「天野屋」の地下の糀室に入ったタモリ(右)
NHKテレビ番組で「ブラタモリ」がある。タレントのタモリが東京都内の各所を回りながら歴史と文化を知らせる情報番組である。この日は、日本橋から神田界隈を散策していた。
神田の語源については、神田神社に奉納するための神の田が存在していた。明神下から清水坂下までに存在していたらしい。そこは谷になっていて水の流れも棚田の中を上から下へと流れていくので、良質な水田が神社の周りに出来ていたとのこと。
神田神社の鳥居の横にあま酒の「天野屋」がある。創業170年超の歴史のあるお店である。各メディアでも時々採り上げられているので知っている人も多いでしょう。天野屋のあま酒は自宅で製造している。自宅の地下に糀室があり、糀を発酵させて製造をしている。通常は作業をする人しか入室はできないが、この番組では特別にタモリとカメラマンが入ることができた。完全消毒をして地下の糀室へ入室して、天野亀太郎社長から説明を聞いていた。
室温はほぼ一定。関東ローム層もうまく取り入れている。貴重な体験をしたタモリは天野屋地下の糀室に感動をしていた。自分もかつて何回か天野屋の地下の糀室へ入れてもらったことがあるが、その時は糀を入れていない休業の日であった。それほど雑菌が入ることを防止するように配慮されている。
何しろ天野屋の「あま酒」はとても美味しいし、栄養がある。女性の美容にもいいらしい。あま酒の季語は夏で、夏バテ防止の滋養強壮の役目として重宝されていた。お店も江戸の茶店の風情を醸し出している落ち着ける場所である。隣には売店があり、あま酒や芝崎納豆などを販売している。
(9月25日記)
最新の画像[もっと見る]