きしん)空しく灑(そそ)ぐ包胥(ほうしょ)の涙。
 落日秋風白石(しらいし)城。

大廈(豪壮な建物)が揺らぎ独木だけでは支えきれない。奥羽越はすでに戦場となってしまった。使者として遣わされたのに役目を果たす自信もない。春秋時代の楚の政治家包胥と同じように涙がこぼれてならない。落日秋風の白石城。
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保守のネット民は小異を捨てて大同に就くべきだ

2023年09月07日 | ネットの世界
 ネット界隈の一部の出来事に過ぎないが、結成間近の百田新党と参政党をそれぞれ支持する人の間でもめごとが起きているようだが、そんなことで騒ぐのは間違っている。
 ことの発端となったのは、去る4日の「朝8」で百田氏とエルドリッジ氏の間でロシアのウクライナ侵略をめぐっての見解の相違である。ウクライナやその背後にいる米国にも非があるかどうかある。エルドリッジ氏は「米国が軍事援助をストップしたら停戦が実現できる」と主張するのに対して、百田氏は「そんなことになればウクライナは負ける」というので、軽い火花を散らしたのだ。
 そうでなくても百田新党が盛り上がれば、一番煽りを受けるのは参政党である。反発されるのは予想されたことだ。さらに、有本氏が自分のチャンネルで遠回しながら参政党そのものを批判したために、なおさら火に油を注ぐことになった。
 喧嘩を売られたと思った参政党支持者らしい人たちが、今度は有本氏をこき下ろすことになり、これにまた有本氏が反論するなど、泥仕合の様相を呈してきた。
 どちらも漠然とした部分はあるが、百田新党と参政党の政策はそれほどの違いはない。それなのにお互いがエキサイトしてしまうのは、政党ということで権力闘争の渦中に巻き込まれざるを得ないからだ。百田氏と有本氏はその覚悟がなかったのではないか。
 百田氏と有本氏の「朝8」に出演する人は、保守系であれば誰でもいいのではないか。百田氏が新党結成を口にしたことで、特定の政党のプロパガンダ機関とみなされてしまう。それで本当によいのだろうか。
 岩盤保守の多くは情報を得るために「朝8」を見るが、それ以上ではないだろう。現時点での僕の立場は、高市早苗さんを総理総裁にすることである。未だに自民党内の保守派に期待をかけているのだ。本当の意味での保守新党の誕生とは、自民党が割れることである。まずは近く予定されている内閣改造がどうなるかである。意味もない争いは消耗するだけである。大局的な見地に立って小異を捨てて大同に就くべきなのである。
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