草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「Jアラート」は空襲警報であることも理解しない平和ボケ

2023年11月26日 | 安全保障
 僕が政治的な文章を書くのは、やむにやまれぬ思いからである。わざわざ敵をつくってまで言わなくてはならないのは、あまりにも日本人の平和ボケが異常であるからだ。北朝鮮から日本の向けたミサイルが発射されると、関係する地域には「Jアラート」が鳴る。
 ヨコ文字で誤魔化してはいるものの、昔でいえば「空襲警報」なのである。言葉一つで、あらゆることが印象操作可能なのである。そもそも「Jアラート」というのは、Japanの頭文字のJと、英語で警報を意味する「アラート」を合体させた造語なのである。そこまでして、目前に迫っている危機から、日本政府は目を背けようとしているのだ。
 中国が日本攻撃用に配備したミサイルの数は約2千発とみられ、当然そこには核搭載可能なものがある。すでに我が国の排他的経済水域には何発も着弾しているのだ。そのことを話題にすることすら、日本政府は避けており、マスコミもそれに同調しているのだ。いうまでもなくロシアも、東アジアでの軍事力を維持している。
 最悪の場合には、我が国は三正面作戦を強いられることになるのだ。しかも、その三カ国はいずれも核を保有しており、まさしく日本は風前の灯火なのである。それに対処するために、安倍元首相は米国との核の共有を主張したが、岸田首相になってから、安倍さんがテロで死去したこともあって、それを議論することすら許さなかったのである。
 現行憲法下で、しかも核を保有できない日本の前途は、あまりにも深刻である。ようやく核保有を公然と口にできるようになったが、政治家は未だにそれをタブー視している。世界を見渡してみて、西側の抑止力の空白地は東アジアである。米国が手を引こうとしており、日本に敵対する国にとってはチャンスである。手をこまねいてみているわけはないのである。
 
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