一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2245  第303 岩戸句会 令和3年11月  

2021年12月03日 | 岩戸句会

つわぶきや戻らぬ人を見送りて   洋子

冬耕の男しだいに土の中  

 

日向ぼこコロッケ色の猫も来て     凛

色褪せぬ赤い糸あり時雨傘       〃

 

五十年世のこと忘れ浮寝鳥     鯨児

野山の色それを肴に入り日酒       

 

冬の海めぐみちゃんとその母のこと  さくら

冬うらら少女の声の男の子       〃

 

冬めくや逢初橋を通るたび       裕

鳴き上手熱海湾にも浜千鳥       〃

 

どうしても三辺余る炬燵かな     光子

一斉に軽きステップ木の葉雨      〃

   

山寺の梢にぶらり烏瓜        イ ヨ

あたたかの十一月や深呼吸       〃

 

沈む日の光集めて木の葉雨      沙 会

マフラーも包みおほせぬ想いかな    〃

 

虹色の夕日海注す冬初め        鞠

初冬の朝焼けの中小舟引く       〃

 

秋の海瑠璃色映る極楽よ       黄 玉

幸せに涙が滲む木の葉雨        〃

 

錦秋や山に浮き立つ崖の家      豊春 

秋深し校舎裏より細き声

  

サンドウィッチの鋭三角形天高し   薪  

牛糞乾く野原飛び交う秋の蝶 

 

黒板の小枯しの音消し残る      炎火 

竹ぼうき細みとなりぬ木の葉雨

   

お重詰め招福おせち愛犬用      パピ 

二人では広すぎる家毛糸編む

   

 

ガーリックバター馥郁小春パン    雲 水

百三十七億年や神の旅         〃

 


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