岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

"ほぼ"精進料理 野菜の煮物二種

2010-02-20 22:24:44 | レシピ
ええ・・・先日・・・健康診断で・・・

「脂肪肝」

の判定が下されたことは記憶に新しいところ。
多少食生活を、見直してみましょう。
ということで、"ほぼ"精進料理です。
今回は作った中から、煮物を二種後紹介いたします。

なぜ"ほぼ"なのかというと、一部出汁に間違って煮干を使ってしまったから・・・。
痛恨のミスであります。

その出汁ですが、今日登場するほとんどの料理に共通で使われるので先に紹介。

■出汁
★★材料★★
 水・・・・・・・・・・・・・1000ml
 昆布・・・・・・・・・・・・10cm位のものを3枚
 干し椎茸・・・・・・・・・・3枚
 煮干・・・・・・・・・・・・5尾(頭と腸を取る)

★★作り方★★
 1.昆布、干し椎茸、頭と腸を取った煮干をざっと流水で洗い、2時間~半日水に漬ける
 2.(1)を鍋に移して、干し椎茸を取り除き極弱火で加熱する
 3. 沸騰する前に火を止め、昆布、煮干を取り除く
 4.再度火にかけて、軽く沸騰させ灰汁を取り除いたら完成

★★ポイント★★
急いでいる場合は、水出しを15分程度でも大丈夫ですが、その場合は(2)で干し椎茸を取り出さず一緒に加熱しましょう。
干し椎茸の風味は落ちますが、早く戻ります。
また、干し椎茸、昆布は下記の煮物で使うので捨てずに取っておきます。
煮干ですが・・・これも結構味が残っているので、焼き網などで軽く炙ってビールのつまみにしたりしています。
料理が出来るまでの子供のつまみ食い用にちょっとあげたりもします。
今回はある種ミスで煮干を使ってしまいましたが、昆布を増やして煮干を止めるとちゃんとした精進料理になります。


■厚揚げと野菜の煮物。


★★材料★★
 厚揚げ・・・・・・・・・・・1枚
 にんじん・・・・・・・・・・1/2本
 蓮根・・・・・・・・・・・・1/3本
 干ししいたけ・・・・・・・・3枚(水で戻したもの)
 出汁汁・・・・・・・・・・・300ml
 醤油・・・・・・・・・・・・大さじ2
 みりん・・・・・・・・・・・大さじ1
 酒・・・・・・・・・・・・・大さじ1
 砂糖・・・・・・・・・・・・小さじ1
 塩・・・・・・・・・・・・・適量

 酢・・・・・・・・・・・・・適量 ※蓮根の灰汁抜き用

★★作り方★★
 1.蓮根を一口大に切り分け、酢水に漬けて灰汁抜きする
 2.酢水ごと蓮根を鍋で加熱して沸騰したら、火を止め取り出した蓮根を流水にさらす
 3.にんじんは一口大に切り分ける、面取りをしておくと荷崩れ難い
 4.干し椎茸は半分に切る
 5.厚揚げを熱湯にくぐらせ油抜きをして一口大に切り分ける
 6.出汁に醤油、みりん、酒、砂糖を加えて一度煮立てる。味を見て塩を足す
 7.にんじん、蓮根、干し椎茸を煮汁に入れて落し蓋をし、15分ほど弱火で煮る
 8.厚揚げも加えてもう5分ほど煮たら火から降ろし、落し蓋をしたまま冷めるまで置いて煮含る
 9.再度火にかけて温めたら完成

★★ポイント★★
煮物は火が通りにくい物、味が染みにくいものから時間差で煮ていくことがポイントです。
蓮根は上記の灰汁抜きをしないと灰色変色してしまうので、気をつけてください。
厚揚げは切ると煮崩れしやすいので最後に加えました。
どんな煮物もそうですが、火にかけて長時間煮込むよりも、加熱→冷ますを繰り返した方が味が染み込みます。
味のしみ具合は素材によっても、個人的な好みでも変わるので、その辺は何度か挑戦していいところを見つけてください。


■ほうれん草と油揚げの京風煮


★★材料★★
 油揚げ・・・・・・・・・・・2枚
 ほうれん草・・・・・・・・・3株
 昆布・・・・・・・・・・・・10cmくらい3枚(出汁で使ったもの)
 出汁・・・・・・・・・・・・200ml
 醤油・・・・・・・・・・・・大さじ1
 酒・・・・・・・・・・・・・大さじ1
 みりん・・・・・・・・・・・小さじ1
 塩・・・・・・・・・・・・・適量

★★作り方★★
 1.大きめの鍋に湯を沸かし、良く水洗いしたほうれん草を軽く茹で、茹で上がったらザルなどに取って冷ましておく
 2.油揚げは熱湯に潜らせて油抜きをする
 3.出汁、醤油、酒、みりんを混ぜてひと煮立ちさせ、塩で味を調える
 4.(3)を火から下ろしてから、ほうれん草、油揚げ、昆布を切らずに煮汁に浸して落し蓋をする
 5.1時間~2時間くらいそのまま味を含ませたら出来上がり
 6.材料はすべてそのままなので、食べるときに適当な大きさに切り分けてから盛り付ける

★★ポイント★★
「京風」とありますが、あくまで自己流、そして自分のイメージでの「京風」なのでご容赦願います。
ほうれん草は煮込むとどんどん色が悪くなるので、鮮やかな緑色を失わずに味を煮含める方法として、火からおろして味を含ませるという方法にしました。
材料を盛り付ける直前に切るのは、主に見栄えを良くする為です。
今は冬なので食べる直前に温めていただきたいですが、夏なら冷蔵庫で冷やしておくとひんやりと美味しいかもしれませんね。

■おまけ
これ以下は一緒に作った料理を写真と簡単な解説のみで紹介。

■温奴


冷奴のホットバージョン。
「湯豆腐やんけ」という声も聞こえなくも無いですが、もっと手の込んでない簡単料理ということで「温奴」です。
昆布を敷いた鍋に豆腐を泳がせるだけ、刻みねぎとキムチを薬味にしました。

■精進揚げ

にんじんのかき揚げとたらの芽、蓮根を天ぷらにしました。
にんじんは煮物で面取りした残りも入れて極力捨てない努力も「精進」の精神であります。

いろいろ作ってみましたが、ほとんど野菜だけの料理が子供たちに不評かと思いましたが、煮物や豆腐、特ににんじんのかき揚げが評判が良くちょっと驚きました。
まあ日ごろ家二郎とかカロリーの高いものばかりこのブログに乗せているので、「こんな料理だって作れるんだい!」というある種の自己主張であります。
お粗末さまでした。
ではでは


■禅の心をいただく精進料理


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