一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1875   第254回 岩戸句会 10月

2017年11月01日 | 

たおやかに紫式部揺れるのみ    洋子

焼きたてのパン切り分けし菊日和  〃

 

ログ屋根へ何の実落つる夜更哉   佳津

園丁の鋏にくづれ秋の薔薇     〃

 

秋の海人いっぱいの近未来     歩智

無愛想に大根抜いて深呼吸     〃

 

海辺よりビルの重なる秋の空    豊春

秋の海卵サンドと缶ビール     〃

 

木の実落つ水に浮くもの沈むもの  海人

こんな世は愛しき人と新走     〃

 

秋の海流木くわえ犬走る      美部

秋の海行き交う波で踊る砂     〃

 

温め酒話せば長くなるばかり    さくら

早起きの弟追ふた栗拾ひ       〃 

 

秋高し旅してみたき雲ひとつ    沙会

まだ誰のものでもあらぬ青き柿    〃

 

静けさが身にしみるほど秋の暮   貴美

秋寒やお昼はザルよりカケにしよ   〃

 

引き出しに古りし木の実の生命かな 雲水

秋寒し野良猫眠る薪の上       〃


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1874   たおやかに紫... | トップ | 1876   秋の海人いっ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事