次の日は雲一つない晴天。最初に立ち寄った輪島の朝市でもこの青空。
9時ごろだったが、ジャケットもいらない暖かさだった。
こんなところに永井豪記念館が!
市が出ている範囲は高山より広かったが、海産物と漆器の店ばかりで、
高山の方がバラエティに富んでいた気がする。
一番目を惹いたのはタコの干物を吊したこのお店。
この日は8ヵ所に寄る予定で、ひとつの観光地から次の観光地まで
15分から長くても30分くらいの距離だったので退屈しなかった。
次に訪れたのは白米千枚田。「はくまい」を生産しているが「しろよね」と読む。
日本で最初に世界農業遺産に登録された千枚田だ。
余談だが、富山の地名って、けっこう読みにくい。
前の日に行った気多(けた)大社もそうだし(添乗員さんでさえ、最初のうち
「きたたいしゃ」と言っていた)、その所在地の羽咋(はくい)市や
塩田のある珠洲(すず)市も初見で読めなかった。
千枚田を見晴らせる展望台が整備されていて、高いところからも
やや下ったところからも眺められる。
水平線が丸く見えるけど、実際そうだったのか、カメラのレンズのせいか不明。
このときは、まだ田んぼに水が入っておらず、景観的には一番残念な時期だった。
とはいえ、千枚田のすごさはこれでも十分すぎるくらいわかる。
次に止まったのは、すず塩田村。塩田の前で製法の説明をしてくれたおじさん。
揚げ浜式で塩を作っているのは日本でここだけだそう。
わたしがふだん使っている塩は、伊豆大島で作られている「海の精」あらしおと、やきしお。
これを最初になめてみたとき、精製塩と比べてなんて甘い塩だろう!と感嘆したものだが、
今ではこの味に慣れたせいか、能登の塩を味見しても違いを感じなかった。
伊豆大島の塩は、「揚げ浜式」ではなく、機械でくみ上げてはいるが、
天日で濃縮し、平釜で煮詰める伝統海塩という点では同じだからだ。
おみやげにもらった塩と、購入したにがり。
にがりはごはんを炊くときに入れるといいそう。
塩ジェラートを買って、バスの中で食べた。
これについてきたのが、よくアイスについてくる木の匙だった。
高いアイスに木の匙?って思ったのだけど、これがただの木の匙ではなかった。
紙袋から取り出してみたら、ちゃんとスプーンの形に成形されたものだったのだ。
プラスチックのスプーンよりよほど高級かも。
~つづく~
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