社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月7日(月)

2013年01月08日 13時29分54秒 | 2013年

  6時起床。発熱、吐き気、下痢による攻撃が続いており、仕事は休んで病院へ。診察の結果は、ノロウイルス。ただ、検査をしたわけではないので、もしかしたらフランスの最終日に食べた牡蠣が原因の可能性もある。まあ、原因は何であれ、常にトイレを意識しつつ寝ながら過ごすことになった。

  ノロウイルスの唯一の利点は、食欲が全くなくなることである。大体、無理に食べてもすぐに戻ってくる。そのため、口にするのはアクエリアスのみ。これが何日続くか知らないが、確実に痩せるだろう。むしろ、かなり苦しいので、痩せるぐらいしてくれないとやっていられない。


1月6日(日)

2013年01月08日 13時25分46秒 | 2013年

  予定より30分ほど遅れ、7時半前に羽田に到着。全ての手続きを終えて、解放されたのが8時半過ぎ。友人と別れ、京急とJRを乗り継いで本郷台へ戻る。

  9時過ぎに帰宅し、荷解きをしてすぐに洗濯し、そのままコタツで爆睡。

  起きたら15時過ぎで、一気に体調が悪くなっていた。朝から何も食べていないのに全く食欲がなく、寒気がするので熱を測ったら、38度を超えていた。しかも、夜からは下痢と吐き気に襲われ、上から下からひどいことになった。


1月5日(土)

2013年01月08日 13時24分55秒 | 2013年

  5時半起床。6時半にホテルをチェックアウトし、急いで昼食を食べてから、送迎サービスの車に乗ってシャルル・ド・ゴール空港へ。この空港は、本当に大きい。大き過ぎて、全体像が把握できないほどだ。

  窓口のオープンと同時に搭乗手続きを済ませ、出国手続きやセキュリティチェックも終えてから、搭乗口近くにあるカフェ「LADUREE」で休憩。確か、マカロンの有名なお店だ。注文は、ミントシロップ入りのレモネード(炭酸水)に、おすすめだというチキンパイ。ソースに私の大好きなフレンチマッシュルーム(ボビーヤ)が使われており、最後にもう一度食べることが出来た。このソース、日本でも売っているのだろうか。

ゲートまでは、電車で移動する。


ミントシロップのレモネードは、モンダミンみたいな味がする。


フレンチマッシュルーム「ボビーヤ」


デザートは、キャラメル、アプリコット、ラズベリーのシャーベット。

  その後、残ったユーロを日本円に両替してから、空港内をブラブラして過ごす。


PS3で遊べるコーナーがある。


子どもの遊ぶスペースも用意されている。


寝ころべる施設まである。


搭乗口に到着。

  シャルル・ド・ゴール空港11:00発のJAL042便に乗り、羽田空港を目指す。所要時間は約12時間の予定だったが、混雑で離陸が30分以上遅れ、実際には13時間以上飛行機に乗っていた。飛行機の中では、延々とこのブログの原稿を書いていた。私があまりにずっと起きているので、CAさんが心配して「ずっと起きていらっしゃるようですが、大丈夫ですか?」と聞きに来たりした。しかし、ガイドブックや各施設のパンフレット、撮った写真などを見ながら振り返り、こうして日記を書くというのは、旅行を再体験するようなもので、とても楽しい。

離陸前。前方に飛行機が詰まっている。


1月4日(金)

2013年01月08日 13時07分14秒 | 2013年

  7時半起床。朝食はビュッフェ。

  8時半前にホテルを出て、RERでサン・ミッッシェル・ノートルダム駅(St-Michel Nortre-Dome)へ。そこから川を渡ってシテ島へ渡り、まずはサント・シャペルへ。パリ最古のステンドグラスのある教会である。ここのステンドグラスは、まさに圧巻の一言。思わず息をのむほど美しい。しかも、それらが全体で聖書の物語を辿っているというのだから驚きだ。


なんか、ディズニーランドのホーンテッドマンションテイストな地下鉄の看板。


セーヌ川を渡る。


入口で聖母マリアが迎えてくれる。

  続いては、すぐ隣にあるコンシェルジュリー(王室管理府)へ。フランス革命時に多くの貴族が収容されていたという牢獄で、マリー・アントワネットも最期の時をここで過ごした。そんな彼女の独房生活を再現した部屋もあり、昨日訪れたヴェルサイユ宮殿と比べるとその落差に驚かされる。彼女は、一体どんな気持ちで最期の時を過ごしたのだろう。

フランス最高裁判所。


コンシェルジュリーに収容されていた囚人の名簿が掲示されている。


牢屋の中の様子。


マリー・アントワネットへの祈りを捧げる礼拝所もある。


中庭では、囚人たちが自由な時間を過ごせたらしい。


マリー・アントワネットの独房。


ずっと看守に監視されていたのだろうか。

  ここで再び友人とはぐれてしまったが、昨日のこともあったので大丈夫だろうと、そのまま観光を続ける。まずは、セーヌ川沿いにある古本市に顔を出し、父へのお土産にフランスの作家のものを一冊購入する。お店のおばさんが「Good choice!」と言うので「またまたー」と思っていたが、どうやら結構有名な作家らしく、過激な作風が特徴で、あのミシェル・フーコーからも絶賛された作家らしい。ただ、本のタイトルが「売春」なのが、父へのプレゼントとしては少し気になるところである。


Pierre Guyotat著『Prostitution』

  再びシテ島に戻り、ノートルダム大聖堂へ。ここの神聖な雰囲気は、これまでに体験したことのないものだった。観光客がたくさん歩き回っているにも関わらず、一方で熱心に祈りを捧げている人も数多くいて、空気が張り詰めている。私も身廊の席に座り、しばらく祈ってみた。何か、心が洗われる気がする。ちなみに、ノートルダムは「我ら貴婦人」という意味で、つまりは聖母マリアに捧げられた聖堂ということである。

  地下鉄でモンパルナス・ビヤンヴニュ駅(Montparnasse Bienvenue)へ移動し、「TY BREIZ」でガレットと食べる。注文はおすすめだというハム、チーズ、卵のガレット。香ばしいガレットとハムの塩み、チーズの濃厚さと卵の甘みがうまくマッチし、非常に美味しいガレットだった。

  せっかくなので、国鉄のモンパルナス駅に立ち寄り、TGVなどの電車を見る。鉄道マニアとしては、見ず知らずの駅ほど興奮する場所はない。

  一旦ホテルに戻って友人が戻っていないことを確認してから、歩いてルーブル美術館へ。3時間以上歩き回り、「モナ・リザ」や「ナポレオン1世の戴冠式」、「ミロのヴィーナス」、「ハンムラビ法典」などの有名どころを見る。しかし、たったの3時間では全く時間が足りない。それほど広い上に、作品のひとつひとつが思わず目を見張るような大作ばかりなのだ。よくぞここまで集めたものである。ちなみに、私が見た中で最も印象に残ったのは、Sir Henry  Raeburnという画家の描いた「Petite fille tenant des fleurs」(花を持つ少女)という作品である。後に写真を載せるが、幼い女の子の絵で、特に何か特徴があるわけではないものの、つい惹きこまれるのだ。なぜか、この絵だけはどれほど見ても飽きず、むしろなかなか目を離すことが出来なかった。写真は有名どころを中心に載せるが、別に最後のその絵だけを見てもらえればいい。


ハンムラビ法典


Sir Henry Raeburn『Petite fille tenant des fleurs』(花を持つ少女)

  「BOULANGER」というパン屋でタルトやエクレアを購入し、ホテルの部屋に戻って食べる。ここで、友人も部屋に戻ってきた。少し心配していたが、お互い1人の時間を満喫できたようだ。

  友人の希望で、18時からのイルミネーション点滅に合わせて、再びエッフェル塔を見に行く。今度は、セーヌ川の川岸から眺めた。近くから見るイルミネーションの美しさといったら言葉では言い表せないほどで、所定の5分間があっという間に過ぎ去っていった。こんな綺麗な夜景はこれまで見たことがないし、おそらくこれからもなかなかお目に掛かることはないだろう。

  ホテルの近くまで戻り、牡蠣の看板が出ていてずっと気になっていたレストラン「Les Miniseeres」で夕食。スターターは、当然牡蠣。メインは、奥さんが日本人だという店員オリビエさんのアドバイスを元に、タラを注文。まずは牡蠣。スターターで9個は多いかと思っていたが、あまりに美味しくてポンポン口に放り込んでしまい、むしろ足りないくらいだった。そして、更に美味しかったのがメインのタラ。白身魚とネギ、クリームソースの相性が抜群で、感動すら覚える美味しさだった。デザートは、アイスクリーム。これまたオリビエさんのおすすめ。彼は日本にも来たことがあるそうで、何かと私たちのテーブルに気を遣い、色々と話をしに来てくれた。次にまたフランスに来る時は、必ずまたこのお店に来て、美味しい料理を食べ、オリビエさんに会いたい。


パンとソース(お酢?)につけて牡蠣を食べるらしい。


メインのタラが本当に絶品だった。


オリビエさんと。

  部屋に戻り、帰国に向けた荷造り。長いようで、あっという間の旅行が終わろうとしている。


1月3日(木)

2013年01月08日 11時52分34秒 | 2013年

  6時半起床。朝食はビュッフェ形式。さすがはフランス、パンやチーズ、生ハムなんかが充実している。ただ、フランスパンはごく普通の味で、むしろクロワッサンが美味しかった。

イギリスもそうだったが、日本の1階がこっちだと0階というのが面白い。

  7時半過ぎにホテルを出て、ミュゼ・ドルセー駅からRERのC線に乗り、ヴェルサイユを目指す。目的地のヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅(Versailles Rive Gauche)行きの電車がどれかわからず、とりあえず来た電車に乗ったら、見事に目的地へ届けてくれた。昨日に続いてのラッキーである。

  ヴェルサイユ宮殿は、とにかく豪華絢爛。写真を見て頂ければわかると思うが、ここまで豪華にされるともはや感覚が麻痺してくる。そりゃあ革命も起きるよ、という感じだ。こんなに豪華にするには、一体どれだけのお金が掛かったのだろう。

「朕は国家なり」


「パンがないなら、ケーキを食べればいいじゃない♪」


この旅行で一番来たかった場所なので、ここだけは自分の写真を3連発させて頂きました。

  ヴェルサイユ宮殿は、その中だけでなく、周囲の庭園のスケールも半端ない。まず、とにかく広い。端から端までだと、3キロ以上あるらしい。宮殿からマリー・アントワネットの離宮までも、軽く1キロ以上はある。


庭園内で普通にカヌーが行われている。

  昼食は、その庭園の中にあるレストラン「ラ・フロッティーユ」でオムレツを食べる。ふんわり卵の中にハムやチーズ、マッシュルームなどがふんだんに入っていて、とても美味しい。

  長い道のりを歩いて、まずはグラン・トリアノンへ。ルイ14世が愛人マントノン夫人と過ごすために建てたものだそうだが、目的に余りある施設である。凡人の感覚からすれば、「愛人との密会にこんな豪華な建物必要か?」と思うが、どうなのだろうか。

  続いては、個人的に最も楽しみにしていた「マリー・アントワネットの離宮」(プチ・トリアノンとその庭園)へ。マリー・アントワネットというと、「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」という浮世離れっぷりや贅沢三昧のイメージがあるが、愛人との密会場所「愛の神殿」や庭園ののどかな風景、藁葺き屋根の地味な「王妃の家」なんかを見ると、実は非常に心穏やかな人だったのではないかと想像させられる。


愛の神殿。


愛の神殿の中はこうなっている。


王妃の家。

  一旦ホテルに戻り、HISに電話をして帰国日の空港への送迎を予約する。目の前でスリを見てしまったため、大きな荷物を持って地下鉄に乗る気にならなかったのだ。

帰りは、宮殿までバス?に乗る。

  少しの休憩を挟んでから、歩いてオルセー美術館へ。2時間ほど歩いて、ミレーやゴッホ、ゴーギャン、ロダンなどを見て回る。その後は、自由気ままに散策。その中で印象に残った作品をメモしていって気付いたのだが、やけに裸婦の絵が多い。だって、やっぱり女性の裸を綺麗に描いた作品は、目に留まるんだもん。私の美術に対する意識なんて、所詮はその程度のものなのだ。

  RERと地下鉄を乗り継いで、シャルル・ド・ゴール・エトワール駅(Charles de Gaulle Etoile)へ移動し、凱旋門に上る。上からの景色は素晴らしく、シャンゼリゼ通りが華やかにライトアップされていたことや、エッフェル塔が1時間に5分だけのイルミネーション点滅を見ることが出来たのが印象的だった。

ホームドアが設置されている路線もある(これは1号線)。


1号線は、車両も新しい。


これがあれば、降りる駅で迷うこともない。


シャンゼリゼ通り。


ちょうど、フランス軍のセレモニーが行われていた。亡くなった兵士を弔うものだろうか。


螺旋階段を上って上へ。


シャンゼリゼ通り。


雲が掛かってエッフェル塔の上の部分が見えない。


1時間に5分だけのイルミネーション点滅。

  凱旋門を下りたところで友人とはぐれてしまい、仕方がないのでホテルへ戻る。

シャンゼリゼ通りを歩く。


有名な老舗カフェ「フーケッツ」(Fouquet's)

  結局1時間以上帰ってこなかったので心配したが、無事に戻ってきて、何と夕飯を食べてから戻ってきたとのこと。考えられへん。この時点で既に夜10時を回っており、仕方がないのでホテルのすぐ近くのカフェ&バー「Le Saint Germain」で食事をとる。レモネード(withストロベリーシロップ)にオニオンスープ、スズキのグリルを注文。スズキの身が非常に脂がのっていて、とても美味しかった。