社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月4日(金)

2013年01月08日 13時07分14秒 | 2013年

  7時半起床。朝食はビュッフェ。

  8時半前にホテルを出て、RERでサン・ミッッシェル・ノートルダム駅(St-Michel Nortre-Dome)へ。そこから川を渡ってシテ島へ渡り、まずはサント・シャペルへ。パリ最古のステンドグラスのある教会である。ここのステンドグラスは、まさに圧巻の一言。思わず息をのむほど美しい。しかも、それらが全体で聖書の物語を辿っているというのだから驚きだ。


なんか、ディズニーランドのホーンテッドマンションテイストな地下鉄の看板。


セーヌ川を渡る。


入口で聖母マリアが迎えてくれる。

  続いては、すぐ隣にあるコンシェルジュリー(王室管理府)へ。フランス革命時に多くの貴族が収容されていたという牢獄で、マリー・アントワネットも最期の時をここで過ごした。そんな彼女の独房生活を再現した部屋もあり、昨日訪れたヴェルサイユ宮殿と比べるとその落差に驚かされる。彼女は、一体どんな気持ちで最期の時を過ごしたのだろう。

フランス最高裁判所。


コンシェルジュリーに収容されていた囚人の名簿が掲示されている。


牢屋の中の様子。


マリー・アントワネットへの祈りを捧げる礼拝所もある。


中庭では、囚人たちが自由な時間を過ごせたらしい。


マリー・アントワネットの独房。


ずっと看守に監視されていたのだろうか。

  ここで再び友人とはぐれてしまったが、昨日のこともあったので大丈夫だろうと、そのまま観光を続ける。まずは、セーヌ川沿いにある古本市に顔を出し、父へのお土産にフランスの作家のものを一冊購入する。お店のおばさんが「Good choice!」と言うので「またまたー」と思っていたが、どうやら結構有名な作家らしく、過激な作風が特徴で、あのミシェル・フーコーからも絶賛された作家らしい。ただ、本のタイトルが「売春」なのが、父へのプレゼントとしては少し気になるところである。


Pierre Guyotat著『Prostitution』

  再びシテ島に戻り、ノートルダム大聖堂へ。ここの神聖な雰囲気は、これまでに体験したことのないものだった。観光客がたくさん歩き回っているにも関わらず、一方で熱心に祈りを捧げている人も数多くいて、空気が張り詰めている。私も身廊の席に座り、しばらく祈ってみた。何か、心が洗われる気がする。ちなみに、ノートルダムは「我ら貴婦人」という意味で、つまりは聖母マリアに捧げられた聖堂ということである。

  地下鉄でモンパルナス・ビヤンヴニュ駅(Montparnasse Bienvenue)へ移動し、「TY BREIZ」でガレットと食べる。注文はおすすめだというハム、チーズ、卵のガレット。香ばしいガレットとハムの塩み、チーズの濃厚さと卵の甘みがうまくマッチし、非常に美味しいガレットだった。

  せっかくなので、国鉄のモンパルナス駅に立ち寄り、TGVなどの電車を見る。鉄道マニアとしては、見ず知らずの駅ほど興奮する場所はない。

  一旦ホテルに戻って友人が戻っていないことを確認してから、歩いてルーブル美術館へ。3時間以上歩き回り、「モナ・リザ」や「ナポレオン1世の戴冠式」、「ミロのヴィーナス」、「ハンムラビ法典」などの有名どころを見る。しかし、たったの3時間では全く時間が足りない。それほど広い上に、作品のひとつひとつが思わず目を見張るような大作ばかりなのだ。よくぞここまで集めたものである。ちなみに、私が見た中で最も印象に残ったのは、Sir Henry  Raeburnという画家の描いた「Petite fille tenant des fleurs」(花を持つ少女)という作品である。後に写真を載せるが、幼い女の子の絵で、特に何か特徴があるわけではないものの、つい惹きこまれるのだ。なぜか、この絵だけはどれほど見ても飽きず、むしろなかなか目を離すことが出来なかった。写真は有名どころを中心に載せるが、別に最後のその絵だけを見てもらえればいい。


ハンムラビ法典


Sir Henry Raeburn『Petite fille tenant des fleurs』(花を持つ少女)

  「BOULANGER」というパン屋でタルトやエクレアを購入し、ホテルの部屋に戻って食べる。ここで、友人も部屋に戻ってきた。少し心配していたが、お互い1人の時間を満喫できたようだ。

  友人の希望で、18時からのイルミネーション点滅に合わせて、再びエッフェル塔を見に行く。今度は、セーヌ川の川岸から眺めた。近くから見るイルミネーションの美しさといったら言葉では言い表せないほどで、所定の5分間があっという間に過ぎ去っていった。こんな綺麗な夜景はこれまで見たことがないし、おそらくこれからもなかなかお目に掛かることはないだろう。

  ホテルの近くまで戻り、牡蠣の看板が出ていてずっと気になっていたレストラン「Les Miniseeres」で夕食。スターターは、当然牡蠣。メインは、奥さんが日本人だという店員オリビエさんのアドバイスを元に、タラを注文。まずは牡蠣。スターターで9個は多いかと思っていたが、あまりに美味しくてポンポン口に放り込んでしまい、むしろ足りないくらいだった。そして、更に美味しかったのがメインのタラ。白身魚とネギ、クリームソースの相性が抜群で、感動すら覚える美味しさだった。デザートは、アイスクリーム。これまたオリビエさんのおすすめ。彼は日本にも来たことがあるそうで、何かと私たちのテーブルに気を遣い、色々と話をしに来てくれた。次にまたフランスに来る時は、必ずまたこのお店に来て、美味しい料理を食べ、オリビエさんに会いたい。


パンとソース(お酢?)につけて牡蠣を食べるらしい。


メインのタラが本当に絶品だった。


オリビエさんと。

  部屋に戻り、帰国に向けた荷造り。長いようで、あっという間の旅行が終わろうとしている。


1月3日(木)

2013年01月08日 11時52分34秒 | 2013年

  6時半起床。朝食はビュッフェ形式。さすがはフランス、パンやチーズ、生ハムなんかが充実している。ただ、フランスパンはごく普通の味で、むしろクロワッサンが美味しかった。

イギリスもそうだったが、日本の1階がこっちだと0階というのが面白い。

  7時半過ぎにホテルを出て、ミュゼ・ドルセー駅からRERのC線に乗り、ヴェルサイユを目指す。目的地のヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅(Versailles Rive Gauche)行きの電車がどれかわからず、とりあえず来た電車に乗ったら、見事に目的地へ届けてくれた。昨日に続いてのラッキーである。

  ヴェルサイユ宮殿は、とにかく豪華絢爛。写真を見て頂ければわかると思うが、ここまで豪華にされるともはや感覚が麻痺してくる。そりゃあ革命も起きるよ、という感じだ。こんなに豪華にするには、一体どれだけのお金が掛かったのだろう。

「朕は国家なり」


「パンがないなら、ケーキを食べればいいじゃない♪」


この旅行で一番来たかった場所なので、ここだけは自分の写真を3連発させて頂きました。

  ヴェルサイユ宮殿は、その中だけでなく、周囲の庭園のスケールも半端ない。まず、とにかく広い。端から端までだと、3キロ以上あるらしい。宮殿からマリー・アントワネットの離宮までも、軽く1キロ以上はある。


庭園内で普通にカヌーが行われている。

  昼食は、その庭園の中にあるレストラン「ラ・フロッティーユ」でオムレツを食べる。ふんわり卵の中にハムやチーズ、マッシュルームなどがふんだんに入っていて、とても美味しい。

  長い道のりを歩いて、まずはグラン・トリアノンへ。ルイ14世が愛人マントノン夫人と過ごすために建てたものだそうだが、目的に余りある施設である。凡人の感覚からすれば、「愛人との密会にこんな豪華な建物必要か?」と思うが、どうなのだろうか。

  続いては、個人的に最も楽しみにしていた「マリー・アントワネットの離宮」(プチ・トリアノンとその庭園)へ。マリー・アントワネットというと、「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」という浮世離れっぷりや贅沢三昧のイメージがあるが、愛人との密会場所「愛の神殿」や庭園ののどかな風景、藁葺き屋根の地味な「王妃の家」なんかを見ると、実は非常に心穏やかな人だったのではないかと想像させられる。


愛の神殿。


愛の神殿の中はこうなっている。


王妃の家。

  一旦ホテルに戻り、HISに電話をして帰国日の空港への送迎を予約する。目の前でスリを見てしまったため、大きな荷物を持って地下鉄に乗る気にならなかったのだ。

帰りは、宮殿までバス?に乗る。

  少しの休憩を挟んでから、歩いてオルセー美術館へ。2時間ほど歩いて、ミレーやゴッホ、ゴーギャン、ロダンなどを見て回る。その後は、自由気ままに散策。その中で印象に残った作品をメモしていって気付いたのだが、やけに裸婦の絵が多い。だって、やっぱり女性の裸を綺麗に描いた作品は、目に留まるんだもん。私の美術に対する意識なんて、所詮はその程度のものなのだ。

  RERと地下鉄を乗り継いで、シャルル・ド・ゴール・エトワール駅(Charles de Gaulle Etoile)へ移動し、凱旋門に上る。上からの景色は素晴らしく、シャンゼリゼ通りが華やかにライトアップされていたことや、エッフェル塔が1時間に5分だけのイルミネーション点滅を見ることが出来たのが印象的だった。

ホームドアが設置されている路線もある(これは1号線)。


1号線は、車両も新しい。


これがあれば、降りる駅で迷うこともない。


シャンゼリゼ通り。


ちょうど、フランス軍のセレモニーが行われていた。亡くなった兵士を弔うものだろうか。


螺旋階段を上って上へ。


シャンゼリゼ通り。


雲が掛かってエッフェル塔の上の部分が見えない。


1時間に5分だけのイルミネーション点滅。

  凱旋門を下りたところで友人とはぐれてしまい、仕方がないのでホテルへ戻る。

シャンゼリゼ通りを歩く。


有名な老舗カフェ「フーケッツ」(Fouquet's)

  結局1時間以上帰ってこなかったので心配したが、無事に戻ってきて、何と夕飯を食べてから戻ってきたとのこと。考えられへん。この時点で既に夜10時を回っており、仕方がないのでホテルのすぐ近くのカフェ&バー「Le Saint Germain」で食事をとる。レモネード(withストロベリーシロップ)にオニオンスープ、スズキのグリルを注文。スズキの身が非常に脂がのっていて、とても美味しかった。

 


1月2日(水)

2013年01月08日 10時55分23秒 | 2013年

  5時半起床。朝食はとらずに、6時半過ぎに宿をチェックアウトして、地下鉄でセント・パンクラス駅(St.Pancrass)へ。ここから、ユーロスターに乗る。

最後のロンドン地下鉄。この旅行では、本当にお世話になった。

  チケットの発券でかなり手こずった(予約番号を間違っていた)が、無事にチケットを手に入れ、しばらく駅を散策。

チケット自動発券機。


セント・パンクラス駅。


一体何が見えるのだろう。


実際、こんなカップルがたくさんいる。

  長い行列の出国手続きを終え、いよいよユーロスターとご対面。08:31発のパリ行きである。今回は奮発してスタンダード・プレミア席(1等:日本でいうグリーン車)にしたので、座席は広々としてふかふかだし、食事もついていて快適だった。また、パリまでの間はほとんどユーロトンネルなのかと思っていたが、実際の通過時間は30分にも満たず、大半の時間はフランスの広大な農地を走った。

出国手続き&セキュリティチェックの列。


08:31発は、まだ発車番線が発表されていない。


乗客は、このロビーで待機する。


ユーロスターは20両編成(機関車2両+客車18両)と長い。


荷物棚も大きく、キャリーバッグも載せられる。


スタンダード・プレミア席。


車内サービスの食事。

  予定通り、11:47にパリ(パリ北駅)に到着。非常に大きな駅で、人の数もホームの数も数えきれないほどだ。モビリス(Mobillis)という1日乗車券を購入し、RERというという高速郊外鉄道を乗り継いでミュゼ・ドルセー駅(Musee d'Orsay)へ。パリの電車ではスリが頻発すると聞いていたので、大きな荷物を持っていたこともあって、全神経をフル回転させて警戒する。そのため、電車の写真を撮ることが出来なかった。

パリ北駅に到着。


たくさんの列車がこの駅からヨーロッパ各地へ発車する。


パリ北駅に停車中の電車たち。

  ミュゼ・ドルセー駅で地下鉄に乗り換えるはずが、地下鉄駅の場所がわからずに右往左往しているうちに、ホテルに着いてしまう。この段階では路線図や地図がうまく読めなかったので、これは本当にラッキーだった。ちなみに、パリの滞在先は、地下鉄12号線のリュデュ・バック駅(Rue du Bac)の目の前にある「K+Kホテルケイレ」(K+K Hotel Cayre)。規模がそれほど大きくなく、アットホームでスタッフの皆さんも非常にフレンドリーなホテルである。

リュデュ・バック駅の入口。


K+Kホテルケイレ。


ホテルの部屋からの眺め。

  ホテルに荷物を置き、さっそく観光に出掛ける。地下鉄に乗り、コンコルド駅(Concorde)へ。大きな荷物がなくなり、ようやく地下鉄を楽しむことが出来るようになった。


車両の移動は出来ない。


ドアは自動では開かず、駅に着いてレバーを上げると勢い良く開く。


出口は固く閉ざされているように見えるが、近づくと自動で開く。


外から出口を見るとこんな感じ。


地下鉄内の自販機。一律2ユーロ。


試しに買ってみました。

  最初の目的地は、駅名からもわかるとおり、コンコルド広場である。とにかくめちゃくちゃ広くて賑やかな場所という印象だが、フランス革命時には処刑場だった場所で、マリー・アントワネットもここで断頭台にかけられた。そんな歴史を考えると、今の賑やかさが何とも皮肉に感じられる。しかし、当時は処刑が大きな見世物としてとらえられていたことを考えれば、賑やかという意味では変わっていないのかもしれない。

  地下鉄8号線に乗り、エコル・ミリテール駅(Eccole Millitaire)へ。ここから歩いて、シャン・ド・マルス公園側からエッフェル塔へ向かう。エッフェル塔はとにかく大きく、近づくにつれてどんどんその存在感を増す。ただ、上に登るのは恐すぎるし、行列もすごかったのでやめておいた。

  エッフェル塔近くのカフェレストラン「GUSTAVE」で早めの夕食。スターターにフォアグラ、メインは今日のおすすめだというフィレステーキを選択。フォアグラは、正直なところ全く美味しくなかった。なんじゃこりゃ。チーズとレバーの間のような味である。一方で、フィレステーキはまさに絶品。お肉は分厚くて美味しいし、何よりフランスのマッシュルーム「ボビーヤ」を使ったソースが本当に肉の味を引き立てていた。フレンチマッシュルーム、おそるべし。デザートは、これまたおすすめされたもの。名前は忘れたが、おそらくプリンみたいなものだろう。濃厚な甘さで美味しかった。店員さんも非常にフレンドリーだし、日本語のメニューもあるし、何より料理も美味しいし(フォアグラは除く)、大満足の夕食となった。


自動的にフランスパンが出てくる。


フォアグラ。


友人のスターターはエスカルゴ。


絶品フィレステーキ。何にでもポテトを付けてしまうのはご愛嬌。


デザート。奥は友人のタルト。

  地元のスーパーマーケットに入り、お土産を買う。さすがはフランス、普通のスーパーにも関わらず、ワインの陳列棚がめちゃくちゃ充実していた。実家や職場に各種チョコレート、職場の先輩には香辛料などを購入。店員さんに「ボナネ」と言われて意味がわからなかったが、すぐに「Happy new year」だと教えてくれた。「ボンジュール」(こんにちは)、「ボンソワ」(こんばんは)、「メルシー」(ありがとう)、「シルブプレ」(お願いします)、「セボン」(おいしい)、「ラディシオン」(お会計)に加えて、新たな言語を手に入れた。これだけ知っていれば、あとはどうにでもなる。

パリは、街を歩くだけでも楽しい。


ごく普通に美術品のお店がある。


スーパーのお菓子コーナー。


さすがはフランス。

  ホテルに戻ろうとコンコルド駅から地下鉄に乗り込んだ瞬間、目の前に立っていた男性が私の前に乗り込んだ女性のカバンに素早く手を入れるところを目撃する。結果的には何も取れていなかったが、その手の動きの早さたるや半端なかった。しかも、そのスリがいかにも怪しそうな若者やみすぼらしい格好の人ではなく、ごく普通のビジネスマン風のおじさんだったので、余計に驚いた。そこから電車を降りるまで、犯人から目を離さず、自分のカバンを目の前で抱え、チャックをしっかりと握っていたのは言うまでもない。

  ホテルに戻ってから近くのスーパーへ行き、果物やデザート、ワインやおつまみを購入して部屋で食べる。果物(マスカットとプラム)は甘みがほとんどなくて、とても食べられるものではなかったが、生ハムはやはり美味しかった。

ベビー用品のお店もお洒落だ。


使いづらいカート。


1月1日(火)

2013年01月08日 09時25分37秒 | 2013年

  6時半起床。今日の朝食は、フルーツサラダを選んだ。

  地下鉄を乗り継ぎ、セント・ジョンズ・ウッド駅(St.John's Wood)へ。閑静な住宅街を5分ほど歩くと、ビートルズのCDジャケットで一躍有名になったアビーロードに着く。なんてことはない横断歩道なのだが、他にも観光客が数組来ていて、同じポーズで写真を撮っていた。もちろん、私たちもだが。

途中、Baker Streetという駅を通った。

  再び地下鉄に乗り、セント・ポール駅(St.Paul's)へ。セントポール大聖堂を訪問する。中は写真撮影が禁止されているので写真では伝えられないが、身廊、ドーム、礼拝堂、地下のクリスプと本当に見所満載で、その神聖かつ荘厳な雰囲気は、何とも言い表せない素晴らしさがあった。また、ここはドームの上に登ることができ、階段はきついし高所恐怖症の人間にはかなり厳しい環境だが、上から眺めるロンドン市内の景色は本当に素晴らしいものだった。

  大聖堂の裏(駅の近く)のキオスク的な配置のパン屋で軽く食事をとる。ビーフなんちゃらというサンドを注文したら、塩こしょうとトロッとしたソースでガツンとインパクトのある牛肉サンドが出てきて、とても美味しくて驚いた。

  バスに乗り、ウエストミンスター寺院を目指す。また2階の一番前の席に座ることが出来たのだが、ニューイヤーパレードが行われる関係でバスの運行ルートが大きく変更になっていて、かなり歩くことになった。ただ、その分景色の良い道を通ってくれたので、むしろラッキーだったのかもしれない。


ロンドン・アイ。


ウエストミンスター寺院とビッグベン。ここへ行きたい。


ニューイヤーパレード的なもの。

  ウエストミンスター寺院もまた、非常に神聖な場所だった。エリザベス女王の戴冠式やダイアナ妃の葬儀、最近ではウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式と、ロイヤルファミリーご用達の寺院だけのことはある。運良く祈祷の場面にも遭遇することが出来たし、席に座って目をつぶると、本当に神様が目の前にいるんじゃないかと思うほどの雰囲気だった。

  続いては、ビッグベンへ。残念ながら中に入ることは出来なかったが、その外観はまさに圧巻の一言。こんな場所が国会なら、私も議員になりたいと思った。

  地下鉄でビクトリア駅(Victoria)へ移動し、バッキンガム宮殿へ。内部や近衛兵の交代式の見学は出来なかったが、目の前にエリザベス女王の家があるというのは、何とも不思議な感覚だった。


新しい車両だ。

  地下鉄でスローン・スクエア駅(Sloane Square)へ移動し、友人が職場の先輩に頼まれた買い物をしたいということで、ブランドショップの並ぶ地区へ。途中で道を間違えて反対方向に歩いてしまったのだが、おかげでブラックキャブ(タクシー)に乗る機会を得た。ただ、そうまでしてたどり着いたお店はお正月休みをとっていた…。

ブラックキャブに乗車。


お正月休みで閑静なブランド街。

  どうしても「ドーヴァー・ソウル」(Dover Sole:舌ビラメ)が食べたいという私のワガママでそれが食べられるレストランを探し歩き、ようやく見つけた「Signor Sassi」で夕食。スターターの「ロブスターのカクテルサラダ」が抜群に美味しくて、期待は高まる。そして、念願のドーヴァー・ソウルとご対面。初日のローストビーフと並んで、私がロンドンでどうしても食べたかった料理である。レモンと塩こしょうというシンプルな味付けだが、いやだからこそ、ヒラメそのものの美味しさがよくわかる。期待以上に美味しい味だった。


ロブスターのカクテルサラダ。


パンにつけて食べるらしい。


友人のスターターは、ホワイトアスパラガス。


念願のドーヴァー・ソウル。

  ハマー・スミス駅までバスで戻り、スーパーでデザートを購入して部屋で食べる。外食もいいが、スーパーで物珍しい食べ物を探すのも面白い。ちなみに、先日も書いたが、イギリスの牛乳が美味しいと感じた。

左下のキャラメルヨーグルトはちょっと厳しい…。