朝鮮半島で戦争が起きた場合の犠牲者についてドイツのガブリエル外相は、いい加減な憶測で語っている。第二次世界大戦の同じ程度の被害を想定しているのは、中共や北朝鮮を裏で結びついているからだろう。それこそ金儲けしか頭にないので、国際情勢などどうでもいいのだ▼かつてソビエトの核に怯えたドイツは、アメリカの核の傘を補強するために、何をしたか覚えていないのだろうか。核を装備した巡航ミサイルを配備して対抗したのではなかったか。力に対して力で立ち向かったからこそ、ソビエトの脅しを跳ねのけたのではなかったか。日本の危機に際して、味方になろうとしないのは、東アジアを自分たちの市場と考えているからだろう。EUのなかでもっとも力があるドイツは、自由と民主主義の価値よりも、経済上の国益しか念頭にないのだろう▼昭和3年から13年までドイツは蒋介石の中華民国に軍事顧問団を派遣していた。蒋介石軍を指導したのである。満州事変や日華事変でも彼らが助言をしていた。いうまでもなくドイツは、経済的な関係を重視したからであり、その姿勢は今も変わらないのだろう。冷戦構造が崩壊して西側という言葉が陳腐になってしまったが、民主主義国家が全体主義国家に対して身構えるのは当然である。ドイツは誤りを繰り返すのだろうか。判断するにあたっては、目先の利益ではないはずだから。
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