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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

あまりにもお粗末な産経とFNNの世論調査を嗤う

2023年06月20日 | マスコミ評

 共同や毎日の世論調査では内閣支持率が大幅にダウンしているのに、産経新聞とFNNが行った結果では、何と内閣支持率は4・3%減の46・1%にとどまった。こんな数字は自民党ですら信じていないはずだ。
 岸田首相が解散総選挙を思いとどまったのは、自分たちが支持されてないということを痛切に感じたからだろう。過半数割れがほぼ確実視されており、ここにきて方針を変えざるを得なかったのである。普通であれば、日本維新の会の準備ができていない今しかチャンスはなかった。今後は増税などの国民負担率の増加が目白押しである。それで選挙に勝てるわけがないからだ。
 他のマスコミも一緒だが、LGBT法案についての質問の仕方も酷過ぎる。「LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法律が成立したことについて」と質問されれば、誰も反対できないからである。それでも共同では賛成と反対が拮抗していたが、産経新聞とFNNでは「よかった」が62・2%というとんでもない数字である。
 質問の仕方は「性自認」という言葉を一つ付け足すだけでも、回答者の反応も違っていたはずなのに、それをしないところがミスリードなのである。
 いくら弁護しようとも、岸田首相の信用はガタ落ちだし、岩盤保守は支持しなくなっている。自民党は岸田首相のもとでは、もはや総選挙を戦える状態ではなくなっているのだ。マスコミの世論調査のいい加減さは、これまで何度も指摘してきたことである。もし岸田自民党がその数字を信じるのならば、解散総選挙に打って出ればいいのである。追い詰められていることを誰よりも知っているのは、岸田首相その人なのだから、そんな冒険をするわけがないのである。
 

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高市早苗さんの苦渋のツイート

2023年06月19日 | 政局
 高市早苗さんの昨夜のツイートは苦渋に満ちたものでした。岸田首相による今回のLGBT法案のゴリ押しは、あまりにも常軌に逸していました。岩盤保守の一人としては、望むべくは高市さんも造反をすることを期待しました。そうして自民党を割ることこそ、日本のためになると信じるからです。
 自民党の保守派が排除されないためにも、今は隠忍自重するしかありませんとの思いが伝わってきて、何とも言えない気持ちになりました。高市さんが総務省の行政文書に関与しているといった、あらぬ疑いをかけられて、孤立無援で戦ったのは、わずか3カ月前の出来事だったからです。
 あのときの岸田自民党の仕打ちも異常でした。高市さんをかばうことなく、自民党所属の国会議員まで使って、逆に追い詰めるようなことをしたのです。それを考えると、高市さんのツイートについて、どうしても僕は批判する気にはなれません。
 未だに自民党内には、立派は保守論客がいます。あえて名前を挙げることはしませんが、衆参で合わせて50人ほどはいるはずです。
 今年中にも予定されている総選挙で、保守の旗を降ろして、岸田首相の茶坊主になった者たちは落選させなくてはなりませんが、党議拘束に屈した保守派議員に関しては、「これまで同様の支援をお願いしたい」と高市さんは言いたいのでしょう。
 それでもやっぱり高市さんに離党してもらいたいとの気持ちはありますが、もう少しだけ静観したいと思います。今すでに自民党内では、岸田首相では駄目になるとの機運が盛り上がりつつあるからです。
 自民党の保守派の手で、岸田首相とそれに加担した者たちを排除してくれるのならば、それが一番いいわけですから、もうしばらくは様子を見るしかありません。
 高市さんに言いたいのは、あなたが決起すれば、党派を問わず、多くの人が結集するということです。日本を救うには、もうどこを見渡してみても、あなたしかいないからです。自民党でまだできるという確信があれば、横槍を入れるつもりはありませんが、もはやそれも限界に近いのではないか、という思いがしてならないからです。
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LGBTの教育に日本在住のイスラム教徒が猛反発

2023年06月18日 | 国際問題

 欧米ばかりが世界ではない。何を勘違いしたか、岸田首相は欧米に対等になりたくて、LGBT法案をゴリ押しした面もあるのではないか。ところがそううまくはいかないのである。
 日本に住みイスラム教徒の人たちが、口をそろえて「子供に学校でLGBT教育を受けさせたくない」と言い出したのである。イスラム原理主義では同性愛はもとより、バイセクショアル、トランスジェンダーに理解などあるわけがない。旧訳聖書のソドムとゴモラは神の手にかかって滅ぼされたという故事を、頭から信じているのである。
 しかし、それは日本の親たちも同じではないだろうか。年端も行かない子供たちに、性についての知識を教えるというのは、混乱させるだけである。イスラム教徒がOKであるのなら、日本人にだって、同じような扱いにすべきである。イスラム教徒だけ例外というわけにはいかないからだ。
 さらに、LGBT法案を推進する日本の左翼と仲がいい、中国や北朝鮮の親たちだって嫌がるはずだ。そこまで考えないで、アメリカ様の言いなりになった岸田首相は、あまりにも愚かである。批判にさらされている自民党の一部も、せいぜい女性スペースを守ることしか念頭になかったと思うが、現在日本に住んでいるイスラム教徒は13万人を超えているのだ。
 そ自らが同性愛者で、エイズで死んだといわれるミッシェル・フーコーですら、日本人と欧米人の愛についての考え方の違いを指摘していた。厳格なキリスト教徒である欧米人とは違って、日本では性的な技法とかが開発されており、同性愛に対しても寛容であったからだ。
 しかも、最近まで日本では男女混浴が普通であったのだ。それを止めることになったのは、欧米流の道徳観が入ってきたからなのである。
 偉そうに自分たちのリベラルな考え方を押し付けてきた、アメリカのバイデンと、その手先であるエマニュエル大使は、その辺のことをまったく理解していないのである。

 

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自民党に裏切られた日本国民のアノミーは深刻だ

2023年06月17日 | 思想家
 他の政党はどうあろうとも、自民党だけは最後の一線を守ってくれる。そうした思いがあったからこそ、安倍元首相がグローバリズムに部分的に妥協しようとも、多くの日本国民は自民党を支持してきたのである。
 その自民党が、こともあろうに、民主主義の手続きを無視してまでLGBT法案を推進し、自民党国会議員の圧倒的多数が同調したのだ。権威が音を立てて崩れてしまったのである。まさしくアノミー(権威失墜)そのものではないか。
 言葉ではうまく表現できなくても、かろうじて日本の社会が維持されてきたのは、伝統に裏打ちされたコモンセンスがあったからである。それをぶち壊す側に、あろうことか保守主義を掲げる自民党が回ったのだ。
 小室直樹は『危機の構造』において、天皇共同体が敗戦によって崩壊したために急性アノミーが生じ、高度経済成長によって村落共同体は解体したことで単純アノミーが発生したことを問題にした。
 また、小室によれば、そうしたなかで、戦後の日本国民の拠り所になったのが企業、官庁、学校という機能集団であった。これで何とかなると思われたときもあった。しかし、機能集団と共同体とは本来矛盾しており、その矛盾が新たなアノミーを拡大再生産させているというのだ。それが構造的アノミーなのである。
 構造的アノミーは現在も拡大再生産され続けているのに、そこに今回の自民党の暴挙である。信じるものがなくなれば、人間は暴力的になり、何をしでかすか分からなくなる。それほど恐ろしいことがあるだろうか。女性への性犯罪の増加以上に、岸田首相の自民党は、日本人の根本的アイデンティティを破壊してしまったのである。
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岸田首相はサミットのために日本破壊法案をゴリ押しした

2023年06月16日 | 政局
 だから言ったではないか。広島サミットは成功ではなかったと。それこそマスコミばかりではなく、保守派ユーチューバーまで含めて、G7の首脳が平和公園で原爆で亡くなった人たちに哀悼の意を表明したことや、ゼレンスキーが来日したことを大きな成果と評価したのではなかったか。
 しかし、ここにきて岸田首相の広島サミットに前のめりになったことが、バイデンやエマニュエル大使によって悪用され、我が国を破壊するLGBT法案を岸田首相自身がゴリ押したことが判明した。
 被爆地の広島で全世界に向かって、岸田首相が「核なき世界」を訴えたいがために、リベラルに毒されたアメリカととんでもない取り引きをしてしまったのである。
 そのことについては、高橋洋一氏も触れているが、それ以外に、岸田首相がLGBT法案にこだわる理由が見当たらないのである。サミット間近になって、バイデンが来日しないかもしれないとアメリカが脅しをかけてきたので、なおさらLGBT法案の成立を急いだのではないだろうか。
 平和ボケの政治家は、できもしない理想を語れば、日本はもとより世界から称賛されると勘違いをしていたのだ。内閣支持率も大幅にアップして、総選挙に突入する環境も整うはずであった。
 現実はそんな甘いものではなかった。岩盤保守からそっぽを向かれ、自民党の世論調査では大敗するとの結果が出て、総選挙どころでなくなっているのではないか。
 唯一自民党が生き残るためには、参議院で大量の造反者が出ることだが、その勇気がある政治家がどれだけいるかだ。岸田首相の広島サミットへの異常な執着が、日本も自民党も破壊するのである。そんな愚かなことを決断したわけだから、一刻も早く岸田首相は辞任すべきなのである。
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不祥事にも臆することなく自衛隊は鉄壁の守りを

2023年06月15日 | 自衛隊

 自衛官候補生の男が岐阜県の射撃場で昨日、こともあろうに同僚に向けて発砲し、2人が死亡し、1人が負傷した。同僚に銃を発射するような自衛隊ではというので、特定政党や左翼勢力は防衛力増強に待ったかける口実にするだろう。そうした批判は覚悟せねばならず、自衛隊の諸君はじっと耐えるしかない。
 今私たちが考えるべきは、自衛隊を憲法違反のままに放置しておいた政治の責任である。胸を張って自衛隊員であることを公言できないような雰囲気がないと言ったら嘘になるだろう。隊員の募集にしても大変なことになっているのは、国軍として認められない憲法上の制約があるからだ。
 交戦権なき自衛隊がどう戦うのだろう。それを考えると、暗澹たる気持ちになってしまう。国民こぞって自衛隊を尊敬するようにならなければ、優秀な人材が集まるわけがないのである。
 不甲斐なき岸田首相は、いざという時に決断をためらうに違いない。戦術的な指示は、日米合同委員会から出るようになっており、どこまで日本が関与できるかも不透明である。
 政治は何のために命を賭けるかについて明確に示す必要がある。いうまでもなくそれは、三島由紀夫が述べていたように、日本の文化と伝統とを守り抜く御楯としての軍隊なのである。栄誉の大権が天皇陛下から与えられるのが当然である。軍旗もまたそうでなければならない。それすらもなくて、どうして若者を死地に向かわせることができるだろうか。 
 しかし、そうではあっても、有事は目前に迫っているわけだから、自衛隊の諸君には臆せずお国のための御楯となってもらわねばならないのである。

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日本の国論が分断されて喜ぶのはバイデンと中国だ

2023年06月14日 | 国際問題
 LGBT法案が成立することが必至になったが、これによって誰が喜ぶのだろうか。それはバイデン政権と中国ではないだろうか。我が国の国論が分断され、自民党が政権党としての体裁をなさなく成れば、目前に迫った危機に対応できないからである。
 台湾有事は日本有事であり、それは我が国にとっての未曽有の出来事である。それを抑止し戦争を阻止するには、日本国民が一丸とならなければならない。国民同士の対立が深まれば、中国に付け入る隙を与えることになるからだ。
 台湾有事のシミュレーションにおいて、中国軍を撃退するためには、日本の対応が鍵を握ることになる。在日米軍の活動を妨害するようなことになれば、中国の侵略を手助けすることになる。そして、バイデンは優柔不断な岸田内閣のせいにして、結果的に中国による武力での台湾制圧を容認するのではないだろうか。
 そうでなくても、今のアメリカ国民の多くは、血を流してまで台湾を防衛するといった意識がないように思える。来年11月5日の大統領選で共和党が勝利すれば情勢は一変するが、バイデン政権の間に中国が仕掛けてくるのではないだろうか。
 ここ1年がもっとも危惧されるというのは、そのことがあるからだろう。岸田首相にはそこまでの認識はないのではないか。核で我が国を脅かす国家に囲まれているにもかかわらず、「核なき世界」というお題目を唱えるようでは、日本国民の命を守ることなど考えていないのである。
 さらに、ウクライナへのロシアの侵略は現在も続いており、アメリカは東アジアにまで手が回らなくなっている。本来であれば、日本との核の共有で中国への抑止力を高めるのが普通だが、岸田首相がそのカードを切らないことを幸いに、アメリカもその議論を避けている。
 LGBT法案は、日本の国柄を徐々に破壊することになるだろが、それ以前に、我が国が戦争に巻き込まれる危険性が高まったのであり、岸田自民党は、とんでもない愚かな決断をしてしまったのである。
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変化の時代には民衆は怒れる子供に

2023年06月13日 | 思想家
 エリック・ホッファーの『現代という時代の気質』を読んだ。ホッファーの言いたかったことは、変化の時代にあっては、民衆は子供に戻り、危険なことをしでかすというのである。
 柄谷行人によれば、フランス語が全くできないホッファーが、フランスのモラリストであるモンテーニュに影響されたのだという。
 ろくに英語ができない僕は、柄谷の翻訳のおかげで、ホッファーの思想の芯に触れたような気がした。
 そして、とんでもない変化が日本で起きたことで、日本人が子供のようになり、反米感情が爆発するのでは、との思いを強くしている。
 戦後の日本の歴史は民主化と一体であり、それを教えてくれたのが米国であるという、好意的な見方が信じられてきた。
 しかし、それは甘い幻想でしかなかった。今回のエマニュエル大使の発言のように、米国の根本にあるのは、属国としての日本なのである。  
 上から目線の高圧的な態度に、多くの日本人は憤りを覚えている。裏切られたという思いである。さらに、そこに核の共有を拒否されたという厳しい現実がある。もはや、日本という国家は、国民の命を守ることすらできないことが判明したのだ。
 大人の理性では突破できず、冒険心の富む子供のような人たちが登場するのだろうか。ホッファーの言説は、今の時代だからこそ、なおさら心に響くのである。
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政治家はソクラテスのような愛国心を持つべきだ

2023年06月12日 | 思想家
 自民党が左翼に乗っ取られてしまったから、今のような体たらくがあるのだろう。愛国心が少しでもあるのならば、こんなことにはならなかったはずだ。田中美智太郎は、ソクラテスが「愛国者」であったことを力説していた。
 田中は『哲学的人生論』において、ソクラテスの一点の曇りもない愛国心を高く評価した。ソクラテスにとって国家は絶対であった。「いかなる場所に於いても、国家と祖国の命じることを為さねばならぬ。そうでなければ、正義の本性にかなう仕方で、祖国を説得しなければならぬ。そうしないで、暴力に訴えたりすることは、父母に対する場合でも無道のおこないとなるが、祖国に対してはなおさらのことである」という『クリトン』での言葉を紹介している。
 ソクラテスはアテネの兵士として最前線で戦っている。デリオンの敗戦では、殿(しんがり)をつとめて勇敢沈着であったといわれる。暴力を誇示したわけではなく、ソクラテスの精神性の高さがあったからである。
 田中は「ソクラテスはかゝる精神の徳の上に祖国の富強が築かれることをねがっていたのである。かゝる徳によってのみ、愛国は戦場や法定の局所のみに限られず、外的条件の偶然に支配されることのない、心からの行為となるのである」と書いている。
 しかし、ソクラテスを死刑に処した者たちは、国家を害するとして法廷で裁いたのである。彼らは私的な感情であったにもかかわらず、国家を持ち出すことで、自分たちを正当化したのだ。ソクラテスはそうではなかった。死の危険が迫っていても「私の利害を国家的利害の如くに錯覚することをしなかった」のである。
 そうした偽の愛国心についても、田中は触れている。「神社のような神聖な場所には、かえって罪人が逃げ込んだり、乞食が宿を取ったりする。私たちは愛国心のかげに悪徳が忍び込むことを自分自身に対して警戒しなければならない」からである。
 愛国心は無私から出たものでなくてはならない。今の自民党の国会議員に、それがあるかどうかなのである。国会議員としての立場を維持したいがために、簡単に主義主張を変えるようでは、愛国者とは呼べないのである。真の愛国者は国家を絶対視するがゆえに、無私に徹しなければならず、それが結果的に祖国を救うことになるのだ。それを身をもって教えてくれたのがソクラテスなのである。
 
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保守新党が目指すべきは自立国家日本

2023年06月11日 | 政局
 百田尚樹氏の保守新党がネット上に話題になっている。そこまでの決意を語ったことを高く評価するが、これまでの失敗の経験を踏まえるべきではないだろうか。主要メディアは百田氏のこうした発言に関して一切触れない。政党要件を満たしていないこともあるだろうが、今後もそれは変わらないだろう。
 私たちが注目すべきは、LGBT法案の採決にあたって、どれだけの造反者が自民党から出るかであり、それが他党にも影響を及ぼさないかどうかである。
 そこを見極めなくてはならない。造反者が40人を超えれば、政局になることは必至だが、それを期待するのは無理ではないだろうか。党議拘束に違反したとして、処分される勇気ある何人かをバックアップすべきだろう。
 保守新党を結成する場合には、そうした処分組を中心に据えなくてはならない。また、政党として認知されるには、言葉で人を説得できる人材を集めなくてはならないし、理論武装するためにも、独自のシンクタンクを持たなくてはならない。
 さらに、あくまでも政治というのは、数が物をいうわけだから、小異を捨てて大同に就くことが重要である。排除の論理を優先させるのではなく、反LGBTという一つの旗に結集しなければならない。そのためには、交渉力に長けた人間がいなくてはならない。
 もっとも大事なことは、保守派であれば、国家緊急権の発動といった、最後のカードを切る覚悟がなければならない。物理的な力を軽んじることはできないからだ。憲法制定権力として、相手が革命権を行使してきたなら、即座に対処する準備も怠ってはならないのである。
 誰もが予想するように、長期的にみれば、自民党は割れることになるだろう。保守か左翼かという次元ではなく、自立国家を目指すかどうかが、最大の争点になるに違いない。
 行き着く先は核武装の有無である。アメリカの識者の多くが、日本の核武装に言及しているのは、差し迫った安全保障上の脅威に対抗するには、それしか手段がないことを知っているからだろう。
 保守新党を立ち上げるにあたってのベストは自民党分裂である。その保守新党が右から揺さぶりをかけることで、日本は戦後レジームから脱却ができるのである。
 そのドラマはすでに始まってはいるが、その主役を演じるべき政治家が誰なのかは、まだよく分からない。しかし、確実に日本は変わることになるだろう。もはや平和ボケではいられないからである。
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