はちきんizyのアメリカ丼

料理にすると丼カップル
はちきんイジーとアメリカンいごっそうバッキーの
山あり谷ありの国際結婚ブログです。

まんざらでもない

2021-05-31 |  つぶやき

アイルランド系アメリカ人家族が経営する会社に

バッキー(夫)が転職した90年代

 

”アイリッシュはケチだぞ。”

義父が言った事だったけど

 

それからの25年間に

義父が言ったその言葉を

何度も思い出される出来事が多くあった。

 

 

 

 

ブッチャー(Butcher)から

この会社を初めた会長(父)と

ウエイトレスをしながら

家計を助けた会長婦人(母)の元で育った子どもたちが

この会社を経営しているけど

そんな両親の苦労を見て育った事もあってか

特に

上の兄弟姉妹はお金に関して細かい。

 

 

あいつらは人に分け与えることを知らない”

 

”あいつらは自分たちの得しか考えていない”

 

などなど

バッキーから何度も聞かされてきている私は

彼らやそしてこの会社を初められた会長にも

ケチ野郎 

と言うレッテルを張っていた。

 

 

 

ジェイク君が今持っているキャンピングカーは 

数年前

その会長がジェイク君の理髪店で

髪をカットしてもらっている時に

売買の話が決まり

会長から買いとったキャンピングカーだ。

 

 

私には

中古のキャンピングカーの値打ちが分からないけど

ジェイク君に言わせると

お買い得の値だったらしい。

 

 

ローンが嫌いなジェイク君は

何でも現金で買う

 

買うお金がなければ

買わない人。

 

ケチな会長が

安価な値段でキャンピングカーを売ったのは

現金ですぐに支払ってもらえるからだろう

私はそう解釈していたのだけど

それだけではない

思い始めた。

 

 

去年の夏

会長がコロナに感染し

入院後10日で亡くなられた後

 

会長の子どもたちが

そのキャンピングカーが安価で売られたことを知り

”父さんは何故そんな安い値で売ったんだ。

私が買ったのに、、”

未だに話されている事を聞いて

ハッとした。

 

 

若くして事業を初められた会長は

同じように

20代で理髪店を持ち

経営しているジェイク君を

応援する気持ちが大きく

キャンピングカーを安く売られたんではないだろうか

 

そう思うと

ケチ会長もまんざらではない

 

”会長は貴方を応援している。”

 

この夏の終わりに理髪店も閉め

キャンピングカーで旅に出るジェイク君に

そう伝えた。

 

ぽちっとね

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