ただの飲べい仲間である「東京利き酒会?」のメンバー3人、錦糸町で落ち合い押上の「まるい」にブラブラ歩いて向かう。
「まるい」に着いたが開店前であったにも係わらず予約でいっばいであった。店前で親父さんから申し訳なさそうに丁寧に謝られた。仕事中も変わらない実に人の良さが滲みてでいる。最近のネットでの評判か次からは予約が必要と実感した。
気分を切り替え、すぐに、あの伝説の生ホッピーの同じ押上の「大黒屋」へと直行。女将さんが暖簾を出していた。それでも先客あり恐るべし。めったにお目にかかれない生ホッピーは当然のこと、ここで評判の煮込みを食す。豆腐が多くオーソドックスな旨さに食べ応えがある。モツ焼きは小ぶりであるが一皿5串450円下町価格である。親父さんは常連さんと話が夢中であるが、こちらの注文には即座に対応してくれるところは、さすがである。氷が入っていない分、焼酎のアルコールが最後まで変わらない生ホッピーは旨さが継続する。
一人ホッピー3杯飲んでお勘定4300円支払い、次の「やきとん一番」へと向かう。錦糸町、押上間の縦走である。「やきとん一番」ではなんと行っても大ぶりのモツ焼き、レバ、ハツ、ガツなとの刺身類は実に質・量とも特筆ものである。刺身は小皿に醤油などを付けて食べるのではなく、ショウガ、ニンニクなどと共に直に酢と醤油をかけて、しみ込むまでつけて食す。これが実に旨い。評判浅漬けも注文する。
酎ハイ2杯飲んで、次の浅草へ向かう。目指す浅草は本日の飲ん兵衛ぶらり旅の締めを寿司でと松屋そばの「魚河岸寿司」に入る。カウンターは一杯だったが旨い具合にテーブルが一つ空いていた。「魚河岸寿司」では刺身のおまかせとにぎりを2~3品。最初から日本酒正2合を2回お代わりした。確か菊正であったか忘れてしまった。
最近の「利き酒会」は追求心は露のかけらほど無い。それでいいのだ楽しければ。ここはネタが新鮮の上にとびきり安いときているから、競馬のある日は並ぶのは覚悟の上で、雨模様のこんな日でもない限り一発で座れるなんぞ奇跡に近い。幸い雨模様、一発であった。勘定は二人で4300円なんか儲けた気がした一日であった。