FPの家で暮らす

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こぼれ種組 & 「新世界より」

2012-07-27 08:20:40 | 本・映画・音楽の感想

ワイルドストロベリーの収穫量が落ちてきたので、今ある分でジャムを作った。
4瓶ほどできた。前回作ったのもまだ残っているから、今年いっぱい
ジャムは買わなくてよさそう。去年は6月いっぱいでワイルドストロベリーの
収穫は終わっていたのに、今年は収穫期が長かった。

こぼれ種で芽を出した松葉ボタンが咲いた。

1年目だけ種を蒔いたが、年々数が減っている。

こちらもこぼれ種からの千日紅。


今年積極的に種をこぼして歩いた西洋オダマキは、今、あちこちで
ものすごい数の芽が出てきている。

貴志祐介の「新世界より」を読んだ。最初のうちは牧歌的でさえあり、
よくあるアンチユートピアSFかと思ったのだけど、やがてストーリーは
思わぬ方向へ進んでいき、廃墟と化した未来の東京で、種の未来を賭けた
追いつ追われつが展開する。

この世界には人間に奉仕するバケネズミという生物がいる。
ある程度の知能があり、言葉も話すが、超能力を持つに至った人間たちには
手向かいできず、人間たちを神さまと呼んであがめている。
そのバケネズミたちが少しでも意に染まないことをすると、
人間は駆除と称し、平気でひとつのコロニーを丸ごと抹殺したりもする。
この世界の人間にとっては、バケネズミなど下等な生物でしかないから、
殺すときもまったく罪悪感をおぼえないが、その描写はけっこうグロい。

「悪の教典」で、担任が平然と自分のクラスの生徒狩りをする物語を
描ききった作者だから驚くことではないが、最後で明かされるショッキングな真相を
知ったうえでストーリーをもう一度振り返ってみると、最初の印象とは
まったくちがう世界が見えてくる。


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