今回の中東への自衛隊の派遣については、イランやサウジアラビアも理解を示している。アメリカの要請に応じたというよりも、石油に依存している我が国として、独自に判断して決定したのである。新宿で昨日「戦争に加担するな」とデモをした人たちがいた。お花畑から抜け出せない人たちが未だにいるのである▼参加者は相も変わらずいつものメンバーで、そうしたデモをすることがトレンドだと勘違いしているのである。戦争になるかどうかは、相手のあることであり、中東ばかりでなく、我が国を取り巻く安全保障環境も緊迫している。中共の軍艦は連日のように尖閣諸島の日本の領海に侵入している。太平洋の半分を自国の影響下に置こうとしているのだ。北朝鮮は核とミサイルの開発を止めようとせず、東京を焦土化することを公言している。我が国を武力で脅かしているのだ▼マックス・ヴェーバーが『職業としての政治』(清水幾太郎訳)で述べているように、厳粛な事実として「政治即ち手段としての権力及び強制力に関係する人間は悪魔の力と契約を結ぶものである」ことを理解できないのは「政治的には子供」であるからだ。生半可なことでは暴力の海の世界を生き抜くことはできないのであり、私たちは「政治的に大人になる」ことが求められているのである。
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