草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

保守派同士が争うのは愚の骨頂だ

2024年02月05日 | 日本保守党
 昨日の京都市長選は接戦であった。共産党が強い土地柄とはいえ、保守派が分裂すれば、左翼勢力の台頭を促すことになってしまうのだ。そうなれば保守派は政治的ヘゲモニーを失うことになってしまう。かろうじて松井孝治氏が当選したとはいえ、薄氷を踏む思いであったろう。
 自民党や公明党ばかりではなく、国民民主や立憲民主党までもが応援に回ったにもかかわらず、大差をつけることはできなかったからだ。親中派である岸田首相やその取り巻きを批判することは自由だが、自民党そのものを攻撃の対象にすることには、いくら岩盤保守であっても、かなり抵抗があるのではないだろうか。
 自民党にだって保守派は残っており、そことの提携を無視しては、日本保守党などの新党も、権力を握ることは難しい。政策的にそれほど大差がないのであれば、歩み寄るべきであり、それが政治力学というものではないだろうか。そのためには、自民党全体をこき下ろすのはやめた方がいいと思う。
 いくら左翼が退潮傾向にあるとはいえ、一定程度の支持者はいる。日本が危機に直面しているときでなければ、保守派同士が切磋琢磨ということもいいだろうが、そんな悠長なことを言っていられる状況ではない。小異を捨てて大同に就くことなく、お互いが罵倒し合っているのを喜ぶのは、いうまでもなくかの国である。そのことを常に肝に銘じて置かなくてならないのである。

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