ファーム富田のある富良野から、ふたたび美瑛に戻り、まず四季彩の丘に寄った。
前日遅めに昼食を食べたら、夕食の時間になってもあまりおなかが空かなかったので、
旅行の計画を立てているとき富良野ではオムカレーを食べようと思っていたのだが、
やめることにした。ソフトクリーム程度でも、食事の1~2時間前だと影響してしまう。
わたしの場合、そこここで軽くスナック的なものを食べるのがちょうどよさそうだ。
四季彩の丘では、揚げたてのコロッケを食べた。ホクホクでおいしかった。
ここの花畑は歩いて回ることもできるが、雨なのでノロッコ号で回ることにした。
こんなふうにトラクターに引かれた客車に乗って広い園内を一周する。
かなりの登りでもぐいぐい進んでいく。
雨なので3方向はビニールでおおわれているが、1方向だけ空いており、
花畑が眺められる。ファーム富田では各々の花が帯状に植えられていたが、
ここはそれぞれが四角い畑を占めており、1種類当たりの面積がさらに広そうだ。
横から見るとやはり帯状に見えるが。花の向こうには美瑛の丘が望める。
ここにもやはりラベンダー畑があった。
ところで――
ファーム富田やここのようなお花畑ももちろんきれいだ。
でも、わたしが好きなのは、上野ファームや風のガーデン、
十勝千年の森のメドウガーデンのような、さまざまな花が
入り乱れて咲いている花園の方だと気づいた。
次に寄ったのは拓真館。ここは風景写真家・前田真三の写真ギャラリーだが、
予想をはるかに超えてすばらしかった。美瑛がほんとうに美しく切り取られていて、
これまで訪れたどの美術館よりも感動をおぼえたほどだ。
とりわけ好きだったのは霧のあいだから美馬牛小学校の塔がのぞいている作品だ。
あと、真っ赤な夕焼け空を背景にした作品も同じくらい素敵だと思った。
有名な作品で、ネットで探したらすぐに見つかった。
色合いはちょっとちがうようだけど。
2万円余もしなければ、きっと買って帰っただろう。