
いやはや何ともすごい新人演歌歌手が出てきました。朝花美穂さんは鳥取県米子市出身の19歳で、5月9日に「なみだの峠」でデビューしました。
彼女は幼い頃から祖母の影響で演歌を歌っていたとのことで、2016年にNHK「のど自慢」でチャンピオンになっています。
一般的には19歳くらいでデビューする演歌歌手の場合は、恋へのあこがれとか故郷を想うといった内容の曲が多いのですが、この「なみだの峠」は幼い娘と生き別れになった母親の心情がテーマというのが際立っています。しかも芝居のようなせりふが間に入ります。
言うなればかなり古いタイプの、浪曲や大衆演劇を思わせるような内容です。それというのも彼女の趣味が大衆演劇の観劇というのですから、なるほどと思いました。
歌唱は堂々たるもので、すでに貫禄を感じさせます。あまり他の歌手になぞらえる必要はないかもしれませんが、島津亜矢二世というイメージでしょうか。
演歌のいろんな名曲を彼女のカバーで聴いてみたいと思いますし、これから様々なタイプの曲にチャレンジしていってほしいとも思います。
今後の活躍が本当に楽しみな大型新人の登場です。将来の演歌界を背負って立つような歌手になってほしいと期待しています。