FPの家で暮らす

ストレスフリーなFPの家で ひとり暮らし満喫

北海道旅行9 美瑛

2012-07-24 13:19:50 | 北海道旅行

いよいよ旅も最終日。
12時半の便で旭川を発つので、それまで美瑛を回ることにした。
朝食前に近くの北西の丘展望台まで歩いてでかけた。
宿から北西の丘に向かう道路。


雨はほぼ止んでいたが、山には低くガスがかかり、
晴れの初日に撮った写真と比べるとやはり緑の鮮やかさが足りない。
昼間は観光バスがいっぱいやってくるここも、朝の5時だったので
わたしが行ったときに帰っていく女性の二人連れを見かけただけだった。


ピラミッド型の展望台にも登ったが、ひとりじめだった。


低くガスがたなびいている。


東の空の雲が薄くなって、少し明るくなってきた。


朝食後、宿の裏の丘へ行ってみた。手前はソバ畑。


宿をチェックアウト後、まず五陵へ車を走らせた。
旅行前に見たガイドブックにはパッチワークの丘の
名前がついた有名な木をめぐるルートが紹介されていて、
わたしもそれにしたがって走る計画を立てていたが、
前の夜、宿でもらった「びえいMAP」を見て、行先を変更することにした。
そのひとつが五陵だ。五陵は美瑛北西部の一段と高くなった丘で
美瑛の丘を一望できる撮影ポイントとあった。

五陵にて。美瑛が見晴らせる南東方向。


ガスは沸き立つように刻々と動いている。


周囲はジャガイモ畑。人っ子一人見えない。


この先には農場があるだけで、道は舗装されていない。


このあと次の絶景ポイント留辺蘂(るべしべ)へ向かったが、その途中も
すばらしい景色の連続で、車をとめてはしばらく眺めたり、撮影したりした。
 

留辺蘂は五陵から5キロほど南にある。前夜宿のオーナーさんに、
前田真三さんの写真のように美馬牛小学校の塔を眺められる場所は
どのあたりかたずねたところ、留辺蘂からも見えると教えてもらったのだ。
うねって走る道路の一番高くなったあたりで車をとめて眺めてみた。


小学校がある東南方向を探すと――あった! 左手の木のあいだから見えるが小さい。


今回、動きやすいように軽い標準ズームしか持ってこなかったのだけど、
このときばかりは18-200mmの望遠ズームがあればよかったと思った。
小学校のところだけ拡大してみる。


わたしがいるあいだ、車は1台も通りかからなかったので、ここは穴場だと思う。
  

とはいえ、帰り道の途中にあったので、セブンスターの木も遠くからだが眺めてみた。
 
10時を過ぎていたので、すでに観光バスも何台か来て、人が群れていた。
こういう畑の端にぽつんと立っている木は、美瑛をいっそう絵になる風景にしているが、
農作業のあいまに休憩するときの木陰を得るために植えたという説がある一方、
農耕馬のお墓だという説もあるそうだ。そう思って眺めるとまた別の感慨がある。
このころにはかなり青空ものぞくようになったが、わたしの旅はそろそろ終わり。
美瑛に別れを告げて、一路旭川空港へ向かった。

家に帰って撮った写真を見ていて、なんだかデジャヴをおぼえた1枚。

そう、ブラッカイマーのロゴ。センターラインがなく、木は右でなく、左にあるけど。
ここで稲妻が……。


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北海道旅行8 トムテルム

2012-07-23 09:06:03 | 北海道旅行

小雨ながら雨が降り続いているので、4時には宿に入った。
どうも北海道では犬を飼っている家が多いようだ。それも大型犬。
羊牧場でボーダーコリーを飼っているのは当然としても、
最初の宿ではゴールデンリトリバー、そしてここではバーニーズマウンテン
ドッグを飼っていた。これはゴールデンリトリバーよりさらに大きい。
大きいけど、ものすごくおとなしくて、一度もワンと声を出すのを聞かなかった。
玄関でどてーっと寝そべっていて、靴を履こうとすると、
よっこらしょという感じで移動する。宿の奥さんとロッタちゃん(女の子)。


宿の全景。パッチワークの丘に位置している。


ここはスウェーデンハウスのペンションというのが売りで、
インテリアも木の家具や小物など、とてもセンスがよくておしゃれ。
ダイニングルーム。


ダイニングルームの反対側。


部屋からの眺め。雨がやんだ次の朝、裏の丘の一番高いところまで歩いてみた。
前に広がっているのはソバの畑。点々と白い花が咲いている。

ペアガラスが標準の北海道では、高断熱住宅はなんとトリプルガラスなのだった。

ここは料理の盛り付けもとってもおしゃれ。これは前菜。


増毛シードルというリンゴのスパークリングワインを飲んでみた。
次々に出てくる料理のどれもが、独創的でしかもおいしい。


メインの豚肉のトマト煮。


ここまでですっかりおなかいっぱいになり、飲みきれないシードルは
同じくシードルを頼んでいた隣の席の若いカップルに手伝ってもらった。
デザートはジャガイモのカタラーナ。カタラーナというのは初めて聞くので、
スマホで調べてみたら「凍らせたクリームブリュレで、究極のデザート」と
書いてあった。でも、ここのはジャガイモが入っていて、宿のオーナーが
試行錯誤して作り上げたのだそう。すごくおいしかった。

コーヒー・紅茶は好きなカップでセルフサービス。

でも、わたしはもうとても入らないので、朝食のときにいただいた。

この日は2歳の双子の男の子を連れた家族やら、やはり同じくらいの男の子を
連れた家族やら、若いカップルやらで、夕食のあとお風呂に入るとみなさん
部屋に引っ込んでしまった。でも、ダイニングには前田真三さんの写真集
「丘の春」「丘の夏」「丘の秋」「丘の冬」が置いてあったので、
むしろだれにもじゃまされずじっくり4冊の写真集を堪能することができた。
晴れていればここの星の眺めも素晴らしかっただろうけど、
雨は早朝までやまなかった。

朝食のテーブルセッティング。

ここのジャムも手作りで、庭で育てているラズベリーのジャム。
今年のラズベリーはまだ熟していなかったが、ジューンベリーはちょうど
赤くなっていて、味見させてもらったらとても甘かった。
うちのより大粒な気がした。


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北海道旅行7 四季彩の丘・拓真館

2012-07-22 10:51:14 | 北海道旅行

ファーム富田のある富良野から、ふたたび美瑛に戻り、まず四季彩の丘に寄った。

前日遅めに昼食を食べたら、夕食の時間になってもあまりおなかが空かなかったので、
旅行の計画を立てているとき富良野ではオムカレーを食べようと思っていたのだが、
やめることにした。ソフトクリーム程度でも、食事の1~2時間前だと影響してしまう。
わたしの場合、そこここで軽くスナック的なものを食べるのがちょうどよさそうだ。
四季彩の丘では、揚げたてのコロッケを食べた。ホクホクでおいしかった。

ここの花畑は歩いて回ることもできるが、雨なのでノロッコ号で回ることにした。
こんなふうにトラクターに引かれた客車に乗って広い園内を一周する。
かなりの登りでもぐいぐい進んでいく。

雨なので3方向はビニールでおおわれているが、1方向だけ空いており、
花畑が眺められる。ファーム富田では各々の花が帯状に植えられていたが、
ここはそれぞれが四角い畑を占めており、1種類当たりの面積がさらに広そうだ。

横から見るとやはり帯状に見えるが。花の向こうには美瑛の丘が望める。
  

ここにもやはりラベンダー畑があった。


ところで――
ファーム富田やここのようなお花畑ももちろんきれいだ。
でも、わたしが好きなのは、上野ファームや風のガーデン、
十勝千年の森のメドウガーデンのような、さまざまな花が
入り乱れて咲いている花園の方だと気づいた。

次に寄ったのは拓真館。ここは風景写真家・前田真三の写真ギャラリーだが、
予想をはるかに超えてすばらしかった。美瑛がほんとうに美しく切り取られていて、
これまで訪れたどの美術館よりも感動をおぼえたほどだ。

とりわけ好きだったのは霧のあいだから美馬牛小学校の塔がのぞいている作品だ。
あと、真っ赤な夕焼け空を背景にした作品も同じくらい素敵だと思った。

有名な作品で、ネットで探したらすぐに見つかった。
色合いはちょっとちがうようだけど。

2万円余もしなければ、きっと買って帰っただろう。


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北海道旅行6 ファーム富田

2012-07-21 09:53:12 | 北海道旅行

ヨークシャーファームを出て、一路富良野へ向かった。ルートはナビにおまかせ。
雨は小降りだったが、しばらく走ると霧が出てきた。霧はだんだん深くなり、
ついには視界数メートルにまで濃くなった。しかも道はカーブの連続だ。
たまたまわたしの前に車はいなくて、すぐ後ろはトラック、そして乗用車が何台か
続いている。路肩に止まったりしたら追突される恐れがあるから、走るしかない。
霧を抜けるまで30分ぐらいだったろうか。ものすごく緊張して運転した。
あとでドライビングマップを見たら、「夏は濃霧注意・鹿の飛び出しあり」
と書いてあった。事前に知っていたとしても走るしかないなあ。

ファーム富田に到着したのは宿を出て1時間半後の11時25分。
駐車場の入り口には4~5台並んでいたが、回転が速く、すぐに駐めることができた。
ところで、ナビに目的地を入力したとき、ファーム富田がふたつ出てきて、
どちらがラベンダーイーストかはっきりせず、だいたいの見当をつけて選択した。
そして、駐車場に駐めたあともずっとここがラベンダーイーストだと思いこんでいた。
違うと気づいたのはかなり後になってからだった。

雨は降っていたが小降りで、花畑のあいだを散策するのに困るほどではなかった。
あたりにはラベンダーの香りが満ち満ちていた。


ラベンダー以外の花畑もたっぷりある。サルビア。


日日草。


エゾカンゾウ。(ヘメロカリスと見分けがつかない)


色とりどり。


もちろん一番多いのはラベンダー。


昔からのラベンダー畑。


ラベンダーオイルの抽出方法が説明されていた。


ドライフラワーの舎。


富良野メロンを食べてみた。甘くてジューシー。


このあとラベンダーイーストにも行こうと思ったのだが、
ナビに入力して走っても、「目的地周辺です」と言うものの近くには見えない。
ファーム富田からわりと近かったから、ナビに頼らず自分で地図を見て行けばよかったと
宿に着いてから思ったものの、そのときは「ラベンダー畑は見たからもういいか」
って気分で、美瑛の南東部を目指したのだった。


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北海道旅行5 ヨークシャーファーム

2012-07-20 08:46:49 | 北海道旅行

2泊目の宿は羊牧場に付属したファーム・インだ。とても広い敷地ながら、
中国から来ている女性がヘルパーとして働いているだけで、家族経営なのだそう。
着いたのは4時で、まず庭に出てみた。宿泊棟脇の花壇には花が咲き乱れていた。


食堂のある棟の壁はバラと蔦でおおわれて、レンガと白い壁によくあっている。

裏側には大輪のクレマチスも咲いていた。
バラは壁以外に、パーゴラやアーチにも誘引してあった。
あとで聞いたところでは、ここはとかちオープンガーデンに参加していて、
なかには観光バスで庭を見に来る団体もあるそう。

庭には野菜の植わったポタジェや、果樹のコーナーもある。
そこで今がちょうど食べごろのハスカップを枝からもいで食べた。
昨日は1粒試食しただけだが、今日はたっぷり味わうことができた。
ハスカップをこんなふうに食べられるなんて、二度とないかもしれない。
このちょっと楕円の青黒い実がハスカップだ。長さは2cm弱。

ブルーベリーやラズベリー、グズベリーもあったが、まだ若い実だった。

羊牧場へ入るには、納屋に置いてある長靴にはきかえてくださいと言われた。
その理由はすぐにわかった。そこらじゅうに羊の落し物が!


牛の場合、乳牛は放牧するが、肉牛は放牧しない。運動不足で霜降りにするためだ。
羊の場合、ここで放牧されている羊たちは主に肉を取るためで、
草原を自由に動き回らせると毛のあいだに枯草などが入り込んで
いい毛が取れないんだそう。はじめは遠くにいた羊だが、だんだん寄ってきた。


大人の羊。


でも、なんといってもかわいいのは子羊で、ぴょんぴょん跳ね回っている。

子どもは早春に生まれるので、これでももうかなり大きくなっている。
生まれたてはもっと跳ね回ってかわいいそう。


右の羊はちょっと口を開けているが、ちょうど鳴いているところ。
このかなりしゃがれた低い声が、近くで聞くと信じられないくらい大音量なのだ。

このあと牧羊犬が羊を追いこむところを見せてもらった。
ボーダーコリー(ベイブに出てきた犬種ね)は賢いと聞いていたが、
ほんとうにじょうずに羊をまとめて、納屋の方へ誘導していく。
2匹だけどうしても言うことを聞かず動こうとしなかったのはご愛嬌。

牧場には虫がいっぱい飛んでいたが、どうやらブユが混じっていたらしく、
手の甲に2ヵ所と首に1ヵ所、刺されて(ブユだから噛まれて カナ)しまった。

夕食のメインディッシュ、ラムステーキ。意外にクセがなかった。


夕食後また庭をぶらついた。オーナーのお母さん(80歳)は
ハスカップの実をいただいたときにも案内してくれたが、話好きで、
このときも見かけて話しかけたら、ガーデニングのことなど話がはずんだ。

次の日は予報通りの雨。部屋の窓から見た景色。写真ではわからないが雨降りだ。


朝食のパンとジャム、クリームチーズはお代わり自由だったが、
わたしは小パック入りのジャムでなく、ここの自家製ジャムを選んだ。

パンの手前、左にあるのがグズベリージャム、真ん中がハスカップジャムだ。
グズベリージャムはちょっとすっぱかった。

この日は富良野へ行くつもりだったが、雨ってことでチェックアウト時間ぎりぎりまで
ここにいた。小降りになったとき、かさを差して庭を歩いたりもした。
雨でも羊は同じように草原で草を食んでいるのだった。


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