金曜日。いつもの目覚ましとスマホアラームが鳴って起きたら、まだ夫が寝ている。慌てて起こす。明け方目が覚めてしまってその後なかなか眠れず、ようやく眠って2度目覚ましを消してしまったらしい。
ゆっくり朝食を摂っている時間がないというので、牛乳と果物だけ出して身支度してもらうことに。
私は起床後、元気なうちに夕食の下ごしらえを済ませ、夫を送り出してから朝ドラを視て朝食。その後は小道具をフルに使い、歯磨きを念入りにして、朝一番で歯科クリニックへ向かった。
予約5分前に到着。誰もいない。時間通りに呼ばれ、「この3か月は特に気になった所はありません。」とご報告してからひと通りチェックして頂く。「概ねよく磨けていますが、両方の下の奥歯の内側で中に入り込んだところをもう少しシビアに磨きましょう。」とのこと。お掃除して頂いてものの5分で終了。次回は3か月後に予約を入れた。
朝から暑い。蝉の大合唱がますます暑さを助長するようだ。青空でピーカンのお天気。いかにも夏空の雲も綺麗。じとじと雨よりよほど気持ちが良いけれど、それでも暑くて帰宅した途端に汗が噴き出る。ドアツードアで30分の外出。
40分ほど家で態勢を立て直し、今度は今週3回目の訪問となるクリニックへ子宮頸がん検診だ。
時間通りに来るようにということだったので、早すぎず、パンクチュアルに。火曜日の検診窓口と同じ場所だ。名乗って保険証を出すと、簡単な問診票が渡される。一通り書き終えると、奥の待合椅子で待つように言われる。おひとり先着がいる。15分ほど待ち、看護師さんが呼びに来て、検査室に入ると、その待合椅子で5メートルくらい先に女性医師が座っておられる。その場で簡単な問診。「今、毎日飲んでいる薬はありますか。」と問われ、再発乳がん治療中でお腹の調子があまり良くないので、ミヤBMとタケプロン、全薬の痺れの副作用のため、タリージェを飲んでいる旨お話する。今、何か気になっていることは、と訊かれ、婦人科系では特にないとお答えする。そのまま向かいの検査室に入る。
まあ、わかってはいるものの、この検査はきついし滅入る。機械が入るとかなりの痛みがあった。その後内診で無事終了。毎回のことだけれど、やっぱりげんなり。再び受付に戻って終了を伝え、カルテが届いたところで、市の助成があり、自己負担1,000円をお支払い。結果は3週間後に郵送とのこと。これで今年の検診はひとまず終了である。
本当は子宮頸がんより体がんの検査をする年齢なのかもしれないが、体がん検査の痛みはさらに強いことを考えると、不正出血があるわけではないし・・・、とどうしても遠慮してしまう。
銀行に寄ったりドラッグストアで買い物をしたりで、帰宅したのはドアツードアで1時間15分後のこと。日が高くなってますます外は暑い。帰宅後は水分補給をたっぷりして人心地着いた。熱中症警戒アラート中である。
7年前に初めて人間ドックを受診した時に、患者仲間から「もう身体中(がんが)転移しているのに、なぜわざわざ人間ドックなんてやるの?」と訊かれたことがある。その方は残念ながら数年後に旅立たれたが、私は転移がんという持病があるからこそ検診をしておきたいと思う。
持病の治療をしながら、他にまた病気が見つかれば、なるべく早期で対処しておかないと本来の持病治療に支障が出るかもしれない。今回も眼科で黄斑前膜が見つかったし、転移しているがん患者だからといって他の検診をしなくてよいとは思っていない。出来ることは出来るときに、が私流だ。
簡単にレンチンランチを摂り、午後からE先生のやさしいデトックスヨガのクラスに参加した。
20名ほどの参加者で、両隣は空きマットでちょうどいい感じ。これで正規定員の3分の1相当。定員通りにマットを敷いたらギチギチで、手を伸ばしたら隣と必ず当たってしまう。リラックスするために行っているのにストレスが溜まるのでは本末転倒だ。
どこのスタジオももはやコロナ前の定員設定には戻れないだろう。寝ポーズで呼吸観察から始まり、ピークポーズのウオーリアⅡや三角のポーズでは汗が滴り落ちた。
ということで、検診ウィークも無事終了。今日は合計3回出たり入ったりしたので、9,000歩近く歩いた。
そして帰宅後は夕食を仕上げ、夫の帰りを待った。
急いで夕食を終えた後は、Club CaNoW(治療期間をより自分らしく、生き生きと過ごすために――がん患者さんやご家族を継続的にサポートするコミュティサイト)の無料セミナーに参加した。
“【がん治療医100名が選ぶ】今後1~3年の乳がん治療を変える注目トピックス“と称して、「乳がん治療医100名へ『今後1~3年の乳がん治療を大きく変える可能性のあるトピックス』を募ったアンケート結果を元に、『治療編』と『患者サポート編』の2つに分け、特に票数の多かったトピックスの中から厳選した内容について、がん研有明病院 乳腺内科部長の高野利実先生にご解説頂きます。」という触れ込みだ。
「現場で乳がん患者さんに向き合う医師が、今何に注目しているのか、何に可能性を感じているのか、高野先生・乳がんサバイバーの大友さんと一緒に紐解きましょう。」というセミナーの企画をとても楽しみにしていた。夕食後そのまま参加できるなんて、Zoomミーティングならではの有難いことだ。
【登壇者】はがん研有明病院 院長補佐, 乳腺内科部長, 患者・家族支援部長の高野 利実先生。yomiDrの連載も毎回楽しみに愛読している。進行は異時性両側乳がんのサバイバーである大友 明子氏。
1時間15分ほどの時間だったが、中身はとても濃く、今お世話になっているエンハーツのことも取り上げられ、参考になった。
ミーティングの後は、母にDuo通話でご機嫌伺い。健康診断の予約がなかなか取れなくて・・・、とこぼすので、今度代わりに電話をかけてあげることにした。
この土日を大切に過ごし、週明けは通院に備えたいと思う。