つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

役人の体質

2007年10月10日 | 政治
「公募」骨抜き…国土交通省8整備局、天下り法人へ独占発注で民間排除

国土交通省の出先機関である全国8地方整備局が、民間参入を進めるため公募方式による発注に切り替えた道路管理関連業務88件(総額32億円)のすべてを、同省OB57人が天下る財団法人「道路保全技術センター」にこれまで通りの随意契約で発注していた。

過去の同種業務の受注実績など民間参入が極めて困難な公募条件を設定、民間企業からの応募が1件もなかった。
8地整局を巡っては、他の業務でも事実上、民間が参入できない形で別の天下り先法人と随意契約を継続していたことが、すでに判明。
政府が今年度から本格的に取り組む随意契約の見直しが、運用する「官」側によって骨抜きにされている実態が浮き彫りになった。
(読売新聞)


近年、社会保険庁職員による保険金着服問題等、国民の不信をあおる事件が続いている。その為に年金を納める若い人たちが激減しているとのこと。
役人は身内の処遇に対しては甘い体質があるようだ。
仲間意識が強く役所の特権を自らのやりやすいように体制化している。
天下りなどは役人達の安定した就職先の制度化である。

役人の仕事はと聞かれたある公務員は「あまり仕事をしないこと」と話したと聞いたことがある。
京都市では有給の服務休暇(忌引)を不正に使ったとして職員42名を処分した。民間企業ではなかなか休暇 が取れないところが多い。
虚偽の申請がまかり通る役所はやはり民間とは別世界なのか。
身内の不祥事を実感として感じていない体質が役人の中に根付いているようだ。
役人は「公僕」という言葉を今一度認識したらいいだろう。

(10月10日記 池内和彦)

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