このところ男性歌手の曲にいいものが多く、これで4曲続けて男性になります。
今回取り上げますのは、若手演歌の松尾雄史さんの12月4日発売の新曲『ゆう子』です。
松尾雄史さんはちょっと粘っこいような、くせのある歌い方に特徴があり、R音の巻き舌もよく使います。そういったところが演歌の持つ味わいを引き立てている感じがします。
前曲の『赤羽ノスタルジー』では、やや歌謡ポップスのほうにシフトした感じでしたが、今回の『ゆう子』はメジャーの王道演歌で、内容的にも情感のあふれたいい曲に仕上がっていると思います。
曲の内容としては、男性主人公がどういういきさつかは分かりませんが、「ゆう子」という不幸を一身に背負ったような女性と出会って心ひかれ、しあわせにしたいと願う心情を表現しており、その想いがひしひしと伝わってくる感じです。
曲調はゆったりとしていて、サビの「ゆう子 ゆう子」と呼びかけるようなメロディーが聴かせどころになっています。
作詞は福田こうへいさんの『南部蝉しぐれ』など多くの演歌名曲を書いている久仁京介氏、作曲は師匠でベテランの水森英夫氏です。
割と覚えやすいメロディーだと思いますので、カラオケでは人気が出そうですし、演歌ファンを中心に広くおすすめしたい曲です。
松尾雄史さんはこのところ次々にいい曲を歌っていて、若手男性演歌歌手の中でも存在感を示してきています。これからのますますの活躍を大いに期待したいものです。
https://www.youtube.com/watch?v=Fj-b9Arrzbk
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