一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3027  炎帝やマスクマスカラ背にリュック  関谷豊狂

2024年01月20日 | 多留男会合同句集「天岩戸」

 令和二年二月、豪華客船ダイヤモンド・プリンス号において何か得体のしれない伝染病が蔓延したという「ニュース」が伝えられました。やがてその原因が新型コロナウイルスと判明し、連日、テレビや新聞で全世界の国々の感染状況や死者数が報じられるようになりました。半面自分の周りでは全く見えないために、当初は、まだまだ他所事の様に受け止めていました。

 ところが、その内にソーシャルデスタンスだの何の彼のと新型コロナ感染防止の施策が次々と日本社会に打ち出され、否応なしにその空気に押し流されいつしか感染予防が日常生活に溶け込んでいきました。

 このような状況の中、日本で開催されるオリンピックが延期されたり、ロシアのウクライナ侵攻が勃発するなどこれまでの常識では考えられない重大事件が次々と起こり、正に世紀末の様相を呈しました。

 掲句は、日常必需品のマスクを付けているギャルの様子ですが、コロナは感染法上、「五類」に移行しマスクは本人の判断と言われていますが、当面マスクは日本社会から消えることは無いと思います。

私には異常と言う他に言葉がありません。

(合同句集「天岩戸」より 関谷豊狂記)

キスイセン(黄水仙)

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