一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1572   庭仕事休める指に秋時雨      洋子

2015年09月05日 | 

  歳時記に、「時雨とは、さっと降ってさっと上がり、時には断続し、時にはしばらく降り続く雨をいう。冬の初めごろから中ごろにかけて多く降る。山から山へあたかも夕立のように移動しながら降ったり、対岸は日が当たっているくせに、こちら側は降っていたり、なかなか趣が深い。北国に多く、京都の時雨は昔から名高い」とある。秋に降る時雨は、秋時雨である。

  さてこの句、庭仕事を休んでいたら、頭でも体でも足でも手でもなく、なんと指に雨が降って来た、という。たぶん、たった一滴であろう、まず指に雨が降り出したのだ。自然界の良くあることではあるが、作者の驚きが感じられる。そして、それはパラパラと降り、しばらくして止んだのであろう。

サルスベリ(百日紅)

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