今回取り上げますのは、三丘翔太さんの10月16日発売の新曲『ゆうなぎの唄』です。
三丘さんは若手演歌歌手の中でも異色の存在といっていいでしょう。カラオケ喫茶を営む祖父母の影響で幼い頃から演歌に興味を持ち、高校1年でNHKのど自慢のチャンピオンになっています。
異色なのは昭和の懐メロが得意で、1000曲を超えるレパートリーがあることでしょう。YouTubeでは「三丘翔太ちゃんねる」を開設し、ひとり紅白歌合戦、懐メロボーイ名曲コレクションといったコンテンツでその豊富なレパートリーを披露しています。
「懐メロボーイ」「懐メロの伝道師」といったキャッチフレーズがそんな彼の特徴をよく表しています。
さて、新曲の『ゆうなぎの唄』は恋愛ソングではなく、海辺の街で暮らす人々の情景をゆったりした三拍子のメロディーにのせて歌う、哀愁感ただよう素晴らしい曲です。
こういう曲は三丘さんの真骨頂といってよく、その歌唱は聴く人それぞれが持つ、故郷や過ぎた日々への懐かしさを感じさせるものだと思います。
1番では子ども達をやさしく見守る人々、2番では漁師が仕事に精を出す姿、3番では街のなごやかな団らんの様子、とそれぞれ味わい深い歌詞で表現されています。
作詞は前田たかひろ氏で、この方は安室奈美恵さん、KinKi Kids, ももいろクローバーZなど主にJ-POPの歌詞を書いており、この曲はちょっと異分野と言えるでしょう。
作曲は演歌の名人である師匠の水森英夫氏です。
この曲は演歌ファンにも、歌謡曲ファンにも、また懐メロの好きな人にもお勧めできますし、カラオケで歌えばきっと心地よいと思います。
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