♬ 歌・唄・詩の日々

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北山たけし “月うるる”

2024年12月01日 | 演歌・歌謡曲

男性歌手の曲が続きます。歌謡曲系が2曲続いた次に取り上げますのは、情緒たっぷりの哀愁ただよう本格演歌で、11月10日発売の北山たけしさんの新曲『月うるる』です。

ちょっとユニークなタイトルで、それが印象的なことも私が注目するきっかけになりました。「うるる」という言葉は実際にはないようで、「潤む」から来た「うるうる」と同じ意味で使っているようです。

見ている人の目が涙でうるんでいるので、月がうるんで見えるわけです。

北山たけしさんの曲は6年前に『津軽おとこ節』を取り上げて以来で、その後あまり印象に残る曲はなかったのですが、この『月うるる』は、すぐに刺さりました。

曲の内容は、男性主人公が一人で月を眺めながらコップ酒を飲み、別れた相手の女性のことを思い出し、未練心にひたるといったものです。

冒頭に出てくる「しまい忘れた風鈴ちりり」、3番の「月にのの字のまじないひとつ」といった歌詞は、なかなか工夫されていて、この曲の情感を引き立てていると思います。

作詞は榛澤洋子氏という新しい方で、この曲で今年の日本作詩大賞新人賞を受賞しています。確かにうまく作られた歌詞で、お上手だと思いますので、演歌界での今後の活躍を期待したいです。

作曲は演歌界のベテラン、徳久広司氏で、王道のマイナー演歌のメロディーできっちりまとめている感があり、聴いていてすごく落ち着いた気分になれます。

これは演歌ファンには自信を持っておすすめできる曲で、カラオケでもきっと気分良く、主人公の想いに寄り添って歌える曲だと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=1ilwVW-xJx0


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