つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

愛宕神社の「出世の石段」

2017年10月31日 | 池さんぽ
                愛宕神社の出世の石段

港区虎ノ門に愛宕山があります。25.7mの標高が記録されていて天然の山としては東京23区内最高峰となっています。鉄道唱歌の1番の歌詞にも出てきます。
勝海舟が西郷隆盛と会談をした後にこの愛宕山に登り江戸城と江戸市中を見せたことにより江戸城への襲撃を撤回して「無血開城」となったとのエピソードがあります。

愛宕山の頂上には愛宕神社があります。水戸の浪士たちはこの神社に集合して井伊直弼大老の襲撃成功祈願をしてから桜田門へ向かったと石碑に記述されてあります。

愛宕神社「男坂」の急な石段は86段あって「出世の石段」と呼ばれています。江戸時代、増上寺参拝の帰り、三代将軍の徳川家光が愛宕山上にある梅が咲いているのを見て、「梅の枝を馬で取ってくる者はいないか」と言ったところ、讃岐丸亀藩の家臣である曲垣平九郎が見事馬で石段を駆け上がって枝を取ってくることに成功し、馬術の名人として全国にその名を轟かせた話は講談などで語られております。

この石段はとても急な勾配となっていて、歩いて登っても途中で振り返ると足がすくんでしまいます。

(10月31日記)
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