散日拾遺

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1月10日 ローランド・ヒル

2024-01-10 18:25:10 | 日記
  晴山陽一『新版 365日物語 上巻: すべての日に歴史あり . Kindle 版』

1月10日 ヒルによって世界初の郵便切手制度が創設される

> 1840年1月10日、イギリスの教育者・事業家、ローランド・ヒル 卿によって、切手と消印という近代郵便の制度が創設された。この日試験的に発行された 切手は、 額面1ペニーのもので、当時の英国女王ヴィクトリアの横顔が黒地に印刷されていたため、「ペニー・ブラック」と呼ばれた。
 その年の5月には「ペニー・ブラック」が量産され始めたのに続き、青地に印刷された「ペンス・ブルー」と呼ばれる額面2ペンスの切手も発行され、郵便制度が一般にも広く利用されるようになったのである。

 愛媛新聞に『ゆうびんの父』が連載されていること、前にも書いた。在京中は読めないから、いずれ書籍化されるのを楽しみにしている。日本の切手発行の経緯もきっと紹介されることだろう。
 インターネット検索したところ、日本最初の切手は「竜文切手」と呼ばれるもので、明治4(1971)年の発行とある。イギリスに遅れること30年、このあたりから後発日本の急追が始まる。

https://www.npb.go.jp/ja/museum/tenji/gallery/ryuumon.html#:~:text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E7%99%BA%E8%A1%8C%E3%81%95%E3%82%8C,%E3%81%A9%E3%81%86%E3%82%8D%E3%81%8F%E3%81%96%E3%82%93%EF%BC%89%EF%BC%9E%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

 ところで郵便料金がまた値上がりするのだとか。封書110円、はがき85円と聞いてさすがに絶句した。
 人々が年賀状を書かなくなり、ハガキ収入の減ったことが値上げの一因とテレビで見たが、値上げとなれば年賀状を書く人はさらに減るだろう。僕自身も書くことを止めはしないが、年金生活に備えて枚数は極力抑えるつもりである。これが本当に収支改善につながるものかどうか、むしろ瀕死の病人にとどめを刺すことになりはしないか。
 じゃあどうすると訊かれて名案もないのだが、何かハガキを書きたくなるような策こそ求められるはずだ。郵便事業の赤字対策というだけでなく、手紙やハガキを書くという文化習慣を、若い人々に継承するためにも必要なことである。

Ω