ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.7.15 エンハーツ30クール目 さらに減量26回目投与後9日目のこと オンラインがんサロン参加の後は

2022-07-15 22:10:21 | 日記

 金曜日。夫は出勤日。
 今日も雨模様。6月中にほぼ全国的に梅雨明けという異例な年。6月末、殺人的な灼熱の数日間を過ごし、長く暑い夏になるのかと覚悟した。けれど、このところ来る日も来る日もしとしとしとしと雨続き。梅雨の戻りというより、そもそも梅雨は明けていなかったのではないかとかんぐってしまう。カビが生えそうである。

 早くも市から4回目のワクチン接種の案内が届いた。3回目接種が3月1日だったので、8月1日から接種可能だという。一番便利な最寄り駅前の会場の空き状況をチェックしたところ、8月上旬は既に全て埋まっていた。体調的にも日程的にも接種可能な一番早い空きは15日の昼。すんなりと予約出来、予約確認票プリントアウト終了。

 昨年の七夕、初回接種は全く土地勘のない遠くの会場でしか予約出来ず、とんでもない間抜けなミスで予約時間に間に合わなくなるかも・・・という大ピンチを、信じられないほどご親切な方に助けて頂いてから早くも1年が経つ。
 当時は2回目の予約もかなり大変な状況だった。だが、その後3回目はすんなりと予約出来、こうして1年後には4回目を予約することになるとは当時は夢にも思わなかった。この後また5回目、6回目と接種を重ねていくのかどうか。

 朝の瞑想ヨーガを終え、夫を送り出してから一人でしっかり朝食を摂る。今朝の朝食後で吐き気止めのカイトリルはおしまいだ。吐き気はほぼ収まっているから、食前のナウゼリンはなし。臭いエルカルチンも今夜までで終了だ。わーい、である。
 録画データを送って頂いたオンライン瞑想ヨーガクラスを復習する。30分が静謐でとても豊かな時間である。
 その後、メールチェックをし、ネットで各紙を読み、このブログを参考にしつつ溜まった日記を書く。

 今日は通院している病院が主催するオンラインがんサロンを申し込んであった。院内でポスターを目にしたことはあったが、平日だし、通院以外に昼のさなかに病院まで出向くのは無理なのでこれまで特に気にしてこなかった。
 たまたま先日、病院のHPを見ていたら、3月からオンライン開催で再開とある。記念すべき初回は主治医の講演で、5月の2回目は化学療法室でお世話になったOkさんが講演担当だった。ああ、知らないとはいえ、なんと勿体なかったことか、と3回目の今回、申し込みをした。お昼の1時間の前半が講演、後半は語り合いの会だという。

 一昨日、担当の方からメールで出席確認があった。前半だけか、後半も参加するか、という問いも併せてついていた。参加者が少ない場合は語り合いの会は中止になる可能性も、とあったので、どんな感じで進めるのかわからないけれど、ひとまず両方出席、とお返事を差し上げた。

 そして今日。5分前にZoomに繋いだ。最初は皆、カメラオフで。見るとホスト側以外に参加者は私を含めて3人。なんと勿体ない。今日のテーマは「知って得するお金の話」で、病院の医療福祉相談員であり医療ソーシャルワーカーのMさんが講師だ。
 保険、高額療養費、限度額認定、傷病手当金、障害年金等のトピックをそれぞれ簡単にお話された後、治療と仕事の両立支援についても触れられた。特に初めて耳にする新しい情報ではなかったけれど、頭の整理には役立った。

 質問もなく、なんだかしーんとしている。講義が終わった段階で1人が退出され、語り合う会は私ともう一人の方だけになった。マイクもカメラもオンに、とのことだったので応じたけれど、もう一人の方は何度か促されたもののミュートのまま、カメラオフのまま、結局何も発言されずに、ほどなくして退出されてしまった。
 うーん、なんと勿体ない。化学療法認定看護師のOkさん、今回の講師のMさん、そして窓口のHさんと3人を相手に私一人。“語り合う会”ではなく“語る会”になってしまった。

 最後の5分、一人参加者が加わったが、その方もマイクもカメラもオフ。ちょうど院内にいらして、声が出せない状況です、とチャットでの申出があった。
 せっかく昼休み返上で開催されているのに、参加者が少なく、とても勿体ない、というのが率直な感想。次回は2か月後に「がん治療中の食事について」をテーマに開催予定だという。スケジュールを伺うと今回よりも治療から日が経っているので、もっと元気な筈だ。出席予定とお返事した。

 私が所属している患者会にもおしゃべり会があるけれど、病院主催のこうした語り合いの会は難しいな、というのが率直な感想だ。
 がん種が違えば、治療状況は全く違うだろうし、同じ乳がんであっても初発なのか再発なのか、病期やライフステージによって悩みも異なるだろう。顔を出したくない、声も出したくないという方もいるだろう。いきなり画面越しにではあっても、さあ、語れというのは無理がある。

 とはいえ、14年半もお世話になっている今の病院で、患者仲間はいまだに一人も作れていない。顔見知りで、会えば挨拶する程度の人さえも、である。同じ曜日に通院を続けていれば見たことのある人はいる筈だけれど、ことコロナ禍、あえて声をかけるという勇気もない。
 今はそれなりの年齢になったけれど、化学療法室に通い始めた頃は右を向いても左を見ても、どうみても私が一番若かったし、先輩たちに声をかけることも出来なかった。もしちょっとでも意見交換が出来る知り合いが出来ればそれはそれで嬉しいなと思ったのだけれど、そうはなかなかうまくいかないものだ。

 折角の機会だったので、つらつら思うところをお話しさせて頂いた。治療費が高いことについて、悩み等はありますか、という質問があった。フルタイムで定年まで働いて自分の保険証で治療費を払ってきたが、これまでの医療費総額は高級車●台、家も優に建つかもしれない。共済組合には足を向けて眠れないという状況で、もし働いていなかったら、夫や家族の手前、大きな顔は出来なかったと思う、とお答えする。ワーカーの方からも治療費が高いので、治療を続けられない、という相談があるという発言があった。それも十分ありうる話なのだと思う。

 終了時間になり、お礼のご挨拶をして退出した。すぐにアンケートが届いたので、その場で回答。
 お昼は先日友人から送ってもらったラーメンを作って美味しく頂いた。

 外はまた雨が降り出している。じっとりと空気が重い。なんだか疲れてしまって、掃除をしようと思っていたのに身体が重くて動かない。またしてもドラマの録画をつらつら流しながらソファと一体化。

 夕方は美容院にカットの予約をしている。出かける前、窓の外は幸い小止みになっていたので、小さい傘で出かけたが、美容院の最寄り駅に到着したら酷い降りになっていた。大きな傘にすればよかったと思うが後の祭り。

 サロンはお天気が悪いせいか平日の夕方のせいか空いていたが、担当のJさんはあれこれお忙しかったようで、シャンプーとマッサージはアシスタントの男性が担当してくれた。指の力が強くて気持ちよかった。
 カットは慣れたJさんがちゃちゃっと仕上げてくださり、50分ほどで終了した。気圧のせいか副作用明けのせいか、なんとなく頭が重かったけれど、名実ともにすっきりと軽くなった。

 仕事帰りの夫が途中下車して、一緒に夕食を摂ることになっていたので、時間調整のため、美容院とレストランが入っているショッピングセンタービルをちょっとうろうろする。病み上がりというか副作用上がりの身にはあてもなくふらつくのはちょっと無謀だったようで、疲れてしまい、早めにレストラン前で待機する。

 母へDuo通話でご機嫌伺い。今日は土砂降りの中、カッパを着て自転車でヘルパーさんが来てくださったそう。本当に働くということは大変なのである。雨降りだろうがなんだろうが、出かけなければならないのだから。それから解放された私は今、雨で出かけたくないなと思えば家にいられるのだから、実に気楽なものだ。

 夫が思いのほか早く、先にレストランに入っていたのでびっくり。LINE連絡で時間差で私もレストラン内へ。お薦めのオーブン料理に前菜盛り合わせやハーフ&ハーフのピザ等を足し、ビールと氷少な目のアイスラテで乾杯する。
 久しぶりの外食に舌鼓。眼も心もお腹もすっかり満ち足りてお店を後にし、階下で夫のシャツ等を買って帰宅した。

 早くも7月も半ば。明日の夜は息子がまたとんぼ返りの帰省の予定である。


コメント
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